怪のはなし の商品レビュー
思わぬ掘り出し物だった。短編集で収められた話は20。ハズレなし。思わず涙する話から背筋をガッツリ冷やしてくれた話までバラエティー豊か。さながら怪異の大海原である。 短さ故にキュッ、と濃厚なその場の空気や雰囲気が詰まっている。小難しい事はなく、ド直球の「怖い話」。サクッと怖い話が読...
思わぬ掘り出し物だった。短編集で収められた話は20。ハズレなし。思わず涙する話から背筋をガッツリ冷やしてくれた話までバラエティー豊か。さながら怪異の大海原である。 短さ故にキュッ、と濃厚なその場の空気や雰囲気が詰まっている。小難しい事はなく、ド直球の「怖い話」。サクッと怖い話が読みたければこれを読むのだ。
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作家の色々強めな性格が感じ取れるけど、そこまで鼻につかず、不思議とサクサク読めちゃう。オカルト体験エッセイストとしての才能がすごい。小説より実体験のほうが面白くて書き方も上手。昔ホラー漫画雑誌でこの方の体験談をよく読んだので、作家がキャラとして脳裏に浮かぶ。
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そろそろ怖いはなし欠乏症。 手に取ったのは美しい表紙のこの本でした。 当たりでした! めちゃくちゃ面白い!! 作りものの怪談とは全然違う。 実話怪談、しかも自分経験!! 面白くて怖かったのは『暦の話』『嵐の夜の話』『道の話』『神楽の話』『友人の話』。 『道の話』は小野不由美『残穢...
そろそろ怖いはなし欠乏症。 手に取ったのは美しい表紙のこの本でした。 当たりでした! めちゃくちゃ面白い!! 作りものの怪談とは全然違う。 実話怪談、しかも自分経験!! 面白くて怖かったのは『暦の話』『嵐の夜の話』『道の話』『神楽の話』『友人の話』。 『道の話』は小野不由美『残穢』との共通点があるなーと思った。どうしてもヤバい場所ってあるから。そういうのをたぶん関西人はなんとなく分かってるから余計面白かったんだと思う。 『暦の話』節分は真剣にやります。
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私は怪談が好きなわけではないのだなあ、と、京極夏彦周りを読み始めた時に感じたのだった。 それでも気に入った、好きになった著者は何人かいて、加門七海もその一人。 実話怪談しか読んだことはないけれど、怖さの加減が独特でいいんだよなあ。 怖い、よりは少し不思議? 猫の霊とか「百匹の羊」...
私は怪談が好きなわけではないのだなあ、と、京極夏彦周りを読み始めた時に感じたのだった。 それでも気に入った、好きになった著者は何人かいて、加門七海もその一人。 実話怪談しか読んだことはないけれど、怖さの加減が独特でいいんだよなあ。 怖い、よりは少し不思議? 猫の霊とか「百匹の羊」とか、「何が見えたんだぁぁぁ!」とか、描き方にユーモアを感じる。
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怖いと言うよりは、ちょっと変わったことと出会ったときのはなしに思えた。 侍の話と、友人の話と、猫の話が好き。 あと、お祭り怖い。
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この方の話は小説より体験談の方が面白い。節分の豆まきの話を読んで、うちも忘れずに行いました。弘法大師縁の地の泉の話もよかったなあ。
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筆者が体験した実話怪談。道の話が怖かった。新築マンションに住んだ人たちは一体どうなったのか大丈夫なのか、かなりその後が気になります。
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加門さんはいわゆる「視える人」。そういう人が語る怪談には、格別の怖さと真実味がありますね。 不思議系のお話も良かったです(猫の話が好き)。
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ただ本人の体験が淡々と語られているのであって、怖がらせようという意図がない。そこが逆に話に真実味を持たせ、怖かったりもするのだが、気付いたらこの世ならざるモノの存在を認め始めている自分が…。 こういう体験談は、ツッコもうと思えばツッコミどころ満載なのだろうし、多くの人には見えな...
ただ本人の体験が淡々と語られているのであって、怖がらせようという意図がない。そこが逆に話に真実味を持たせ、怖かったりもするのだが、気付いたらこの世ならざるモノの存在を認め始めている自分が…。 こういう体験談は、ツッコもうと思えばツッコミどころ満載なのだろうし、多くの人には見えないことだけに、信じがたいということもあるが、じゃあ現代の科学で解明できないことは、イコールありえないことなのか、というとそれは早合点という気もする。 よく霊的なモノを見たり感じたりする人は、鼻がいい人がいたり、勘の鋭い人がいるみたいに、気の動きを読み取る感覚が鋭いってことかも、と加門さんの話を通して思った。
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読んでしまったΣ(´□`) エッセイ集なんですが、タイトルどおりで背筋が寒くなる話がいくつか…。 怖いのが苦手な人はやめたほうがいいと思う。
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