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都市と都市 の商品レビュー

3.7

91件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    33

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2023/09/27

挫折しました 無理だ読めない しかし本がどうこうではなく私がSFに向いていない… 本の評価を下げるのも申し訳ないので☆3にしておきます

Posted byブクログ

2023/08/30

序盤久しぶりに読むのが苦痛になってリタイアしかけたけど後半は一気読みでした笑 一つの場所に二つの都市が重なってる設定が逸脱。

Posted byブクログ

2021/11/22

東南ヨーロッパにある、架空の地域が舞台になっている。この地域二つの都市が存在し、それぞれ違う民族の居住地があるのだが、一部については重なっている。そこでは、相手側の人々や建物などを見てはいけないし、もちろん干渉してはいけないというルールがある。これを破ることは「ブリーチ」と呼ばれ...

東南ヨーロッパにある、架空の地域が舞台になっている。この地域二つの都市が存在し、それぞれ違う民族の居住地があるのだが、一部については重なっている。そこでは、相手側の人々や建物などを見てはいけないし、もちろん干渉してはいけないというルールがある。これを破ることは「ブリーチ」と呼ばれる。またブリーチを取り締まり、裁く人たちもブリーチと呼ばれる。事件の発端は、遺棄された女性の遺体を見つけたこと。身元がわからない結果、もう一つの都市の住人らしいということがわかり、二つの都市をまたいでの捜索が行われる。二つの都市が重なっているという設定が面白いのだけれど、もしかすると、ここまで極端ではなくても似たような状況って、日本を含む世界のいたるところで起きているのかもしれないって、ちょっと怖くなった。

Posted byブクログ

2021/08/02

2つの都市国家が同じ位置にありながら、互いに見えないものとして人々が暮らしている。生まれたときから見ないように訓練している。都市は完全にこちらに属する部分、重なる部分があり、重なる部分では見ないふりをしながらぶつからない様に避けねばならず、とややこしいファンタジー設定。 しかし、...

2つの都市国家が同じ位置にありながら、互いに見えないものとして人々が暮らしている。生まれたときから見ないように訓練している。都市は完全にこちらに属する部分、重なる部分があり、重なる部分では見ないふりをしながらぶつからない様に避けねばならず、とややこしいファンタジー設定。 しかし、冒頭は殺人事件現場で始まり主人公は警部補という大筋ではミステリ小説である。 前半は都市の設定を飲み込みつつ読むのが難しかったが、主人公や脇キャラに馴染みだし、物語が展開するにつれ引き込まれて加速した。ハードボイルドの刑事もののような読み心地とSFらしい世界観の不思議さを感じて満足度の高い読書だった。ラストの切なさも良い。 2つの都市国家が同じ場所にということからイスラエルとパレスチナを示唆しているのかと思った。ハンガリーあたりとも考えたが、解説の大森望氏によるとバルカン半島の中程とのこと。アメリカ発のあるパレスチナ問題解決法がこれに似ているとも書いてあり、興味深い。この設定を架空の星でなく現代の欧州にした力技がすごい。

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2020/11/29

ふたつの都市国家ペジェルとウル・コーマ。隣同士の国。ただややこしいのが、ふたつの都市国家が同じ場所に共存している点。一方の都市の住人は他方の都市の住人を見ることは禁じられており、触れることはもってのほかで、これらはブリーチと呼ばれる犯罪行為に当たる。ただ見ようと思えば見えてしまう...

ふたつの都市国家ペジェルとウル・コーマ。隣同士の国。ただややこしいのが、ふたつの都市国家が同じ場所に共存している点。一方の都市の住人は他方の都市の住人を見ることは禁じられており、触れることはもってのほかで、これらはブリーチと呼ばれる犯罪行為に当たる。ただ見ようと思えば見えてしまうのがややこしい。また正規のルートで出国・入国は問題ない。このようなややこしい都市で殺人事件が起こる。ペジェルの警察、ボルルは殺人事件を調査していくという流れ。SF小説かと思っていたら、警察小説。設定をきちんと理解できたか心配だが、わりと後半楽しく読めた。

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2020/07/20

うーん、なんでしょうか。舞台装置とか設定とかそこそこ面白いのですが、訳のせいなのか読みにくい。二つの都市に住む住民の不条理や歴史修正主義の愚かさとか、色んなものを内包してるのかもしれないが読みにくく、エンタメとして楽しめない。 無駄に長い気もするし、犯罪の動機が全く弱く感じる。...

