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タイムマシンのつくりかた の商品レビュー

3.5

11件のお客様レビュー

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2023/08/26

この手の本にしては、一般の人にもわかりやすく書いている方だとは思うのですが、難しかったです。 ワームホールというのを本書で、はじめて知り、興味深く感じました。ブラックホールの先が、もう一つの宇宙に繋がっていて、理論上はそれがタイムマシンになり得るということでした。 想像するだけで...

この手の本にしては、一般の人にもわかりやすく書いている方だとは思うのですが、難しかったです。 ワームホールというのを本書で、はじめて知り、興味深く感じました。ブラックホールの先が、もう一つの宇宙に繋がっていて、理論上はそれがタイムマシンになり得るということでした。 想像するだけでワクワクします。

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2023/04/21

ポール・デイヴィス(1946年~)氏は、英国生まれ、ロンドンのキングス・カレッジ卒、ケンブリッジ大学、豪アデレード大学、豪マッコリ―大学、英ニューキャッスル大学等を経て、アリゾナ州立大学教授。物理学者、宇宙生命学者。英国王立協会ファラデー賞はじめ多数の賞を受賞。一般向けの物理学や...

ポール・デイヴィス(1946年~)氏は、英国生まれ、ロンドンのキングス・カレッジ卒、ケンブリッジ大学、豪アデレード大学、豪マッコリ―大学、英ニューキャッスル大学等を経て、アリゾナ州立大学教授。物理学者、宇宙生命学者。英国王立協会ファラデー賞はじめ多数の賞を受賞。一般向けの物理学や量子学に関する本を多数執筆しており、日本でも10冊以上が翻訳されている。 本書は、『How to Build a Time Machine』(2001年)の日本語訳で、2003年に出版、2011年に文庫化された。 私は、タイムトラベルについて科学的にアプローチした本として、暫く前に、ロナルド・L・マレット氏の『タイム・トラベラー』を読み、今般本書をたまたま新古書店で見かけて入手したが、『タイム・トラベラー』は、マレット氏の半生の記録的な性格が強いのに対し、本書はまさにタイムマシンの作り方を理論的に説明している。 ただ、一般向けに書かれているとはいえ、相応の科学的知識がないと理解は難しく、文系キャリアの私には消化不良の部分も少なくなかった。それでも、備忘の意味も含めて概要を記すと以下である。 第1章:未来への行き方・・・未来へ行く方法は、当事者にとっての時間の進み方を、他の人々にとっての時間の進み方より遅くすることである。そのためには、当事者が高速で移動することと、当事者が重力の強い場所に(行く)存在することの2つの方法があるが、これらは未来に行く場合しか使えない。 第2章:過去への行き方・・・過去へ行くとは「時間を後ろ向きに進む」ことであり、そのためには光速を超える必要がある。最も人気のあるアイデアは、A地点とB地点の間に「ワームホール」という近道を作り、光が通常の空間を通ってAからBに辿り着くよりも先に、当事者がワームホールを通ってBに着くというもので、理論的に不可能であるとは考えられていない。 第3章:タイムマシンのつくりかた・・・ワームホール型タイムマシンの作り方は、①衝突器で10兆度の高温を作る→➁圧縮器で高温の塊を圧縮する→③膨張器で負のエネルギーを注入する→④差分器で時間差を作る、というもの。 第4章:タイムマシンに関するQ&A・・・①未来からの訪問者がいないのは、ワームホール型タイムマシンでは、ワームホールが建造された時点より前の時間を訪ねることはできないためである。②「過去は変えられるのか?(母親殺しのパラドックス)」、「年齢の違う自分が集合できるのか?」、「未来の知識を持ち帰れるのか?」等のタイムトラベル・パラドックスの核心には因果律の問題があるが、全てのタイムループは自己無矛盾になるように制限されていると考えることもできるし、量子の不確定性から導かれるマルチバース(多い宙)の存在により解決されるのかも知れない。また、スティーヴン・ホーキングは、そうしたパラドックスが生じないように、自然はタイムマシンの製造を妨げるはずという「時間順序保護仮説」を主張している。 過去数百年に亘り、常識と思われたことを覆し(コペルニクスの地動説、アインシュタインの相対性理論等)、不可能と思われたことを成し遂げてきた(宇宙旅行等)人類の科学・技術は、いつかタイムトラベルを実現できるのか。。。その可能性を探る科学者になった気分を味わえる一冊である。 (2023年4月了)

