数学を知らずに経済を語るな！ の商品レビュー

高橋洋一【著】

2012/02/19

高橋洋一先生による経済学の超入門書。

経済学の公式に基づいて現代日本経済をバサバサ斬っていくさまは読んでいて快い。しかも対談形式なので、私のような文系脳かつ経済シロートでも理解しやすい造りになっている。

ただし、数学の必要性を説きつつも、本書内にはほとんど数式やグラフが登場しない。あくまでも数学的思考法と経済学の公式のほんの触りが紹介されているだけである。その点で物足りないと思われる方もいるだろう。

なので、本書だけで経済学が「分かる」わけではないことを留意して下さい。いわば、正しい経済学を学ぶためのインセンティブを与えるものです。経済学に興味があるけど全くの初心者だ、という方にオススメです。

2012/01/18

とても面白い経済本。

色々わかったつもりになっていることも数学理解してしっかりわかると見え方違います。

これ読んだあとにどれくらい今私達は官僚などなどに騙されているかがわかる。

世の中を見る目を養うにももってこいの本です。

2012/01/15

おもしろいです。
数学科と経済学科を出ている著者と、典型的な文系という編集者の対談形式で経済の話が進んでいきます。
かと言って高校レベルなのでまったくわからないというわけでもない。
自分も数学が苦手なせいか、経済をやってた割には定量的な物の考え方ができないド文系だと思います。
定義に無頓着とかほんとにそうだよね。だからいろんな記事を鵜呑みにしちゃうんだよね。

「数学は科学の王様である」。
数学をやっててもそれを経済学的なものの考えに用いていない場合だってあるだろうし、その使い方を教えてくれる本だったりもすると思う。
経済には数学の知識が不可欠で、あーなんでもっと自分数学高校のと
きにちゃんと勉強してなかったんだろうか…と思う。今からでも遅くないかなぁ。

編集者の方のふっと出る鋭い考察も魅力の1つ。
IS-LM分析、総需要総供給曲線とかやったなー。
最新の経済学のトピックスにも言及してます。
あと、新書だったらもっとコスパが高くてよかったです＼(＾Ｏ＾)／
確率、極限、債務残高対名目GDP比の話は覚えておこう。