アカネちゃんの涙の海 合本版 の商品レビュー
モモちゃんとアカネちゃんシリーズ5作目「アカネちゃんとお客さんのパパ」と6作目「アカネちゃんのなみだの海」の合本で完結作 モモちゃんは小学校中学年から中学生までになるし、同じくアカネちゃんも成長している 戦争や核実験などの話題 ママにまた死神がやってきた事 そして、父親の死...
モモちゃんとアカネちゃんシリーズ5作目「アカネちゃんとお客さんのパパ」と6作目「アカネちゃんのなみだの海」の合本で完結作 モモちゃんは小学校中学年から中学生までになるし、同じくアカネちゃんも成長している 戦争や核実験などの話題 ママにまた死神がやってきた事 そして、父親の死という出来事 子供が読むには重めなテーマだけれども、これまでの話の流れ的に違和感があるわけではない 父親に関して言えば、新たな相手がいるようなので、離婚の原因はそういう事だったのだろうと推測できる ママの元を訪れる死神はパパについて言及しているけれども、死神化来るという状態が既にママも精神的に不安定になっているという事を示唆しているようだ あと、ママに絵本を描くことをせがむというエピソード これは3作目の感想で書いたエピソードですね なので、随分と著者の体験や経験に基づいた話になっているのだろうと推測 あとがきを読むに、やはり苦労のあった夫婦関係だったよう 何と言うか、作家さんはこうして作品と通してその感情を昇華する術を持っている強さを持っている気がする
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子どもの時に読んでると 分からなかっただろうなという事が 大人になって読むと そういう事かと分かる 周りによいサポーターがいれば 意外に子どもは逞しく 育っていたりする ブックオフ一宮妙興寺店にて取り寄せ
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初めて読んだのに、よく分からず手に取って最終巻を読んでしまった… モモちゃん、アカネちゃんのお話。 松谷みよ子さんのおこさまたちの話を童話にしたものらしい。 どおりで、親の離婚、死などメルヘンだけでは済まされないいろんな話が出てくるのね。 そういう意味では、子ども向けではあるものの大人も面白いし、リアルな描写を柔らかく表現するヒントが詰まっているなと思います。 涙を泳ぐクジラさんや、離婚したパパを歩く木に例えるなど。。 松谷さん、忙しい中子どもをよーく見ていていらっしゃる。 だからかな。子どもたちは幸せそうだなと感じました。
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家族には話せないこと、助けられないことを、プーやタッタちゃんやタアタちゃん、もりのくまさんが寄り添うように助けてくれる。そういう存在を信じる力には、想像力が必要なんだなあと思う。 自分には味方がいる、ということの心強さと、その味方がいても1人で乗りきらないといけない場面は必ずある...
家族には話せないこと、助けられないことを、プーやタッタちゃんやタアタちゃん、もりのくまさんが寄り添うように助けてくれる。そういう存在を信じる力には、想像力が必要なんだなあと思う。 自分には味方がいる、ということの心強さと、その味方がいても1人で乗りきらないといけない場面は必ずあるということを、やわらかい言葉で現実的に教えてくれる。
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タイトルの「涙の海」の描写で、こっちまで涙が出てきた。優しい言葉ながら、リアルな世界を語りかけてるのがよく分かるシリーズ。
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パパは歩く木というのは、とても納得できる喩えでしたが、子どもが本当に大切なら「歩かない」こともできるのではないか、それでも「歩く」を優先したのなら、子どもを捨てたということではないのか?と、私自身は正直思ってしまうのですが、ただ本書を読んで、子どもはパパを愛しているし、それを取り上げたり嫌いに思わせたりさせてしまうのは、やはり親のエゴなのだろうとも思ったり。思ってもママのようには、ふるまえませんが。愛の差なのだろうか。 そして、だんだん死神のサインが心臓に増えたパパが、とうとう亡くなって、モモちゃんとアカネちゃんはお別れをするのでした。 少しずつ大きくなったモモちゃんと、アカネちゃんが、別れや死について考えたり、核実験や戦争について、疑問に思ったり、怒ったり、考えたり、そんな成長の後の追えるお話でした。 単行本「ちいさいモモちゃん」が出版されたのは1964年、最後の「アカネちゃんとなみだの海」が出版されたのは1992年と30年近くかかっての作品。文庫版3巻は2012年に発刊されており、文庫版あとがきには、松谷みよ子さんが2011年に起きた東日本大震災についてふれていらっしゃいます。そうして2015年に、松谷さんは亡くなられておられました。
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2020.2月。 3冊ともすばらしかった。モモちゃんとアカネちゃんと、まわりの人たちの物語でもあり、松谷さん自身のノンフィクションでもあり。大切なことがここにたくさんあった。
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再読。 パパと永遠にさよならした後のさびしさは、年を重ねた自分もモモちゃんたちと一緒。親目線での再読だったけれど、そこだけは子どもに還って読んでいた。 アカネちゃんの森での上映会のように出生前後の出来事を自分の子どもに見せられたらいいなぁ。 読後は家族の優しさと前に進む力強さに包...
