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猫柳十一弦の後悔 の商品レビュー

3.8

34件のお客様レビュー

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2013/02/01

探偵助手に関する技能と実戦を学べる、大学の探偵助手学部というのがまず面白い。 その中で無名のゼミに編入されてしまった大学生2人と探偵である指導教官が、名門ゼミとの合同孤島研修で事件に巻き込まれてしまう… 少女のような外見で探偵としての実績も経歴も不詳な教官というキャラ設定、表紙の...

探偵助手に関する技能と実戦を学べる、大学の探偵助手学部というのがまず面白い。 その中で無名のゼミに編入されてしまった大学生2人と探偵である指導教官が、名門ゼミとの合同孤島研修で事件に巻き込まれてしまう… 少女のような外見で探偵としての実績も経歴も不詳な教官というキャラ設定、表紙のイラストの雰囲気などからしてラノベなユーモアミステリだと思ったら、たしかにその通りではあるのだが、単なるオーソドックスな青春孤島ミステリでは終わらずにその奥にはしっかり本格マインドが潜んでいた。情報化社会におけるクローズドサークルという新しい孤島像、そしてなかなかに斬新な探偵像を打ち立てていると思う。 続編も出ているようなので期待。

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2013/01/03

”猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数”北山猛邦著 講談社ノベルス(注意:2011/12/07発売) 探偵助手を育成する大東亜帝国大学探偵助手学部に在籍する、君橋君人(クンクン)と月々守(マモル)はゼミ希望調査の時期を迎えていた。 しかし、2人揃って第1、第2希望のゼミを落ち続け、...

”猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数”北山猛邦著 講談社ノベルス(注意:2011/12/07発売) 探偵助手を育成する大東亜帝国大学探偵助手学部に在籍する、君橋君人(クンクン)と月々守(マモル)はゼミ希望調査の時期を迎えていた。 しかし、2人揃って第1、第2希望のゼミを落ち続け、悪ふざけで出した第3希望のゼミ行きが決定してしまう。 決まったゼミは”猫柳十一弦”ゼミ。教官は頼りなげで危なっかしい、知名度ゼロ、探偵としての経歴も不詳な女性探偵(25歳)だった・・・。 名門雪ノ下ゼミとの合同研修で孤島へ向かう、猫柳ゼミの三人。 ところが合宿初日に事件発生。とても奇怪な姿で絶命した女子学生が発見される。これをきっかけに連続する凶悪事件。嵐のため島外に出られず、本土から助けも来ない状況の中、“功績不明”の猫柳探偵と“経験ゼロ”の大学生たちは殺人事件を止められるのか? ・・・身体を張って事件を止める猫柳先生の真摯な姿勢に打たれ、とても気持ちよく読めたミステリでした。 猫柳先生は初期段階で犯行の法則に気づきます。いくつかの犯行を未然に防ぐのですが、”知っている”ということを犯人に悟られないため、犯行の法則を述べません。そのため容疑者の疑いもかかりますが、それでも”失われてよい命はない”と時には怪我をしながらも犯行を防いでいきます。 犯人の為すがままに死者を出してしまう”名探偵”と比べると”命”に対しての真摯さが感じられました。 また、本作は孤島ものではありますが、外部環境と連絡が繋がります。(電話やインターネットが繋がる) こうした点にも新しさを感じましたね。 最後に猫柳先生が無名な理由も明かされますが、”新年早々、感動をありがとう!”ってな感じでした。 ・・・カバーイラストがカスヤナガトになり雑誌掲載時より今風になった猫柳先生。 続編”猫柳十一弦の失敗 探偵助手五箇条”が2013/01/08発売予定。

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2012/09/22

主人公は軽く萌えキャラが入った女探偵=大学教員(25歳)。物語は、現実にはあり得ない大学の探偵助手学部を中心に綴られていく。ラブコメチックな雰囲気のライトタイプなクローズドサークルのそこそこ本格モノ。孤島のクローズドサークルには大学生が良く映えるなと改めて思いました。小説として5...

主人公は軽く萌えキャラが入った女探偵=大学教員(25歳)。物語は、現実にはあり得ない大学の探偵助手学部を中心に綴られていく。ラブコメチックな雰囲気のライトタイプなクローズドサークルのそこそこ本格モノ。孤島のクローズドサークルには大学生が良く映えるなと改めて思いました。小説として5点。ミステリとして4点。

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2012/12/16

探偵助手の学部があるという設定が面白いが、妙に現実的。 ただの孤島ものでは終わらない。 猫柳は身体張りすぎていつか死にそう。

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2012/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先が分かってしまう探偵、というのも 大変なんだろうなー。 予測はできても 確信が持てないあたり より奔走しなくちゃいけないもの。 救えなかった二人を想って、泣く猫柳が可愛かったです。 シリーズ化希望!

