課題解明の経済学史 の商品レビュー
内容的にはかなり絞り込まれているが、かといってレベルが低いわけでもないので、基本から学びたい初学者向けとしてはいいと思う。
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アダムスミスの時代には、ヒュームなどにより自由主義経済の利点は主張されていた。分業論や価値論は、独創性がある。道徳感情論では、道徳が重要であることを説いた。一歩間違えば不正に訴えて競争に勝とうとする人が出ることを心配した。野心が、経済発展をもたらす半面、道徳心が欠ける人の不正を呼...
アダムスミスの時代には、ヒュームなどにより自由主義経済の利点は主張されていた。分業論や価値論は、独創性がある。道徳感情論では、道徳が重要であることを説いた。一歩間違えば不正に訴えて競争に勝とうとする人が出ることを心配した。野心が、経済発展をもたらす半面、道徳心が欠ける人の不正を呼び起こす可能性があることを注意した。 労働価値説=投下労働仮説と支配労働価値説。 リカードの比較優位とマルサスの保護貿易論。 効用で価値を計る説=効用価値説。 限界革命=限界効用均等の法則。カールメンガー ワルラスの一般均衡理論とマーシャルの部分均衡理論 労働市場も実質賃金の低下で均衡するという考え方 賃金の下方硬直性=ケインズは労働組合の抵抗によると考えた。 スティングリッツは、効率的賃金仮説から、給料は高くなりがち。 インサイダーアウトサイダー理論=賃金を決めるのはインサイダーだから。 非正規労働者の増加が正規労働者の賃金を高止まりさせている。 功利主義=新古典派、ケインズは功利主義批判。善は計測不可能、効用も計測不可能。個人と全体は違う=サミュエルソンの合成の誤謬(企業の借金返済と景気悪化など。) アメリカ大恐慌はニューディール政策テネシー川流域開発などケインズ的政策で乗り切った。 スタグフレーションでケインズの旗色が悪くなる。 ハイエク=隷従への道、リバタニアリズム、 フリードマン、またリズム、選択の自由、 ルーカス、合理的期待形成学派
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あまり勉強していなかった分野なので、本書のタイトル通り、学び直しということで読みました。 現代の経済問題にも示唆を与えてくれる、古典の偉大さに改めて頭が下がります。 “Cool Head, but Warm Heart.”の精神をもって、課題に取り組みたいと思います。
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私はもともとは情報科学で数学をやっていて、そこから経済学に転向したのもあり、主に数学を使う経済学を突貫工事で勉強してきました。 そんなわけで、学生時代には経済学の歴史については手が及ばず、いつかこの分野の本を読んでみたいと思っていた時に出会ったのが本書です。 読後感としては、...
私はもともとは情報科学で数学をやっていて、そこから経済学に転向したのもあり、主に数学を使う経済学を突貫工事で勉強してきました。 そんなわけで、学生時代には経済学の歴史については手が及ばず、いつかこの分野の本を読んでみたいと思っていた時に出会ったのが本書です。 読後感としては、広く浅くという感じがあったものの、高校の頃に勉強した世界史Bの延長くらいの感覚でサクサク読めるのが嬉しかったです。 この本の影響で、国富論とか古典への興味がさらに高まったのと、もっと知りたいという知識欲を掻き立てられました。
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この本の「はじめに」に 「現実の経済が進行する中でどのようにして経済理論が生まれ、それが現実の政策の分野でいかに生かされることになったかを論じることに特化できる書物が出来上がった・・・」 とあったのと、 題の 「課題解決の経済学史」 から、 これこれといった歴史上の状況から、これ...
この本の「はじめに」に 「現実の経済が進行する中でどのようにして経済理論が生まれ、それが現実の政策の分野でいかに生かされることになったかを論じることに特化できる書物が出来上がった・・・」 とあったのと、 題の 「課題解決の経済学史」 から、 これこれといった歴史上の状況から、これこれといった問題意識がにんしきされ、これこれといった経済学が生まれ、これこれといった政策がとられた という内容がすっきりまとまったものを期待したのだが、 内容の薄い経済学史の本 といった印象しかもてなかった。 詳細はこれこれの本に譲るといった記述が結構あった(この本の著者の著作を参照といったもの)ので、私の知識不足のせいで深く読めなかったのかもしれませんが・・・ なんにしても私の期待に答えてくれない本でした
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