再読。 パパと永遠にさよならした後のさびしさは、年を重ねた自分もモモちゃんたちと一緒。親目線での再読だったけれど、そこだけは子どもに還って読んでいた。 アカネちゃんの森での上映会のように出生前後の出来事を自分の子どもに見せられたらいいなぁ。 読後は家族の優しさと前に進む力強さに包まれる。
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文庫版最後の三冊目には、『アカネちゃんとお客さんのパパ』『アカネちゃんの涙の海』の二作が収められています。 涙の海のほうは、読んだのは初めてだったと思います。 話の中心はモモちゃんからアカネちゃんへといつのまにか移っていて、特にアカネちゃんが、パパの不在という現実と向き合ってい...
文庫版最後の三冊目には、『アカネちゃんとお客さんのパパ』『アカネちゃんの涙の海』の二作が収められています。 涙の海のほうは、読んだのは初めてだったと思います。 話の中心はモモちゃんからアカネちゃんへといつのまにか移っていて、特にアカネちゃんが、パパの不在という現実と向き合っている姿が多く描かれます。 とはいえ離婚のことだけでなく、戦争反対や核実験反対の話も出てきます。 泣き虫のアカネちゃんは、涙の海ができるほど泣いてしまうこともあります。 いつも強くて明るいしっかりもののお姉ちゃんのモモちゃんも、パパとの悲しいお別れのときには、涙の海にやってくるくじらの赤ちゃんも戸惑ってしまうくらい、昼も夜もなく泣き続けました。 でもみんなみんな大きくなって、天国に行っても尚ひとところに留まらずに歩き続けているパパのことを、パパらしいねと言って、ママと三人で笑って話す日がやって来るのでした。 第六作『~涙の海』発表が1992年。第一作『ちいさいモモちゃん』の初出1961年から30年も経っての完結。 母でありながら物書きであった松谷みよ子さん、2015年2月に89歳で亡くなりました。 この勢いで、自伝『じょうちゃん』を読もうと思います。
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モモちゃんシリーズ読み終えた。 深く考えさせられたのだが、楽しく素晴らしい本。 こんな本、きっと他にない。 アカネちゃんの涙の海では、パパについて完結するのだが、パパに会いに行く冒険があったり、モモちゃんのつらく悲しい気持ちに胸がつまりました。 でも、ツバキの赤い花や真っ赤な...
モモちゃんシリーズ読み終えた。 深く考えさせられたのだが、楽しく素晴らしい本。 こんな本、きっと他にない。 アカネちゃんの涙の海では、パパについて完結するのだが、パパに会いに行く冒険があったり、モモちゃんのつらく悲しい気持ちに胸がつまりました。 でも、ツバキの赤い花や真っ赤なもみじの素敵な場所でよかった。 夏みかんや、サルスベリ、戦争と日曜日の学校だったり忘れ物1等賞なんかが心に残る。 子どものころ読んで、大人になってまた読んで、子育て終わってからもまた読んでみたくなる本じゃないかな。
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