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2020/06/17

タイトルがきになる読んでみたが、専門用語がかなり多く、基礎知識がないと厳しい。 けど、タイムトラベルについて専門的に説明されていて、何が問題なのか、どういう考えなのかわかる。

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2020/06/02

SFが好きで興味を持って読んでみたがなかなか文系には難しい。しかしどれもSFと現実を近づける興味深い説だった。 4章からは話に入りやすく例もわかりやすかった。 SFの世界にハマってる人は一度読んでみてもいいかも

Posted byブクログ

2019/01/28

普段読まないような本を手にとってみた。量子の話は大学の講義依頼だから、7割以上よくわからないまま読み進めた。タイムマシンを作ることは理論上可能なことはわかったし、映画に出てくるようなパラドックスも実際に起こりうるということがわかった。人間の知識の豊富さに感心させられた一冊だった。...

普段読まないような本を手にとってみた。量子の話は大学の講義依頼だから、7割以上よくわからないまま読み進めた。タイムマシンを作ることは理論上可能なことはわかったし、映画に出てくるようなパラドックスも実際に起こりうるということがわかった。人間の知識の豊富さに感心させられた一冊だった。タイムマシンができるより前の過去には戻れないというのは素直に驚きだった。光速、人類は物理的にいつその速さにたどり着けるのだろう。想像しうることだから、いつかはたどり着くし、タイムマシンもできるんだろうな。みてみたい気もするし、ずっと空想の世界で夢を持ち続けるのまたいい気もする。

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2018/11/27

タイムマシンから連想する「時間旅行する装置」というよりも、どちらかというと時間旅行についての物理・量子論の側面から「時間旅行の方法」について解説する色合いが強い。 紹介されている説は、どれもそれほど目新しいものは少なく、ポピュラーサイエンスとしての一冊という捉え方をする方が良い...

タイムマシンから連想する「時間旅行する装置」というよりも、どちらかというと時間旅行についての物理・量子論の側面から「時間旅行の方法」について解説する色合いが強い。 紹介されている説は、どれもそれほど目新しいものは少なく、ポピュラーサイエンスとしての一冊という捉え方をする方が良い感じがする。 ただし「過去に戻って自分の母親を殺すとどうなるのか」というパラドックスから「自由意志の存在」についての考察は読み応えがある。この辺りにもっとボリュームがあれば、今よりずっとおもしろくなったと思われる。 ミクロのレベルにおける原因と結果の因果律については、次に何が起きるのかの因果関係は確実ではない、というヒューム的な「振る舞い」の解説が楽しく読めた。 フィクションにおけるタイムトラベルについての解説もなかなか楽しく読めた。 ただしタイムトラベルものというと、フィニイ『ふりだしに戻る』のような「強く念じるだけで」という方法が、なぜか現実感があるのはなぜか不思議な気がする。

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2018/11/24

『タイムマシンのつくりかた』という冗談のようなタイトルがついているが、これは物理学者が本気で大真面目に考えて書いた本だ。 「第1章 未来への行き方」「第2章 過去への行き方」は、時間や空間の弾性や歪みの話。 本書の直前に読んだ『気が遠くなる未来の宇宙のはなし』に出てきた言葉や内容...

