紅茶スパイ の商品レビュー
イギリスで緑茶が廃れた理由が、中国の茶の原産地に潜入したフォーチュンが合成着色料によって緑に染められていたことを発見し本国に伝えたから、という一点だけでも非常に興味深い。プラントハンターの物語という点では「シャーマンの弟子になった民族植物学者の話」の方がはるかに面白いが、フォーチ...
イギリスで緑茶が廃れた理由が、中国の茶の原産地に潜入したフォーチュンが合成着色料によって緑に染められていたことを発見し本国に伝えたから、という一点だけでも非常に興味深い。プラントハンターの物語という点では「シャーマンの弟子になった民族植物学者の話」の方がはるかに面白いが、フォーチュンの話は背後に流れる東インド会社、英帝国の歴史と相まって、魅力を増している。茶がいかに世界を変えたか、という歴史を教科書的な話ではなく、血の通った話として知ることができる。
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世界中に植民地を持ち当時絶頂期期にあった大英帝国が、更なる絶頂を極める一因となった紅茶貿易をいかにして拡大させたか、その中で大きな役割を演じたイギリスのプラントハンター、ロバート・フォーチュンの活躍がどのようなものであったかを、豊富な資料から描き出したノンフィクション。紅茶をめぐ...
世界中に植民地を持ち当時絶頂期期にあった大英帝国が、更なる絶頂を極める一因となった紅茶貿易をいかにして拡大させたか、その中で大きな役割を演じたイギリスのプラントハンター、ロバート・フォーチュンの活躍がどのようなものであったかを、豊富な資料から描き出したノンフィクション。紅茶をめぐる様々な視点は読み応えがあるが、そのせいで逆にフォーチュンの冒険に対する印象が薄くなってしまっている。物足りなければこれを取っ掛かりにして原典を読めということか。
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面白い。 紅茶は世界すら動かす。 アヘン戦争もアメリカ独立も裏には紅茶があるということを知らない方が多い。 ロバートフォーチュンにもう一度会いたい。
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イギリス、インド、中国における三角貿易が成り立っていた時代、中国の茶の製法と種を盗み出し、独り勝ちしようとする東インド会社の特命を受け、中国に潜入したプラントハンターのロバート・フォーチュンのノンフィクション。 中国からインドへ茶の生産を移し変えることに成功するが、後に東インド会...
イギリス、インド、中国における三角貿易が成り立っていた時代、中国の茶の製法と種を盗み出し、独り勝ちしようとする東インド会社の特命を受け、中国に潜入したプラントハンターのロバート・フォーチュンのノンフィクション。 中国からインドへ茶の生産を移し変えることに成功するが、後に東インド会社はインドでの大反乱を引き起こし万事休すとなる。 独り勝ちは長く続かないということの証左か。 清の時代の中国の落日振りもわかる。
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レビューはブログにて http://ameblo.jp/w92-3/entry-11247428385.html
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東インド会社の委託を受けて、中国から茶の苗、種、製法を盗み出したロバート・フォーチュンという男の話。 小説ではないから、ついついページを繰ってしまうという面白さはない。 歴史的な背景の説明をはさみながら記述してあるので、いくらか勉強にはなるかもしれない。 小説だったら主人公となる...
東インド会社の委託を受けて、中国から茶の苗、種、製法を盗み出したロバート・フォーチュンという男の話。 小説ではないから、ついついページを繰ってしまうという面白さはない。 歴史的な背景の説明をはさみながら記述してあるので、いくらか勉強にはなるかもしれない。 小説だったら主人公となるはずのフォーチュンの描き方が、他人事のような描写に思えるのはノンフィクションであるので仕方ないことかも。 ただ文章として、どうもモタモタ感がある。どうしてかなぁと思って改めて著者名を見たら女だった。女の文章は私にはどうも読みにくいことがある。おまけに訳者も女ときている。 しかしたかが茶とはいえ、これが世界の歴史の動きに連動していたという見地から見ることが出来るというのは面白い。
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紅茶スパイ、うまいタイトルつけたなぁ。 園芸好き、ミステリ好き、紅茶大好物な自分には題名だけでこの上なく興味惹かれました。 時は19世紀のイギリス、茶、アヘン、銀の三角貿易のバランスが崩れるのを懸念し、茶の本場中国から茶の種苗と製法を盗み出し、英国領インドでの栽培を実現させようと...
