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海馬亭通信(1) の商品レビュー

4.3

26件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2023/02/27

「ごめんねのくまさん」 勘違いされたまま。 本当のことを話しても信じてもらえないだろうが、それならば真実に近いシナリオを作っておくべきだったろう。 「とりあえず記念写真」 ひねくれ者を探し。 自ら選択したのであれば納得し頑張ろうと思うだろうが、勝手に決められ一人になったら帰りた...

「ごめんねのくまさん」 勘違いされたまま。 本当のことを話しても信じてもらえないだろうが、それならば真実に近いシナリオを作っておくべきだったろう。 「とりあえず記念写真」 ひねくれ者を探し。 自ら選択したのであれば納得し頑張ろうと思うだろうが、勝手に決められ一人になったら帰りたいと願うだろう。 「虹色タイルと宇宙船」 諦めようとした夢。 時間をかけて作り上げてきた世界が完成する目前に、全てを失ってしまったら誰だって自暴自棄になるだろうな。 「大みそかはこたつみかん」 街中が死に向かい。 長く生きることが出来ないと分かっていたのであれば、早い段階から準備をすることは不可能だったのだろうか。 「眠れる街のオルゴール (前編)」 誰の為に歩くのか。 色んな病院に行っても答えは同じであるのなら、疑うべきは心に抱えている枷となる想いだと気付くべきだろう。

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2020/07/11

山の神(やまんば)の娘、由布は、行方知れずの父親を捜して、風早の街へ降りて来た。 たまたま出会った小学生、千鶴に導かれ、元はホテルだったという「海馬亭」に住むことに。 一癖も二癖もある住人はそれぞれの悩みを抱えつつも、由布を暖かく迎え入れる。 山に残る姉への手紙という形で綴られた...

山の神(やまんば)の娘、由布は、行方知れずの父親を捜して、風早の街へ降りて来た。 たまたま出会った小学生、千鶴に導かれ、元はホテルだったという「海馬亭」に住むことに。 一癖も二癖もある住人はそれぞれの悩みを抱えつつも、由布を暖かく迎え入れる。 山に残る姉への手紙という形で綴られた4篇のエピソード。 後半は、それから17年後の出来事。 家族のために頑張りすぎて歩けなくなってしまった少年、景を巡る物語の前編。 医師の千鶴先生の勧めで、今は住む人もない海馬亭で過ごすことになった景は、不思議な人に出会う。 いつの間にか欲しい本リストに入っていたのだけど、買ったきっかけは表紙絵が片山若子さんなのに気づいたから。 米澤穂信さんの小市民シリーズの表紙で知った、鮮やかで優しいタッチの絵が似合う世界観なら、きっと良いに違いないと。 こんな物語に小学生の頃に出会えたなら、とても幸せなことに違いない。

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2017/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 行方知れずの父親をさがして人間の街に下りてきたやまんばの娘・由布。自称ワルの小学生・千鶴を助けたことがきっかけで、彼女の祖母が営む下宿「海馬亭」にやっかいになることに―海からの風が吹きわたる風早の街。古い洋館「海馬亭」で繰り広げられる、由布と愉快な住人たちとの心温まる交流譚。文庫版には書き下ろし中編を特別収録。『コンビニたそがれ堂』著者の初期傑作が、新たな物語として生まれ変わりました。 【感想】

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2017/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やまんばの娘由宇が、父を探して街に出る話。知り合ったひとたちがみんな優しく、あたたかでこんなところあったらずっと住んでいたくなります。不思議も付いてきてますますわくわくです。

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2016/03/16

「やまんば娘、山を下りる」の文庫版。 山の女神の娘、由布が風早の町におり、父親を探す物語。どこか「竜宮ホテル」に通じるものを感じる。

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2016/02/11

やまんばの娘である由布が、昔出て行ってしまった人間である父を探すために人間の世界におりてきて、泊まることになった海馬亭での話。海馬亭いいなー。最後の、景くんが拾ってきた豆太とねこまたの話も好きです。あたたかい話ばかり。

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2014/05/25

ふわふわ~とした小説。逆に云えば、メリハリには欠けるが、まあそれがこの作者の持ち味かな。まあ、それなりでした。

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2014/01/21

妙音岳で暮らすやまんば(実は、妖精のように美しい女性)の娘、由布は、ある日街に出かけたまま帰らない父を探しに、こっそりと山を下ります。 風早の街で途方に暮れる由布は、偶然知り合った千鶴に連れられ、元ホテルの海馬亭で下宿をする事に。 この海馬亭が、とても素敵な建物で、そこで暮ら...

妙音岳で暮らすやまんば(実は、妖精のように美しい女性)の娘、由布は、ある日街に出かけたまま帰らない父を探しに、こっそりと山を下ります。 風早の街で途方に暮れる由布は、偶然知り合った千鶴に連れられ、元ホテルの海馬亭で下宿をする事に。 この海馬亭が、とても素敵な建物で、そこで暮らす人たちも、優しい人たちばかり。 人間だけではなく、実は、幽霊も住んでいたり・・・。 そんな中で暮らす由布がまた、とても可愛いのです。 先に『コンビニたそがれ堂 空の童話』を読んでいたので、その時にはわからなかったのですが・・・。 その中の最後の話、『花明かりの夜に』のあの人、そういう事だったんですね!! そして、『カフェかもめ亭』の、かおるちゃんが住むことになったすてきなアパートって、多分、海馬亭ですよね・・・?

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2013/09/08

村山さん初期の、優しい、優しい作品。 父親を探しに町にやってきたやまんばの女の子由布。 彼女の海馬亭での日常が優しくて温かくて、ほんわりする。 メインである由布のお話ももちろんだけど、17年後のお話が 大好き。 豆太~、泣いてしまうじゃないかぁ。

Posted byブクログ

2013/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっと読み終りました! 良かったです♪ やまんばの娘・由布が空から地上に下りて行くシーンは。。 魔女の宅急便のキキを思いました(#^^#) 私も不思議な風早の街へ行って見たくなりました(〃ノωノ) 登場人物が皆んな個性的で一緒にいると楽しそうで会いたくなった! 「大みそかはこたつみかん」のラスト。。 どんどん読み進んでいくと、ひょっとして…と思ってたら やっぱり当たって嬉しくなりました♪その後がとても気になりました。 切なかったのもあったけど、ほんわかで 読み終わると幸せな気持ちになれる本。。 そして書き下ろしの前篇のお話! 主人公がこれからどう変わっていくのか続きが気になった(〃ω〃) ラスト良かった(;ω;) 十七年後と書いてあったので、 その間に何があったのかとふと気になりました。。 『海馬亭通信2』も読みたいと思います! 村山早紀さんの本。。初めて読みました(/∀\*) コンビニたそがれ堂もカフェかもめ亭もあるので、読むのが楽しみです♡

Posted byブクログ