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猫柳十一弦の後悔 の商品レビュー

3.8

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

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    20

  3. 3つ

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2012/04/12

僕にはミステリが書けない。 性格上、向いてないみたいで、どうしてもミステリが書けない。 犯人を隠匿しながらラストまで持って行くことができないんです。 秘密を持ち続けることに耐えられなくなって、わりと序盤か、中盤辺りでバラしちゃう。 そうするとラストまで持たないから、終盤に...

僕にはミステリが書けない。 性格上、向いてないみたいで、どうしてもミステリが書けない。 犯人を隠匿しながらラストまで持って行くことができないんです。 秘密を持ち続けることに耐えられなくなって、わりと序盤か、中盤辺りでバラしちゃう。 そうするとラストまで持たないから、終盤になっていきなり、予定にない「別の真犯人がいた」ことにしちゃう。 書いてる本人すらそんな人がいるなんて知らなかったから、その箇所を書くときになって、びっくりする。 だいたい僕がミステリを書こうと思うと、こうなってしまう。 我ながら、阿呆な性格だなあ、と思う次第であります。 そんな僕が、ミステリのネタとして、「いつか使うぞ!」と決めているものが三つあります。 それを今ここで書いたらただのネタバラシになるので、ただでさえ乏しい未来の萌芽を自ら摘む趣味はないので書きませんが。 そのうちの一つは、以下の作品で使われました。 倉知 淳『星降り山荘の殺人』 (講談社文庫) http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062646153?ie=UTF8&tag=kumabetti-22&linkCode=shr&camp=1207&creative=8411&creativeASIN=4062646153 そしてもう一つが、今回の作品で使われていました。 北山 猛邦『猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数』 (講談社ノベルス) http://www.amazon.co.jp/gp/product/406182791X?ie=UTF8&tag=kumabetti-22&linkCode=shr&camp=1207&creative=8411&creativeASIN=406182791X&ref_=sr_1_1&s=books&qid=1334167107&sr=1-1 わはは。なんてこったい。 両作品とも、ミステリずれしている人たちにこそ、お勧めです。 ミステリ作品なので内容に触れるとどこにネタバレがあるかわからないのでレビューをいつも書きにくいのですが、これだけは書いておきます。 猫柳十一弦というのはとても愛おしくなる女性探偵の名前です。 彼女を応援しちゃいます。

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2012/03/21

シリーズ化するとええな。 猫柳もクンクンもマモルも素敵な感じ。 北山さん好きやけど、まだ全部読んでないことに気付いた。 城シリーズ読むかな。

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2012/03/02

良いですね-。登場人物が全員『探偵小説・CCでのお約束』を判っている状況。グループの中にいる犯人に対して、一緒に行動しつつフラグをへし折る方法で対抗しようとする探偵。 孤島で連続殺人って言ったら、ベタな「そして誰もいなくなった」系の話になりそうで、でもそうはならないところが面白か...

良いですね-。登場人物が全員『探偵小説・CCでのお約束』を判っている状況。グループの中にいる犯人に対して、一緒に行動しつつフラグをへし折る方法で対抗しようとする探偵。 孤島で連続殺人って言ったら、ベタな「そして誰もいなくなった」系の話になりそうで、でもそうはならないところが面白かった! 各キャラも立ってるし、続編希望です。 北山作品の表紙絵はもっと徹底的に漫画・アニメ系の絵にしてほしいな。脳内イメージと、あの表紙絵が微妙に乖離してる…。

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2012/02/18

面白かったんだけど・・・ うーん、何か物足りなかった気がする。 語り手のクンクンに物足りなさを感じるのか 事件そのものに物足りなさを感じるのかはわからないけど・・・。 長かったわりにはちょっと印象が薄い

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2012/02/02

探偵が資格制で、大学で探偵助手学部がある時代。 それだけでなんだか面白そうな設定です。 ストーリーも面白くて、キャラがしっかりしています。 物語もしっかり作ってあってさすが北山さんです。 名探偵音野順みたいにシリーズ化希望です。 クロック城とか初期の作品読み返そうかな。

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2012/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