うーん、なんでしょうか。舞台装置とか設定とかそこそこ面白いのですが、訳のせいなのか読みにくい。二つの都市に住む住民の不条理や歴史修正主義の愚かさとか、色んなものを内包してるのかもしれないが読みにくく、エンタメとして楽しめない。 無駄に長い気もするし、犯罪の動機が全く弱く感じる。久しぶりのSFだったが、そろそろついてくのがきつい、

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2020/02/09

破綻なく映像化するのは難しいんじゃないかと思うレベルの現実離れした舞台設定を描き切ったのは、お見事としか言えません。 本著の舞台の肝となっているのは、例えば、電車の中でちょっと離れた距離の人の顔を理由なく見てしまっていて、それに気づいて慌てて顔をそらすような感覚と同じでしょうか。...

破綻なく映像化するのは難しいんじゃないかと思うレベルの現実離れした舞台設定を描き切ったのは、お見事としか言えません。 本著の舞台の肝となっているのは、例えば、電車の中でちょっと離れた距離の人の顔を理由なく見てしまっていて、それに気づいて慌てて顔をそらすような感覚と同じでしょうか。見ていても「見ていない振りをする気まずさ」が身近に転がりすぎているのがこの小説の舞台です。何よりこんな都市、住みたくない!(笑 冒頭はいたって普通のミステリー小説なのですが、ところどころに挟まれる名詞なんだか動詞なんだかわからない<>綴じのコトバに??となり、読み進めるにしたがってやっとこさ頭が馴染む(理解する訳ではないけど)ものの、今度は物語自体の謎が頭を混乱させる、なかなかの閉塞感が味わえます(笑 決して読みやすい読み口ではなく、読了まで結構時間がかかりました。第3章くらいまではかなり苦痛。終盤の舞台設定を活かした展開は多少テンションが上がったのですが、事件の謎が明かされたところでは、ちょっと大味な印象を受けました。個人的には、もっと知りたい謎が放置されているような。。 海外でメチャクチャたくさん賞を受けているのは、この舞台装置故なんでしょうか。それとも別に、原語じゃないとわからない何かがあるのか。凄い本ではあるものの、ミステリー好きにはおすすめですが、SF好きにも一般にもそこまではオススメしないかなぁ。

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2019/08/21

ヒューゴー賞をはじめ、さまざまな文学賞を受賞というカバーに記された紹介文とアーサー・C・クラークの「都市と星」のような世界を期待して手に取りました。 なんて無理繰りなと呆れる設定が徐々に明かになり、無理を承知でストーリーを推し進めるのは圧巻。 ややこしいからなのか、読んで途中...

ヒューゴー賞をはじめ、さまざまな文学賞を受賞というカバーに記された紹介文とアーサー・C・クラークの「都市と星」のような世界を期待して手に取りました。 なんて無理繰りなと呆れる設定が徐々に明かになり、無理を承知でストーリーを推し進めるのは圧巻。 ややこしいからなのか、読んで途中で寝落ちすることしきり。

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2019/01/19

舞台設定は面白い。減点としては、ストーリー、主人公の掘り下げ、犯行動機の納得感、読みづらさ。ジャンルとしては現代を背景とした架空国家伝奇ものか。""

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2018/12/08

帯でなく表紙へ大書されているように SF関係の賞だけでなく世界幻想文学大賞も受賞している本 中身は解説にもある通りハードボイルド調の警察もので この前読んだ「愛おしい骨」と同様に 翻訳を透してそれだけで文化の違い(というより日本が島ということか)を 感じる風な小説だが 舞台設定が...

帯でなく表紙へ大書されているように SF関係の賞だけでなく世界幻想文学大賞も受賞している本 中身は解説にもある通りハードボイルド調の警察もので この前読んだ「愛おしい骨」と同様に 翻訳を透してそれだけで文化の違い(というより日本が島ということか)を 感じる風な小説だが 舞台設定が奇抜でそこがSF側のこれがSFだと推挙するところである 「都市と星」というより「不確定世界の探偵物語」みたいな感じかと読んでいたが これを書いてしまうと未読のひとにいらぬ先入観を与えそうで嫌だが 書かずにいられないので書くと 「メンインブラック」にしか見えない 一度そう思うとコメディにしか見えない というわけで読んでいる途中はミステリ→SF?という感じだったが 読み終えた今は ミステリだろうがハードボイルドだろうがSFだろうがコメディだろうが なんでも内包する「幻想」「ファンタジー」の懐深さにひれ伏すのみである

Posted byブクログ