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戦火の馬 の商品レビュー

3.9

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2024/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっぱりマイケル・モーパーゴさんの作品は好きだ。 馬目線から戦争が語られる物語。やっぱり馬を大事な仲間として接する人もいるし、道具として扱う人もいる。人それぞれ。でも馬にとっても居心地の良い環境を奪い、仲間を失う戦争はやってはいけないと思った。

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2023/11/10

戦争に駆り出された馬の目線で語られる戦時下の日々。平穏な日に救われてほっとした後に過酷な状況に落とされ、読んでいても心が振り回されました。軍馬がこのように扱われていたことを初めて知り、異国の地で馬も人も故郷に帰ることを願いながら死んでいったことが本当にやるせない。

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2023/03/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前、映画を観たことがあるけど児童文学が原作とは知らなかった。 戦争をテーマにした話はたくさんあるけれど、馬の視点で描がかれている点が面白い。 文学でも映画でも、通常、戦争は人間を主役に据えられていて、馬は数ある戦争の道具の1つに過ぎず、そこに意識が向くことは少なかった。 でも、この話を通して、戦争は人間だけでなく、罪の無い動物をも容赦なく狩りだし、翻弄し、蹂躙するのだなと気付かされた。 そして戦後、何とか生き残っても祖国に帰れる人間とは違い、馬の多くは食肉用として売り払われた。馬を輸送する費用がないからだ。 売り払うことで節約になり、かつ金銭を得られる。それは合理的な事かも知れないが、人間と同じく命を懸けた馬に対してあまりにも辛い仕打ちだ。 少年と帰還出来たジョーイは何とも幸運だったんだな。 ハッピーエンドだけど、犠牲になった大半の馬を想うと胸が苦しい。

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2021/08/11

吾輩は猫である 以来? 動物が人間の言葉で物語るのを読むのは最初はなかなか辛かったです。 でも、時間が解決してくれたおかげで、いつのまにかスラスラと読めるように。 馬と人との間の信頼が物語の基盤になっていて、興味深かったです。馬ってかわいいのな。また、 第一次世界大戦のことをもう...

吾輩は猫である 以来? 動物が人間の言葉で物語るのを読むのは最初はなかなか辛かったです。 でも、時間が解決してくれたおかげで、いつのまにかスラスラと読めるように。 馬と人との間の信頼が物語の基盤になっていて、興味深かったです。馬ってかわいいのな。また、 第一次世界大戦のことをもう少し知りたくなりました。

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2021/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

農場に飼われて農耕をしていた馬が、もともと名馬だったこともあり、第二次世界大戦のイギリスで騎馬隊の馬として徴用されて、激戦地を転々とする物語。過酷な戦場へも出陣し、多くの兵士の死も目の当たりにするが、優しい人たちにも出会い、最初の飼い主である少年(獣医兵となっている)と奇跡の出会いをする。 戦争に翻弄されるのは、人間も馬も同じ。 子どもたちが戦争を学ぶのに良書と思った。

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2021/04/06

舞台化された映像が素晴らしかったので、原作を読みました。馬目線で書かれているのが、面白い。戦争の話ですが、読みやすい作品でした。 映画版も見てみたいですね。

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2020/11/08

馬と人の心の交流、戦争の酷さ、人間の愚かさと温かさ。 戦火を生き抜いた、生き抜けなかった人々や馬についての物語。 翻訳も読みやすくて、映像が浮かびやすくてよかった。

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2019/10/10

第一次世界大戦直前のイギリス。サラブレットの血を引く子馬が、ある農家に買われていった。その子馬はジョーイと名付けられ、農家の息子アルバートが愛情こめて育てた。しかし父親は借金返済のため、ジョーイを軍隊に売り払うのだった。 馬のジョーイの視点で語られる戦争の物語。騎兵隊としてフラ...

