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「過情報」の整理学 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2024/05/17

恩師に進められて昔読んだ本。 前半は基本的な情報リテラシーについての解説で、後半は著者上野氏ならではの、リサーチ業界のプロとしての調査法などが解説されていて読み応えがある。 阿頼耶識に流入・蓄積できる分量は無限であろうが、人がそれを末那識に挙げられる量は有限。 仮に6000ペー...

恩師に進められて昔読んだ本。 前半は基本的な情報リテラシーについての解説で、後半は著者上野氏ならではの、リサーチ業界のプロとしての調査法などが解説されていて読み応えがある。 阿頼耶識に流入・蓄積できる分量は無限であろうが、人がそれを末那識に挙げられる量は有限。 仮に6000ページ分の情報がインプットされようとも、ふるいにかけられて残る量には昔も今も大きく変わらないのではないだろうか。 ただし選択疲れは当然起きるから、その分の疲弊は少なからず現代の方が多いに違いない。 著者は人がSNSを使うの知らないみんなとつながりたいからではないかと述べている。 私は人々がSNSを使うのは、見ず知らずの「みんな」ではなく、仲間との繋がりを得たいとの思いがあるからだと思う。 この書籍自体が2012年発刊なのでまだSNSの本格的な流行の走りの頃。ミクシィやTwitterが主流で、Facebookも広がってきたばかり。この後からInstagramやTiktokが現れ、YoutubeがSNSとしての機能を拡充し、基本実名で参加するFacebookから若者が遠のいてきた。 そういった意味で、仲間とつながりたいという指摘はわずかなズレがあるように感じる。 どちらかというと、「見ず知らずの仲間」を求めているのに近い。 求めているのはスタバの「サードプレイス」のような、近すぎず遠すぎない関係性かと思う。 自己顕示欲や承認欲求を満たせる距離感。 いざとなったらアカウントを捨てて逃げることができ、自分の活動や好みが「いいね」数で可視化され、評価するのもされるのも責任が希薄で許されるリアルとバーチャルの中間の世界観。 SNSにはそれぞれの特徴があり、共通点と相違点があるため一緒くたにまとめるのは難しい。 また2チャンネルに双方向性がないというが、そうは思わない。インタラクティブなアプリであり、アンカー機能によってコメントのやり取りができる機能は充分に双方向性があると言える。 2チャンネルからTwitterへとユーザが流れたというのも違和感がある。両方使っている人もいるだろうし、より匿名性の高い2チャンネルを好む人もいるだろう。 当時の分析としては参考になったのかもしれない。 ただそれから時間がたち、答え合わせという意味と、時代の変遷によって変化してきた現代におけるSNSの使い方との比較という意味の双方で、本書の指摘には疑問点が多くあった。 リサーチ業界では次の順に沿って見ていく、探していくという不文律がある。 1.官公庁資料 2.業界団体資料 3.シンクタンク資料 4.民間調査会社資料 5.新聞・雑誌 これらの情報源は覚えておいて活用したい。なお、ここに書籍が入らないのは興味深い。あくまで探しているのは「データ」であり、それを混ぜたり判断したり考察したりする結果を求めているわけではない、ということだろう。

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2023/02/15

情報化社会における情報の取捨選択に役立つかと思い読んでみたが、そういったことを意識している人にとっては至極当たり前のことがつらつらと列挙されているだけだった。 結局何を伝えたかったのかもよくわからなかった。

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2021/11/21

けっこうよかった。厚さの割にはサラッと読むことができた。 「情報源」という言葉が度々でてくる。そして、リサーチ業界は、①官公庁資料②業界団体資料③シンクタンク資料④民間調査会社資料⑤新聞・雑誌を情報源として利用するようだ。⑤の資料以外知らなかったので驚いた。③の民間調査会社資料が...

けっこうよかった。厚さの割にはサラッと読むことができた。 「情報源」という言葉が度々でてくる。そして、リサーチ業界は、①官公庁資料②業界団体資料③シンクタンク資料④民間調査会社資料⑤新聞・雑誌を情報源として利用するようだ。⑤の資料以外知らなかったので驚いた。③の民間調査会社資料が10万円とかで取引されていることは衝撃だった。 とにかく、情報を受信・発信する際は、誰がどのような目的で、またいつどのように得た情報なのか、それを注視する必要があるということだ。

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2018/03/05

①本当にこの手の本はいらない ②それだけ20代で読んでるんだろうな ③でと、これの意味に気づいたのは30代から。

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2017/12/17

フェイクニュースや偽情報への注意喚起として地域情報誌に紹介されていて、ひとつくらい目を通しておくかなと読んでみた1冊。日常的に数字を扱いながら仕事をしていると、書かれていたようなポイントは注意して進めていたので割とデータについての目は養われているのかもな、と思いつつ、データの発行...