『タイムマシンのつくりかた』という冗談のようなタイトルがついているが、これは物理学者が本気で大真面目に考えて書いた本だ。 「第1章 未来への行き方」「第2章 過去への行き方」は、時間や空間の弾性や歪みの話。 本書の直前に読んだ『気が遠くなる未来の宇宙のはなし』に出てきた言葉や内容がそのまま出てきてスッと入れた。本来、ワタシの頭には少々難しい話のはずなのだが、これも読書の醍醐味か。 本題とも言える「第3章 タイムマシンのつくりかた」は、正直言ってハードルが高かったが、「第4章 タイムマシンに関するQ&A」で再び入っていけた。 この章で扱うのはタイムトラベル・パラドックス。分かりやすく言えば、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で、主人公の姿が写真から消えかかるアレである。タイムマシンを作ることも重要だが、実はもっとも重要なことは、そのマシンでタイムトラベルした時に何が起こるのか、どんな逆説に相対することになるのか、なのである。 このパラドックスに対する答えが出る日はいつ来るんだろうか。その時、ワタシはこの地球にはいないだろうが、もしかしたら別の星でその答えを見止めているかもしれない。 いけない、宇宙やらタイムマシンやらを続けて読んだら、妙な思いが頭をめぐるようになってしまった。

Posted byブクログ

2017/08/15

理論的にはタイムマシンをつくることは可能だそうである。 未来に行くタイムマシンの理論は、すぐわかる。 限りなく光の速さに近づいた乗り物に乗っていれば、その乗り物のなかの時間はゆっくり進むから、1年くらいのタイムトラベルのつもりでも、乗り物から降りたら何十年も経っちゃった、という...

理論的にはタイムマシンをつくることは可能だそうである。 未来に行くタイムマシンの理論は、すぐわかる。 限りなく光の速さに近づいた乗り物に乗っていれば、その乗り物のなかの時間はゆっくり進むから、1年くらいのタイムトラベルのつもりでも、乗り物から降りたら何十年も経っちゃった、というもの。 浦島太郎は光速の宇宙船にでも乗って竜宮城に行ってたんじゃないの?的な理論。  一方、過去に行くのがよくわからない。 過去に行くにはものすごい質量をもった物質によって歪ができている空間(ワームホール)に飛び込む! その中は時間がゆっくり進んでいるから、過去のどっかに通じてるよ、きっと。という考え方だ。(間違って理解しているかも)  ブラックホールのようなところに飛び込んでどうして人間が生きていられるかというのは、物理的なことなので棚上げして、あくまで理論的にはこれで過去に行ける。  光さえもその重力で吸い取ってしまうブラックホールから脱出できるものはなにもないと一般的には言われているけれど、そこから出てくる物質もあるらしい(観測された?)   つまりすべての物質が脱出不可能ではないのだから、人間もブラックホールから脱出できるかもしれない、という途方もない方法。 (ものすごく端折って書いているし、理解できていない部分もあるので、正確ではありません)  しかもこの方法は、このタイムワープ方法が成功した時点より過去には遡れない。例えば西暦3000年に実用化されたとしたら、西暦4000年、5000年の未来の人類は西暦3000年以降の過去に遡れるけど、西暦2999年以前には絶対に行けない。  とりあえず今の人類が過去に遡れる可能性はゼロなので、どうでもいいやっ、と思った。  タイムスクープハンターの沢嶋雄一なら、こういうに違いない。 「古橋さんっ!タイムワープできません!」  

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2014/05/05

読み進めて行くほど内容が難しくなってくるが、もう一度読み返したい。他の物理学の読みやすい本などを読んでもう一度理解に努めてみたい。非常に興味深い内容であった。すでに当たり前のことであるが時間は普遍的ではなく、相対的、弾力的であるという物理学の法則に改めて感慨深いものを感じた。 ...

読み進めて行くほど内容が難しくなってくるが、もう一度読み返したい。他の物理学の読みやすい本などを読んでもう一度理解に努めてみたい。非常に興味深い内容であった。すでに当たり前のことであるが時間は普遍的ではなく、相対的、弾力的であるという物理学の法則に改めて感慨深いものを感じた。 不確定性原理についても、わかりやすい入門書で学んでいきたいと思う。

Posted byブクログ

2012/09/19

可能そうだけど、やっぱり不可能っぽいという感じはやっぱり読む前の感覚と変わらなかった。 でも物理学者的に全くできないと無視できにくいというのは興味深い部分です。 まぁとにかく難しくて理解できない部分もありました。

Posted byブクログ