心のおくりびと 東日本大震災 復元納棺師 の商品レビュー
故人や遺族に寄り添うとか、ちゃんと泣けるように手助けするって、言うのは簡単だけどやるのは難しい。自分の大切な人が同じように亡くなったとき笹原さんが来てくれたらどんなに有難いことか。でも、自分が出来るかと問われれば「はい」と言えない。大切な人を亡くしたとき、苦しみが大きいということ...
故人や遺族に寄り添うとか、ちゃんと泣けるように手助けするって、言うのは簡単だけどやるのは難しい。自分の大切な人が同じように亡くなったとき笹原さんが来てくれたらどんなに有難いことか。でも、自分が出来るかと問われれば「はい」と言えない。大切な人を亡くしたとき、苦しみが大きいということは、それだけ大切な人に出会えたということ。本当に救いようのない苦しみとは、大切な人に出会えなかった人の中に芽生える。だからこそ、命のある限りいい思い出を沢山創らなければならない。大切な人のために、そして自分自身のために。
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読みながら涙が溢れ出ました。復元納棺師。初めて知った職業でしたが、素敵な職業だと思いました。2011.3.11。絶対忘れてはいけない。思い続けることが、どこにいても誰にでもできる支援だと教えていただきました。
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本を読むのが苦手な私でもすらすら読めるほど、とても読みやすかったです。 震災を思い出し、涙が堪えきれませんでした。
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読みながら、ぐっと心にこみあげてくることが何度もあった。決して忘れないぞ、「東日本大震災」のことを。。 〈本から〉 「人はつながっていたい生きものなんですよ」 「だれにでも、どこにてもできる支援が存在するってこと」 「忘れないってことだよ。みんながこのできごとを絶対に忘れな...
読みながら、ぐっと心にこみあげてくることが何度もあった。決して忘れないぞ、「東日本大震災」のことを。。 〈本から〉 「人はつながっていたい生きものなんですよ」 「だれにでも、どこにてもできる支援が存在するってこと」 「忘れないってことだよ。みんながこのできごとを絶対に忘れないってこと・・・・・・ それがつながってるってことなんだと思う。わすれないことこそ最高の支援だよ」 「”絆”ってことですね。人の絆は何より強いはずです。すべてを破壊した大津波も、人の絆はこわすことができなかった。例え、命は消えても、故人と遺族の絆は永遠です」 「絆に上下はありませんよ。絆は横に伸びるものなんです。そこには地位も名誉も存在しませんからね」 「大切な人を失った時、悲しみや苦しみが大きいのは、その人との思い出がすばらしいものだったからです。いい思い出がたくさんある人は、それだけで幸せだと僕は思いますね・・・・(略) ”失っても・・・・人は、その思い出とつながって生きていける、生きものなのですー。」 だからこそ、命ある限り、いい思い出をたくさん創らなければならない。大切な家族のために、そして、自分自身のために・・・。 納棺師、笹原留似子が、東日本大震災で復元した遺体の数は、震災後5か月で、実に300体を越えた。 それは、300名の遺族たちが、悲しみとまっすぐに向き合い、故人の思い出とともにふたたび歩み始めた「第一歩」の数にも等しいー。
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買ってからずっと本棚に置いてあった1冊。 なかなか手に取ることができなかったけれどまさかこれが児童書だったとは。 笹原さんにとって魔法をかけてくれたおばあちゃんの存在はとっても大きくて心の支えになったと思う 人間が死んだ後どうなっていくのかのリアルな話もあるけれど是非大人にも...
買ってからずっと本棚に置いてあった1冊。 なかなか手に取ることができなかったけれどまさかこれが児童書だったとは。 笹原さんにとって魔法をかけてくれたおばあちゃんの存在はとっても大きくて心の支えになったと思う 人間が死んだ後どうなっていくのかのリアルな話もあるけれど是非大人にも読んで欲しい。
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東日本大震災の被災地でご遺体の復元ボランティアをされた復元納棺師・笹原留似子さんの活動について書かれたノンフィクション。 震災当時の写真もあり、記憶が蘇る。 ご遺族の心情の起伏がストレートに伝わってきて、胸が詰まる。 児童書だけど、濃い一冊でした。
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先日『共震』(相場英雄)を読み 復元納棺師の存在を知り手にした1冊。大津波によって甚大な死者が出たという数字はメディアで耳にしていたが現場での状態にはなかなか想いが至らなかった。確かに亡くなられた方々の状態は様々で損傷が激しかったり日を追うごとに判別がつかなくなるのだろう。そんな...
先日『共震』(相場英雄)を読み 復元納棺師の存在を知り手にした1冊。大津波によって甚大な死者が出たという数字はメディアで耳にしていたが現場での状態にはなかなか想いが至らなかった。確かに亡くなられた方々の状態は様々で損傷が激しかったり日を追うごとに判別がつかなくなるのだろう。そんな方々を「生前の姿に戻す」という復元納棺師・笹原留似子さん。彼女の行動が多くの人を癒し救っていった事実に頭が下がる。「誰がどこにいても出来る支援は“絶対に忘れないこと”」という笹原さんの一言が印象深い。児童書なので親子でどうぞ。
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東日本大震災後,津波で亡くなった方々の損傷した遺体を,生前に近い姿に修復するボランティアに奔走した復元納棺師の活動を,ノンフィクション作家・今西乃子がつづった魂の記録。
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北上市の納棺師、笹原留似子さんが東日本大震災で亡くなられた方の遺体を復元するボランティアの活動を書いたドキュメンタリー。 笹原さんは、内陸部の北上市から、沿岸部の宮古市、大槌町、陸前高田市など津波で甚大な被害の出たところに行かれました。 損傷してしまった遺体を、生前の写真...
北上市の納棺師、笹原留似子さんが東日本大震災で亡くなられた方の遺体を復元するボランティアの活動を書いたドキュメンタリー。 笹原さんは、内陸部の北上市から、沿岸部の宮古市、大槌町、陸前高田市など津波で甚大な被害の出たところに行かれました。 損傷してしまった遺体を、生前の写真を元に復元するボランティアを、寝る間も惜しんで続けられました。そして遺体の復元を行いながら生前の人柄はどんなだったろうか考え、遺族の心に寄り添っている気持ちが、とても感じられました。 遺体を生前の姿に戻すことで、遺族も哀しみと向き合い故人を送り出すことができるのです。 津波で大切な人を失った人がどんな気持ちでいたのか、痛いほど感じました。 分かりやすい文で、小学校4年生くらいからなら充分読める内容だと思います。
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