フェイクニュースや偽情報への注意喚起として地域情報誌に紹介されていて、ひとつくらい目を通しておくかなと読んでみた1冊。日常的に数字を扱いながら仕事をしていると、書かれていたようなポイントは注意して進めていたので割とデータについての目は養われているのかもな、と思いつつ、データの発行元としての信頼性ランクは今後参考にしたいと思うものでした。どこがどんなデータを発表しているか、実は探したことのあるデータのことしか知らなかったりするので官公庁の資料なんかは頭に入れておく必要があるかもな~と感じた1冊でした。

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2017/05/07

最近、書店に入ると真っ先に新書コーナーに立ち寄りますが、数は少ないですが選書コーナーにも寄ります。 たまに掘り出し物があるので。 今回はこの書籍が目に止まりました。 自称「インテリジェンス」研究家??? としては読まずにはいられなくなり。。。 内容は、情報についての入門編といっ...

最近、書店に入ると真っ先に新書コーナーに立ち寄りますが、数は少ないですが選書コーナーにも寄ります。 たまに掘り出し物があるので。 今回はこの書籍が目に止まりました。 自称「インテリジェンス」研究家??? としては読まずにはいられなくなり。。。 内容は、情報についての入門編といったところです。 やさしい内容で、情報のさばき方やインテリジェンスプロセスの方法について解説しておりました。 情報を集める留意点や合理的な集め方など、ベーシックなノウハウが紹介されています。 中学生レベルでこの様な教育を必須化していれば、もっと著者のいう”情報リテラシー”が高くなるのでしょうか。 これからの時代を生きていくための実学的な知識。 意外とビジネススキル系の事って、受け手として体系的に学ぶ機会ってないんですよね。 なんとく、”国民総OJT化”している感がある様な。 この書籍は子供が高校生になったら、プレゼントしようと思います。

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2016/12/07

ポータルサイトで私たちが目にしているのはサイト側が選んだ記事。極端な言い方をすると、今日の重要ニュースはこれだから、みんな見ておくようにと押し付けられているようなもの。 リサーチャーの仕事 1.リサーチの依頼内容から顧客の本質的あnニーズを読み解く 2.最適な情報を効率よく集める...

ポータルサイトで私たちが目にしているのはサイト側が選んだ記事。極端な言い方をすると、今日の重要ニュースはこれだから、みんな見ておくようにと押し付けられているようなもの。 リサーチャーの仕事 1.リサーチの依頼内容から顧客の本質的あnニーズを読み解く 2.最適な情報を効率よく集める 3.集めた情報をわかりやすくまとめ報告、提供する

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2016/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

至極まっとうかつ示唆に富む。ただし、これを読む /読めるヒトはたぶんこの本いらない、というタイプの本。

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2015/01/11

情報が 過剰な中で どう対応するか もう少し、期待したけど 初歩編でした。 情報は 探して みつけること だけでなく 情報を 見極めることの大切さを 説くが。 情報は 拡散する。 1次情報から コピペされて 次々に。 情報の中に 正解がある というわけではない。 見つからな...

情報が 過剰な中で どう対応するか もう少し、期待したけど 初歩編でした。 情報は 探して みつけること だけでなく 情報を 見極めることの大切さを 説くが。 情報は 拡散する。 1次情報から コピペされて 次々に。 情報の中に 正解がある というわけではない。 見つからないのか 存在しないのか? それを よく見る 必要がある。 リサーチャーの仕事は ①依頼内容から 顧客の本質的なニーズを読み解く。 ②最適な情報を効率よく集める。 ③わかりやすくまとめる。 企業の基本的な内容 事業内容、特徴、その業界での位置づけ、歴史、売上や利益の推移、従業員の状況、最近の動向 市場規模、推移、参入メーカー、マーケットシェアー、急成長の背景、消費者の利用状況、評価、今後の見通し、今後の市場に影響の与えそうな要因。 ストーリーライン 仮説思考 地道な検証。 情報は 集めただけでは 価値を生まない。 情報の価値を見抜き、使いこなすチカラ、情報を見極めるチカラ。がなければ、情報の価値は活かせないのである。 情報リテラシー 見慣れた文脈からわかりやすい情報を探し出し、解釈する。 いくつかのサイトをナビケーションする。 ソースを確定し、評価する。 見慣れない文脈に関連した情報を探し出し、分析し、批判的に評価する。 ということだね。

Posted byブクログ

2014/07/07

インターネットの情報の中でフラフラしているリサーチャー、アナリストに一読の価値あり。30分で読める。

Posted byブクログ