緊迫シミュレーション 日中もし戦わば の商品レビュー
大国のアメリカ、中国、そしてGDPは4位に下落したものの、1億2000万の国民で4兆ドルを超す国内総生産を叩き出す日本。中国は10倍以上の国民で20兆ドルだから、まだまだ国民一人当たりの生産力では日本がかなり上にある。因みに対GDP比の債務超過は260%程度の日本に比べ、中国は8...
大国のアメリカ、中国、そしてGDPは4位に下落したものの、1億2000万の国民で4兆ドルを超す国内総生産を叩き出す日本。中国は10倍以上の国民で20兆ドルだから、まだまだ国民一人当たりの生産力では日本がかなり上にある。因みに対GDP比の債務超過は260%程度の日本に比べ、中国は80%を下回っているから、債務返済が滞り円安が益々進めば、その差異はもっと小さくなったと国民が経済から感じとれる日が来るかもしれない。現に一時期訪日した中国人観光客の爆買いや、不動産を買い漁る姿を目の当たりにして、マハラジャ的なお金遣いに驚愕というより恐怖を覚えた方も多いだろう。歴史的にみても中国と日本は先の大戦以前からその力関係を比べ合い互いをライバル視する傾向は強い。隣に見える近所同士で互いの裕福さや力の強さを常に比べ合ってきた。そこへ20世紀の覇者アメリカがあっという間に世界の頂点へと上り詰める。三国が互いを意識しないわけは無く、意識せずには世界も成り立たない。ヨーロッパは地理的には離れているから、極東中国と日本をさ程は意識せずに済む。アメリカは太平洋を挟むものの脅威的な発展を遂げたアジアを重要視するだろうし、目の前に立ちはだかるアジアの二大国を無視できるはずがない。 この三国互いにライバル視し合っているが日米は同盟関係にあり、それが微妙にバランスを維持できている要因でもあるから、中国の三国志時代のような力のぶつかり合いには直ぐには発展しない。だが、火種はいくらでも近隣に転がっており、互いの発展こそ双方の利益なんて言いつつも、内心では自分達が1番でいたいのは人間の心情としては無いとは言えないだろう。 そんな各国の知識人たちが一同東京に会し、日米関係、日中関係、米中関係のバランスを崩しかねない様々な課題について本気で議論するといった内容だ。とは言え中国はどこからでも監視しているから、参加している中国人学者の方が本気で本心を曝け出しているかは謎だ。巻末で本心からの意見に感謝とあるが、どうもすっきり信じられない部分はある。だが、議論としては当時(中国は胡錦濤時代、日本は民主党政権下、アメリカは初のハワイ出身有色人種の大統領オバマ)の北朝鮮の動き、今に繋がる台湾、そして東日本震災で大規模に両国の軍隊(自衛隊も海外から見たら軍隊)ががっちり手を取り合った「トモダチ作戦」など話題豊富でかなり面白く、議論は白熱している。迫り来る中国の脅威に如何に対峙すべきか、これは文中でも終始語られるテーマになっており、各国有識者だけで無く、本当に国民同士が考えるべきテーマだと感じられる。それぞれが何を目指してどう有りたいか。相手を出し抜く事が本当に自国の利益になるのか。第三者的に議論を眺めながらも、一言自分の意見を挟みたくなるシーンに溢れている。久々に面白い会議に参加したかのような感覚に陥る一冊。
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張さんの中国サイドから視たご意見が興味深かったです。中には建前だけの反論もありましたが、浅学の私には新鮮なご意見も多々ありました。もちろん100%納得できるのではありませんが…。偶発的なアクシデントが、それ以上広がらないようにする仕組みが早急に必要でしょう。
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日本はASEAN諸国と手を結んで中国を封じ込めるべきだ。中国がこのまま図に乗ると手をつけられなくなることだろう。ゆくゆくは日本の核保有も視野に入れておくべきだろう。外交戦略としては秘密裏にウイグルやチベット、更に台湾へも援助の手を差し伸べるべきだと考える。そして一日も早くロシアと...
日本はASEAN諸国と手を結んで中国を封じ込めるべきだ。中国がこのまま図に乗ると手をつけられなくなることだろう。ゆくゆくは日本の核保有も視野に入れておくべきだろう。外交戦略としては秘密裏にウイグルやチベット、更に台湾へも援助の手を差し伸べるべきだと考える。そして一日も早くロシアと友好条約を結ぶ。取り敢えず北方領土は二島変換で構わない。 http://sessendo.blogspot.jp/2014/05/asean.html
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タイトルは刺激的だが、基本的には米中日各国の相互理解が必須という話。学生時代の政治学ゼミで「米ソもし戦わば」という議論をした日々を思い出す。特に張氏の発言には、「文化の背景」を思い出させてくれるものが多く、「外交」とは単なる政治ではないと思わせられた。また、本書では「サイバー戦争...
タイトルは刺激的だが、基本的には米中日各国の相互理解が必須という話。学生時代の政治学ゼミで「米ソもし戦わば」という議論をした日々を思い出す。特に張氏の発言には、「文化の背景」を思い出させてくれるものが多く、「外交」とは単なる政治ではないと思わせられた。また、本書では「サイバー戦争」という語が頻りに使われているのだが、我々IT関連の仕事をしていると、安易に「サイバー戦争」というだけでは何の説得力もない。具体的に、どんなシステム、どんなインフラにどんな現象が起きるか、それに対応するためには具体的に誰がどんな運用をするべきかを具体的に論じないと、単なる「煽り」で終わってしまうことは付け加えておきたい。
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私にとって元々知っていることが多かったので考え方が違う、ということ以上に得られたことはありませんでした。私には、よくある討論番組みたいな印象です。
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トモダチ作戦は有事の際の日米軍事行動、兵站の強さを示しただとか、殲20はF15では「追い払えない」とか、そういう記述かなあと思いきや、ソッチの方は少しだけ。 中国、アメリカそれぞれの公式見解的言い分的座談。この座談では、日本は聞き役だから仕方ないかもしれないけれど、「日中」とタイ...
トモダチ作戦は有事の際の日米軍事行動、兵站の強さを示しただとか、殲20はF15では「追い払えない」とか、そういう記述かなあと思いきや、ソッチの方は少しだけ。 中国、アメリカそれぞれの公式見解的言い分的座談。この座談では、日本は聞き役だから仕方ないかもしれないけれど、「日中」とタイトルにあるものの、「米中」そして北朝鮮の話のそばに、日本という国もあるけど、どうすんだ、というような話に見えてしまう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ある種の読者にとっては過不足ない本だと思うので、読んで安心するのもいいと思うのですが、真面目に勉強しようという人にとっては全く参考にならない。いや、ポジショントークの勉強にはなるのかな?(平林緑萌) ▼『ジセダイ』140文字レビューより http://ji-sedai.jp/special/140review/20120117.html
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何が引き金になるか判らない中国、北朝鮮との緊迫した関係を日、米、中の評論家達が語る。問題を大きくさせない最大の方法は予期せぬ事態を作らないことで、あらゆることを検討しておくことが平和国家の歩む道である。
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