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幻影の星 の商品レビュー

3.2

40件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

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2013/11/01

本の引用や解説めいた部分が多い。登場人物の独白ではなく、著者その人の考えだ。一応、女性が語り手になるときはそんな引用や解説は一箇所もない。それぞれの引用に意味はあるだろうが、軽く読み飛ばしてしまった。それでも、十分だと思う。 未来からカメラのメモリーカードが届くところこら物語は始...

本の引用や解説めいた部分が多い。登場人物の独白ではなく、著者その人の考えだ。一応、女性が語り手になるときはそんな引用や解説は一箇所もない。それぞれの引用に意味はあるだろうが、軽く読み飛ばしてしまった。それでも、十分だと思う。 未来からカメラのメモリーカードが届くところこら物語は始まる。今回は過去と未来の関わりがテーマで、根底には東日本大震災が横たわる。著者が一環して訴える「一瞬を生きる」というテーマに、あとは家族の大切さをはかとなく忍ばせる。ただ、途中から登場する2人目の主人公の意図がよくわからない。父が作った借金を払うために変態の経営者に囲われている。最終的にはきっぱりと決別する。「必要とされないことが怖かった」というのが、理由だろうが、過去ときっぱり決別し、新たに歩き出そうとするこの2人目の主人公の位置づけはどんなものなのかな。

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2013/08/21

これは何とも不出来なSF的ストーリー作品。 途中までのパラレルワールド的世界がどう収束していくのか思いきや、あまりにいい加減な言葉「イリュージョン」の連発で誤魔化されてしまってはひど過ぎる。 掲載された雑誌が雑誌なだけに、適当に力を抜いたのかもしれないけれど、竜頭蛇尾もいいとこ...

これは何とも不出来なSF的ストーリー作品。 途中までのパラレルワールド的世界がどう収束していくのか思いきや、あまりにいい加減な言葉「イリュージョン」の連発で誤魔化されてしまってはひど過ぎる。 掲載された雑誌が雑誌なだけに、適当に力を抜いたのかもしれないけれど、竜頭蛇尾もいいところ。得意の性的描写も、極端に特殊な方向に走ると興味が薄れていく、、、

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2013/08/14

自分のクローゼットにあるレインコート。それが郷里で見つかり、母親から送られて来る。なんともミステリアスな始まり方。

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2013/05/18

そうなるようになっていた。 何故写真を取る必要があったのか、とか、なぜ、それをそのままトレースしようとしたのかとか、謎はたくさんある。 わざと反発しようとしたらどうなったのか、とか。 でも、そうしなかった。 そうならなかった。 それはきっと、そうなるようになっていたからなん...

そうなるようになっていた。 何故写真を取る必要があったのか、とか、なぜ、それをそのままトレースしようとしたのかとか、謎はたくさんある。 わざと反発しようとしたらどうなったのか、とか。 でも、そうしなかった。 そうならなかった。 それはきっと、そうなるようになっていたからなんだろう。 それが運命というものなのかどうかは、よくわからない。

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2012/12/21

永遠のループ この世界は無限にループしている 本書を読み終えてそんな感覚を覚えた 白石さんの描く人物はどこか達観していて、 世の中を斜に見ている こんな言い方をするとおこがましいが 自分もそういう生き方をしているので、そんな登場人物たちとシンクロしながら 読み進めることができ...

永遠のループ この世界は無限にループしている 本書を読み終えてそんな感覚を覚えた 白石さんの描く人物はどこか達観していて、 世の中を斜に見ている こんな言い方をするとおこがましいが 自分もそういう生き方をしているので、そんな登場人物たちとシンクロしながら 読み進めることができる 今回の主人公 武夫も達観しているにはいるのだが 酒屋の老夫婦の人生を「素敵だ」と感じれるところに なんだかほっとする 武夫とるり子の未来を見守りたい

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2012/12/03

白石一文の震災後の作品。誰もがいつか死を迎えるこの世の中だが、時に思いもかけず予想より早く死を迎えてしまう人がいる。それを怖がったとたん世の中がイリュージョンとでも思わないとやりきれなくなる。死こそ不滅で厳然としてある事実だと思い知ったとき人との出会い、関係をどう捉えるかといった...

白石一文の震災後の作品。誰もがいつか死を迎えるこの世の中だが、時に思いもかけず予想より早く死を迎えてしまう人がいる。それを怖がったとたん世の中がイリュージョンとでも思わないとやりきれなくなる。死こそ不滅で厳然としてある事実だと思い知ったとき人との出会い、関係をどう捉えるかといったことがテーマになっている小説。自分はどう思っているんだろう。流されていないか?逃げていないか?ゆっくり考えてみよう。

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2012/12/01

震災後に白石氏が考えたことを作品にしたという。未来のSDカードと携帯が表れ、男女の出会いを再現させる。ファンタージなところもあるがよく分からなかった。

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2012/11/28

白石さんの作品は、時間があるときにじっくり読まないと、すんなり入ってこない。震災後に発表された今作は、多分にその影響を受けている。というか、この作品の背景に、震災についての白石さんの想いみたいなのがぎゅっと詰まっている気がしました。 永遠に続く命。 過去も現在も未来も(それは死...

白石さんの作品は、時間があるときにじっくり読まないと、すんなり入ってこない。震災後に発表された今作は、多分にその影響を受けている。というか、この作品の背景に、震災についての白石さんの想いみたいなのがぎゅっと詰まっている気がしました。 永遠に続く命。 過去も現在も未来も(それは死後も) 果てしなく続く幻の中の一コマに自分がただ存在している ということを実感。ありがちでいて、有り難い、白石さんらしい、 深く考えさせられるお話でした。

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2012/10/07

タイムスリップ的な時間の織りなす不思議な出来事。結果的にはボーイ・ミーツ・ガールになるのだろうが、なるかも、で物語は終わっている。 途中で出てくる白石一流の緻密な数字を並べた考察や、時空についての捉え方が面白いが、ややキツイ。 物語の展開が面白そうだったのに終わり方があっさりして...

タイムスリップ的な時間の織りなす不思議な出来事。結果的にはボーイ・ミーツ・ガールになるのだろうが、なるかも、で物語は終わっている。 途中で出てくる白石一流の緻密な数字を並べた考察や、時空についての捉え方が面白いが、ややキツイ。 物語の展開が面白そうだったのに終わり方があっさりしているので、何となく物足りない気分になった。いろいろ展開は自分で考えろということだろうが、もう少しベタでもよかったかも。

Posted byブクログ

2012/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あまり口に合わず…… とりあえず読み切った。 登場人物と同じようなことを考えた時もあったので共感する面もなくはなかったけれど、何か私の感覚とは違っていた。 そんなこと、今更言われなくてもわかってる。

Posted byブクログ