レヴィ=ストロース伝 の商品レビュー
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ドニ・ベルトレ『レヴィ=ストロース伝』講談社、読了。本書はレヴィ=ストロースの膨大な業績を解説するだけでなく、どのようにして生まれたのかに注目する。キャリア的挫折やブルトンらとの交友など、人間味溢れる息遣いを伝えてくれる。人文知の領域を塗替えた碩学の足跡を丁寧に伝える最良の評伝。
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恥ずかしながら,ストラウスとストロースが同じ綴りとは知りませんでした。 アルザス地方で生まれた音楽家を祖父に持ち,祖父はパリで活躍したとのこと。 レヴィは,地質学,フロイト,マルクスの3つの師がいるとのこと。 「マルクスは事実から説明を引き出そうとはしない。事実の解釈からひとつのモデルをつくりあげる。かれはフロイトが個人に適用したことを社会に適用する。事実の外見と混乱の裏にある「論理的視点の整合的根拠にたどりつこう」とする」 なるほど。わかったようなわからないような説明。 法学と哲学の学士を習得したとのこと。 ブラジルに行き,それからニューヨークへ行った話は特に興味があります。世界をまたにかけたという表現がふさわしいかも。 伝記なのだから,理論の深いところへ入らないのがよい。 レヴィストロースの専門家なら理論の深いところはいらないし, レヴィストロースの初心者なら書いてあっても読飛ばすだけだから。
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