魚神 の商品レビュー
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遊郭の島、閉ざされた島で、生きる姉弟、白亜とスケキヨ。互いを存在意義として生きている二人のたどり着く先は?というお話。 世界観、舞台設定、吉原的、時代設定とか、どこでもないけど、どっかにありそうな既視感、好き。 表紙とタイトルに惹かれて、衝動買い。 白亜目線からの語りなので、スケキヨの存在と正体がハッキリしていない。 でもそれが不思議で謎めいていて、ついついページ捲ってしまう。面白い。 結局、彼は雷魚の化身だったりするのか? タイトルの「魚神」が、効いてくる展開になっていてよき。 二人の互いへの執着、特にスケキヨから白亜への想いが、読者み含めて周囲にはバレバレなのに、白亜にはさっぱり伝わってないのがもどかしいと感じつつ良い。 蓮沼の「子どもなんだな」という表現がピッタリ。納得。 だからこそ美しく映るし、残酷でもある。 そういう関係性を描き出しているのがとても面白い。 綺麗だった。耽美、っていうのかな?こういうの。 ところで、蓮沼、好き。 白亜が彼を選んだのは非常に好感がもてた。 最後まで格好良かったし。 二人の未来に光がないのは明白で、その闇に白亜を巻き込まないように自分だけで死を選ぶ姿に、男の美学を感じたわ。 冷酷な面も含めて、一種カリスマ性がたまらないです。昔の任侠映画とかにいっぱいいたタイプの人。 ホント、嫌いじゃない。 蓼原、生きてて良かった。 いっぱい死亡フラグたっていて、気が気じゃなかったわ。 しかし、これはハッピーエンドじゃないんだろうね、、、スケキヨが白亜を取り戻すまでのお話なんだろうな。
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ファンタジー遊郭&イケメン無罪で−5,000点のところを健気な船漕ぎと健気なキッズと緻密な描写、あと表紙で+になる感じの短編だったよ。 何処にも行けなさというのはここ15年くらいずっとトレンドね
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読者に委ねる部分の多い本に感じました。今の私ではその期待に応えきれていないように思うので、いつか再読したい。 白亜とスケキヨにかぎらず、相手に向ける感情が重たく特別であればあるほど、感情のままに行動できない。そこになんともいえないかなしさと、色気を感じました。その中で、ただひと...
読者に委ねる部分の多い本に感じました。今の私ではその期待に応えきれていないように思うので、いつか再読したい。 白亜とスケキヨにかぎらず、相手に向ける感情が重たく特別であればあるほど、感情のままに行動できない。そこになんともいえないかなしさと、色気を感じました。その中で、ただひとり子どものハナが新笠のために蓮沼に立ち向かう姿が鮮烈でした。幼い白亜とスケキヨが互いのためなら何も恐れなかったように、がむしゃらに動けたハナを見て、白亜はどう思ったのでしょうか。 後半の白亜と蓮沼のやりとりにはしびれました。白亜にとって、特別はスケキヨただひとりなのだろうけれど、蓮沼の存在も無視できないもので、そこにはたしかな情があったのだろうと思いました。
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圧倒されるカバーが印象が強くて手に取りました。序盤はファンタジーを思わせるような展開でしたが…これはミステリーなのでは?容赦ない表現もありますが、読みやすくてどんどん引き込まれてしまいます。欲を言えば、主人公以外のエピソードが物足りなかったです。
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著者の文章表現が一定水準以上であることは分かるのだが、その技術を弄する感がして好意を持てなかった。描きすぎで行間が薄いのが残念だ。
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【2023年150冊目】 鮮烈なデビュー作ですねぇ…。ありそうだけれど、実際にはない架空の世界。そこで紡ぎ出される白亜を中心とした物語。 登場時から、おっ、て思ってましたが、やはり蓮沼、好きになるキャラクターでした。こういう役どころはずるい。かっこよすぎる。後半になるにつれ、一言一言がぐさぐさ刺さる。命の炎が激しい。 スケキヨは、あの、とりあえず名前、なんでこれにしちゃったんだろうという思いが。完全にあの一家がチラつきました。ほとんど出てこないのに、印象の強い人物ですが、好きか嫌いかを聞かれるとよくわからない感じでしたね。 しかし、本来であれば白亜の強い感情の向かう先がストレートにスケキヨに行きそうなものなのに、そうじゃなくて蓮沼という登場人物に向かったところが、刺さりました、深く、私に。 首絞めはあれかな…そういう性癖が生まれちゃったのかな、ちょっとそこはよくわからなかったですが。 鮮烈、でした。
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本土と離れた孤島。そこは遊郭で栄えていた。その島で幼い頃を共に暮らした姉・白亜と弟・スケキヨ。美貌の姉弟。弟が先に売られ、姉も売られる。姉弟間の愛憎が雷魚伝説と共に描かれる。ドロドロしたところもあるが、幻想的でした。
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千早茜さん、5冊目でした 没入感あり、美しくて儚い遊郭の世界。 夢を見ない島の人々。 悲哀感、暴力もありながらも、わたしはこの浮遊感に浸りました。 スケキヨ,白亜、好き 深い愛、嫌われるくらいなら、、そうか 好みの一冊でした!
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献身愛とは違うがどうしようもなく必要で必要とされるような相手がいて最後は幸せになれてよかった。 身体より心の繋がりでそれを超える繋がりなんて ある人の方が少ない。二人は不幸せに生きながら別の意味で幸せなのかも。
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遊郭を舞台にしたお話。 他の方も書かれてますが、酷い運命を辿っている割には悲壮感なく美しくまとまってます。主人公の白亜の浮世離れした不思議な雰囲気がそうさせているのかもです。他の方のレビューを見て、まもっと悲惨なラストになるかと思っていたので最後まで読んで少しホッとしました。 ス...
遊郭を舞台にしたお話。 他の方も書かれてますが、酷い運命を辿っている割には悲壮感なく美しくまとまってます。主人公の白亜の浮世離れした不思議な雰囲気がそうさせているのかもです。他の方のレビューを見て、まもっと悲惨なラストになるかと思っていたので最後まで読んで少しホッとしました。 スケキヨというとどうしても犬神家を思い出してしまうのはわたしだけでしょうか。。
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