ファヨール の商品レビュー
佐々木恒男編著『ファヨール ファヨール理論とその継承者たち(経営学史叢書;2)』(文眞堂) 2011.12発行 2022.11.12読了 現代経営学のパイオニアは、通常、アメリカのテイラーとフランスのファヨールに求められる。本書は、その両雄の一人、ファヨールに焦点を当てたもの...
佐々木恒男編著『ファヨール ファヨール理論とその継承者たち(経営学史叢書;2)』(文眞堂) 2011.12発行 2022.11.12読了 現代経営学のパイオニアは、通常、アメリカのテイラーとフランスのファヨールに求められる。本書は、その両雄の一人、ファヨールに焦点を当てたものである。ファヨールは管理過程学派の創始者として知られているが、テイラーの科学的管理法ほどには名前が知られていない。しかし、企業などの現場で今でも実践的に取り入れられている理論である。 ファヨールの理論の骨子は以下のとおり。 ファヨールは、管理することを「予測し、組織し、命令し、調整し、統制する」の5つの要素から構成される過程であると捉え、それを遂行するために役立つ管理の原則を掲示した。すなわち、分業、権限-責任、規律、命令の一元性、指揮の一元性、個人的利益の全体的利益への従属、従業員の報酬、権限の集中、階層組織、秩序、公正、従業員の安定、創意、従業員の団結の14原則である。 本書では、ファヨールの人と理論について取り上げるほか、ファヨール理論の継承者の代表的な理論も取り上げている。 初学者にはなかなか難しい内容だった。 【目次】 まえがき プロローグ 伝統的管理論の生成と展開 第1部 ファヨールの理論 第1章 ファヨールの生涯 第2章 ファヨール理論の構造 第3章 ファヨール理論の現代的意義 第2部 ファヨール理論の継承・発展―プロセス・スクールの生成と展開― 第4章 ファヨール理論の継承・発展 第5章 プロセス・スクールの古典理論 第6章 プロセス・スクールの近代理論 第7章 プロセス・スクールの学際理論 第8章 プロセス・スクール批判の再検討 エピローグ 伝統的管理論の現代的意義 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/023272074
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「管理過程論の父」と称されるファヨール。管理職能などを最初に唱えた人物ともいわれている。要するに、今流行りのPDCAなどの議論の元祖。サイモン研究者による共著。
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