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2012/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

キャラ設定勝ち。大学の助手学部に通う、主人公君橋と友人月々。2人きりで入った猫柳ゼミの教授は、童顔な女探偵。そんな中、雪ノ下ゼミとの合同孤島合宿で殺人事件がおこる。猫柳探偵&助手学部の学生たちの本領発揮か!? 犯人は雪ノ下ゼミの学生。「7つの単位」になぞらえて、次々と殺人を犯しいていく。 なかなか面白いので、著者の既刊も読んでみたい。

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2012/05/22

キャラクターが魅力的だからぐんぐん読めた感じです。 サークルで孤島ってことで、十角館思い出したけど(笑) 詳細はネタバレになるから書きませんが、謎解き部分がきっちり書いてあって納得できました。面白かったです。 終わり方も好き。 それにしてもやはり私、新書版の二段書きは読むの苦手...

キャラクターが魅力的だからぐんぐん読めた感じです。 サークルで孤島ってことで、十角館思い出したけど(笑) 詳細はネタバレになるから書きませんが、謎解き部分がきっちり書いてあって納得できました。面白かったです。 終わり方も好き。 それにしてもやはり私、新書版の二段書きは読むの苦手!!!! ほんっと読みにくい!!!!一段でかいてくれぇぇ~(笑)

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2012/05/03

クローズドサークルものです。 大学の探偵助手学部に通うクンクンとマモル。 二人は名門ゼミの審査に落ち、知名度ゼロの女探偵、猫柳十一弦のゼミに入門。 雪ノ下ゼミとの合同合宿が決まり孤島の館に。 合宿では演習で模擬殺人が行なわれるはずが、本当に殺人事件が起きてしまう。

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2012/04/27

毎度一筋縄ではいかない設定で読者の予想の斜め上をいく北川ミステリ。 孤島が舞台のオーソドックスな学園青春ミステリと見せかけて、見事に今回もやられました。 肝心の時に限って携帯電話がつながらない…などというご都合主義展開を否定する、というかむしろネットや携帯電話が正常に働く状況でこ...

毎度一筋縄ではいかない設定で読者の予想の斜め上をいく北川ミステリ。 孤島が舞台のオーソドックスな学園青春ミステリと見せかけて、見事に今回もやられました。 肝心の時に限って携帯電話がつながらない…などというご都合主義展開を否定する、というかむしろネットや携帯電話が正常に働く状況でこそ意味があるトリック、という命題に対するひとつの答えがここにあります。

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2012/04/14

大学の探偵助手学部に通う君橋と月々の気分はどん底だった。名門ゼミ入り審査に落ち、悪ふざけで希望を出した知名度ゼロの猫柳ゼミ行きが決まったから。そう、指導教官は功績不明かつ頼りなさげな女探偵・猫柳十一弦。彼女の下では立派な探偵助手になれないのか(涙)?だが名門ゼミとの合同研修が決ま...

大学の探偵助手学部に通う君橋と月々の気分はどん底だった。名門ゼミ入り審査に落ち、悪ふざけで希望を出した知名度ゼロの猫柳ゼミ行きが決まったから。そう、指導教官は功績不明かつ頼りなさげな女探偵・猫柳十一弦。彼女の下では立派な探偵助手になれないのか(涙)?だが名門ゼミとの合同研修が決まり、人生大逆転をめざし孤島の館へ。その合宿中、奇怪な殺人事件が発生する。“波乱万丈”大学生活、青春“北山猛邦”ミステリ(「BOOK」データベースより) 孤島を舞台にしたら、そりゃあ殺人が起きるってもんだよね。 んで見たて殺人なんでしょ。 と、展開はたいへんわかりやすいので、後はそれをどう料理するかが問題。 北山さんの今までの作品の傾向から、あっと驚く意外な真相があるのかと思いきや、割と正統派なミステリに仕上がっていました。 主人公のあだ名がラノベっぽくて気になりましたが、猫柳先生を始めとするキャラクターの面々は魅力的で、無理のないストーリー展開も楽しめました。 しかし彼女の名前に、なぜ誰も突っ込まないのかしら? それが一番不思議だわ~。

Posted byブクログ