博士号みたいに名探偵号という資格が存在する世界の物語 <あらすじ> 名探偵の助手になりたくて、大学の探偵助手学部に通うクンクン♂とマモル♂。 そこで2人が入ったゼミの講師が、24歳で功績ゼロの名探偵・猫栁♀だった。 そのゼミにはクンクンとマモルの2人しかおらず合宿もままならないので 名探偵・雪ノ下が講師の名門ゼミにくっついて合同研修をすることに。 場所は台風が接近している孤島の館。 参加者は講師の雪ノ下と猫柳、雪ノ下ゼミ生7名の猫柳ゼミ生2名。 そこで学生たちは名探偵の講義を受けるはずだったのだが・・・ 夜中室外で、杭で刺し殺された蛍光塗料ベッタリの館所有者令嬢が発見される。 さらに同時刻、一酸化炭素入りの透明なアクリル箱に梱包された女ゼミ生を地下室で発見。 猫柳は見立て連続殺人と予想する。 犯人による『ライター爆弾による焼死』と『発電機による感電死』を 猫柳は自身で負傷しながらも殺人を未然に阻止し雪ノ下ゼミ生を救う。 先手を打って連続殺人を阻止し、犯人の正体を絞り込む猫柳だったが 新たな雪ノ下ゼミ生の、切断された血まみれの両腕が発見される。 次々と標的にされる雪ノ下ゼミ生は、ついに猫柳メンバーを疑い出し 気がふれた雪ノ下は猫柳をボウガンで撃ってしまう。 犯人は一体誰なのか? そして犯人自ら死ぬことで達成する 見立て殺人の真の目的とは? <感想> チョットゆるくてドジっ子属性の猫柳十一弦がナイスキャラ。 推理まとまってないけど、被害者を増やさないように最善の策を模索して 身体を張るガンバリ屋で感情豊か、ワガママ探偵の対極でカワイイ。 猫柳に功績がなく無名なのは、殺人が起きる前に事件を解決してしまうからで、題名の『後悔』は2人犠牲者が出たからっていう素敵なオチ。 助手の君橋(クンクン)と月々(マモル)も猫柳を支える名コンビ。 キャラ物としてとても面白かった。

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2012/01/27

大東亜帝国大学の探偵助手学部に通う君橋君人と月々守。 ふたりは名探偵主催の名門ゼミ入り審査に落ち、悪ふざけで記入した第3希望の猫柳ゼミへ。 しかし、功績不明、学習内容未定、ゼミ生2人という猫柳ゼミはなかなか居心地がよかった。 そんなある日、名門ゼミとの合同研修が決まる。行先は孤島...

大東亜帝国大学の探偵助手学部に通う君橋君人と月々守。 ふたりは名探偵主催の名門ゼミ入り審査に落ち、悪ふざけで記入した第3希望の猫柳ゼミへ。 しかし、功績不明、学習内容未定、ゼミ生2人という猫柳ゼミはなかなか居心地がよかった。 そんなある日、名門ゼミとの合同研修が決まる。行先は孤島の館。 そして大方の予想通り、合宿中に奇妙な殺人事件が発生。これは演習なのか? これはまた、かわった探偵さんです。 でも本来の探偵の能力の使い方としては正しいかも、と思ってしまった。 体を張って被害者を守る。作者の希望通り応援したくなりますよ。 しかし『音野順』といい、頼りない探偵さんを描かせたら日本一ですな。 そして独特な世界の枠組みの中で、整合性のある事件を描くのも巧い。 『少年検閲官』を思い出しましたが、「この世界ならでは」の動機や真相がすとんと腑に落ちるんですよね。 北山作品、全部読んでいるわけじゃないんだけど、「探偵」というものに対していろいろな思いがあるんだろうなぁって、今回特に思ってしまいました。 3人の掛け合いも面白いこの作品。シリーズ化してほしいなぁ。

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2012/01/26

猫柳十一弦と探偵助手学部の猫柳ゼミ生2人が孤島のゼミ合宿で殺人に巻き込まれ。とここまでもツッコミどころ満載の設定ですがw。北山さんの作品の中では登場人物一人一人のキャラクターがちゃんと立っていて、このシリーズは化けるかもと思わせられました。猫柳さんだけどうも違和感があるなと思って...

猫柳十一弦と探偵助手学部の猫柳ゼミ生2人が孤島のゼミ合宿で殺人に巻き込まれ。とここまでもツッコミどころ満載の設定ですがw。北山さんの作品の中では登場人物一人一人のキャラクターがちゃんと立っていて、このシリーズは化けるかもと思わせられました。猫柳さんだけどうも違和感があるなと思っていたら最後の最後に納得もでき、意外と隙のない作品に。前作短篇集の「私たちが星座を盗んだ理由」といい、北山さん、そろそろブレイク近いのでは!?

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2012/01/22

内容としてはラフな探偵小説。犠牲者が出るたびに『これは面白い』的はことを言っている探偵小説が多い中で、犠牲者を出さないことを中心に置いている探偵には好感が持てる。あと、猫柳と君橋の仲がこのあとどう進んでいくのか、続編期待。

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2012/01/20

「探偵助手学部」というのがとても新鮮で楽しそうに見えた。これ絶対設定を逆手にとって探偵が犯人だ、と思いながら読んでいたら結末は、まあ似たようなアレでした。雰囲気はライトで読みやすくもあったので、またシリーズとして読みたいですね。何気に月々がかっこ良いです。

Posted byブクログ