紅茶スパイ、うまいタイトルつけたなぁ。 園芸好き、ミステリ好き、紅茶大好物な自分には題名だけでこの上なく興味惹かれました。 時は19世紀のイギリス、茶、アヘン、銀の三角貿易のバランスが崩れるのを懸念し、茶の本場中国から茶の種苗と製法を盗み出し、英国領インドでの栽培を実現させようと試みた東インド会社から、アヘン戦争後の中国へ派遣されたスコットランド人のプラントハンター、ロバート・フォーチュンの活躍を追った歴史ノンフィクション。 インド紅茶の立役者といえばブルース兄弟が有名だが、こんなに危険を犯した(今なら産業スパイ)フォーチュンの働きは、紅茶が大衆的な飲み物になる上で偉大な功績を遺したと言えよう。 中国内陸部への立ち入りが認められていなかった危険な状況で辮髪姿で変装し、種や苗木を集め、数ヶ月に及ぶ船旅で過酷な環境の中輸送した数々の苦労が偲ばれる。 と同時に当時の大英帝国という支配国の人の傲慢さ、後進国の人々への無理解もよく描かれている。 沢山の文献を元に、フォーチュンの活躍だけでなく当時の紅茶や茶を取り巻く様々な状況…例えばティークリッパーや、各国間の情勢が書かれていて興味深い。
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アヘン戦争直後の中国に潜入し、中国が独占していたチャノキの苗や栽培法、茶の製造技術を「盗んで」きたスコットランド出身のプラントハンター、ロバート・フォーチュンの活躍を描いたノンフィクション。辮髪をつけてそれらしい服装をしていれば西洋人だということがバレなかったというのは凄い。フォ...
アヘン戦争直後の中国に潜入し、中国が独占していたチャノキの苗や栽培法、茶の製造技術を「盗んで」きたスコットランド出身のプラントハンター、ロバート・フォーチュンの活躍を描いたノンフィクション。辮髪をつけてそれらしい服装をしていれば西洋人だということがバレなかったというのは凄い。フォーチュンにより、紅茶も緑茶も同じチャノキから採れるということ、中国が緑茶にプルシアンブルーで着色して輸出していたことなど、神秘のヴェールに包まれていたお茶の実態の多くが初めて明かされた。フォーチュンの活躍なしには、インドの紅茶園もなかったのかもしれない。人間ってどうしてそんなにお茶に情熱を傾けられるのでしょうね?
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新聞の書評で見かけて、面白そうだったので(もともとがプラント・ハンターという人種が大好きだったことでもあり)、即購入。表紙デザインも非常に好み。 現在、紅茶の原産国と言えば真っ先にインドがあげられるわけなのだけど、爾来、茶は中国が生産を独占していたもの。それがどうして海を渡...
新聞の書評で見かけて、面白そうだったので(もともとがプラント・ハンターという人種が大好きだったことでもあり)、即購入。表紙デザインも非常に好み。 現在、紅茶の原産国と言えば真っ先にインドがあげられるわけなのだけど、爾来、茶は中国が生産を独占していたもの。それがどうして海を渡り(当時の航海は非常に時間がかかるため、植物の輸送には不適切であった。というか、植物にやる水があったら人間が飲むし、タネは海水にやられて腐ってしまいますな……)、インドに持ち込まれたのか? その立役者であるプラントハンター、ロバート・フォーチュンの活動記録を元に描いたノンフィクション。 普通の小説仕立ての本かと思ったけれど、あくまでもドキュメント風にさらっと描かれているので、「大冒険!」「危機、また危機!」な展開を期待して読むと失望するかもしれない。 それ以上に作者が力を入れて描写しているのは、 ・ 有用な植物が新しく発見されたり、輸入された際、それらがどれほどの経済効果や、国際情勢の変化を及ぼすか。 ・ なぜ、紅茶がこれほどまでに愛飲されるようになったか。 (最初は英吉利でも緑茶が愛飲されていたけれど、そのほうがよく売れるから、と中国側が薬品使って翠に着色していたことが明らかになったから。← どっかで聞いたような話だ……。綺麗な色にホイホイつられるほうも悪いんだけど……) などなどの、科学的・経済学的な見地からみたあれこれであることがとても面白かった。たかが嗜好品、されど嗜好品。日本人の食生活の変化について、ちょっと考えてみたくもなる一冊。 ちなみに自分は、紅茶ならアッサムが一番です。マスカットフレーバーとか全然わかんないy=ー( ゚д゚)・∵. ターン
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本当にほんのちょこっとのさわりだけパラ見した。 まだ読んでない。 題材は気になるが地雷の予感… 荒らされる側の迷惑は丸無視のウキウキワクワク大冒険だったらやだな。 前に読んだ本ではアヘン戦争のくだりで「イギリス本国からさえ非難の声が上がった」とあったんだけど、この本ではまるで対...
本当にほんのちょこっとのさわりだけパラ見した。 まだ読んでない。 題材は気になるが地雷の予感… 荒らされる側の迷惑は丸無視のウキウキワクワク大冒険だったらやだな。 前に読んだ本ではアヘン戦争のくだりで「イギリス本国からさえ非難の声が上がった」とあったんだけど、この本ではまるで対等のいさかいであるかのような書き方に見える。ちらっと見ただけだけど。 実際のところはどうなんだろう。イギリスにとってのアヘン戦争は輝かしい栄光に包まれていたりするんだろうか。
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