第一次世界大戦直前のイギリス。サラブレットの血を引く子馬が、ある農家に買われていった。その子馬はジョーイと名付けられ、農家の息子アルバートが愛情こめて育てた。しかし父親は借金返済のため、ジョーイを軍隊に売り払うのだった。 馬のジョーイの視点で語られる戦争の物語。騎兵隊としてフランスの戦地へと赴き、戦いの渦に巻き込まれ、混乱の中ある時はドイツ軍の荷馬車引きとなり、ある時はフランス農家の世話になり、ある時は激しい戦火のもと命からがら逃げることとなる。 そんな時にジョーイのそばには、ジョーイを気にする人が必ずいてくれた。ジョーイの美しさや強さに惹かれた人が。 しかし戦争はそんな人との別れを予告なくもたらす。愛してくれた人との別れ、苦楽を共にした人との別れ、共に助け合った仲間との別れ。どの別れも不意に訪れ、感傷に浸る余裕もなく次々に戦争の嵐が襲いかかります。 馬のジョーイの目を通して書かれるためか、それらの別れは実に淡白なものです。しかし実際に戦中での人の生き死にや別れは、そんなものだったのかも知れません。 物語終盤に訪れるジョーイに大きな運命。希望へと繋がるラストシーン。悲惨さとは対極の終焉を迎えることにより、より一層戦争の過酷さや冷徹さが浮き彫りとなるのかも知れません。

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2019/01/12

2019/1/2 詳細は、こちらをご覧ください。 『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1217.html   2012/4/27 記 この本を原作とした映画 「戦火の馬」が、2012...

2019/1/2 詳細は、こちらをご覧ください。 『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1217.html   2012/4/27 記 この本を原作とした映画 「戦火の馬」が、2012年3月2日公開され、見てきました。 すごく面白かった。 馬がこんなに賢いとは思ってもいなかったので、感動です! 戦争映画というと、鎧兜の歴史絵巻だったり、ハイテク機器や宇宙ものだったりを見ることが多いですが、 これは、等身大で行われる戦いとして 怖さのリアリティが伝わってきます。 本では 馬(ジョーイ)は主人公で 語り手です。 映画を見た後で読んだので、あまりなじみのない馬の状況(騎馬、農耕馬、使役)など イメージが沸きやすくよかった。 敵も見方も同じ人間(馬も!)なのに・・・・、戦争の悲惨さ、無意味さが 伝わってきます。 2012/3/19 予約。4/20 借りる。4/21 読み始める。4/27 読み終わる。 内容 : 愛する少年と農場で穏やかに暮らしていた馬のジョーイは、戦場の最前線に送られた。 そこで眼にした光景は…。 ジョーイは少年との再会を信じて戦場を駆け抜ける。 2012年3月公開の同名映画の原作。 著者 : 1943年イギリス生まれ。ロンドン大学キングズ・カレッジ卒業。小学校教諭を経て作家となる。 著書に「星になったブルーノ」「やみに光る赤い目」「よみがえれ白いライオン」など。

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2020/09/07

第一次世界大戦直前のイギリスから物語が始まります。 物語の語り手(主人公)は馬のジョーイ。彼は母親から引き離されて農場に買い取られますが、アルバートという少年と出会い、愛情をかけられて育ちます。 しかし、戦争の波がイギリスの片田舎にも押し寄せ、ジョーイは軍馬として供出されフランス...

第一次世界大戦直前のイギリスから物語が始まります。 物語の語り手(主人公)は馬のジョーイ。彼は母親から引き離されて農場に買い取られますが、アルバートという少年と出会い、愛情をかけられて育ちます。 しかし、戦争の波がイギリスの片田舎にも押し寄せ、ジョーイは軍馬として供出されフランスの戦場へと運ばれます。 イギリス軍の軍馬からドイツ軍の捕虜となり、ドイツ軍の軍馬として戦場で荷馬車を引くようになるジョーイ。 馬に親切にしてくれる人もいれば、その余裕もない人もおり、またその人の善悪にかかわらず戦争という状況は無慈悲に人の命を奪っていきます。 ストーリー展開に「甘さ」はほとんどなく、「戦争」という大きな力に振り回される兵隊たちと、彼らに翻弄される「馬」の視点から当時の状況を垣間見ることができ、生きることの大切さ、平和の価値を改めて考えさせてくれる作品です。 物語の終盤では「救い」もあり、読後感も穏やかではありますが、やはり戦争の悲惨さをかみしめさせられました。

Posted byブクログ