ネルシーニョ の商品レビュー

田中直希【著】

2012/09/18

Ｊ２降格の危機に就任し、翌年Ｊ２で優勝、そして次の年にはＪ１優勝した柏レイソルのネルシーニョ監督の柏での奇跡。決して自伝的ではない。

本書が書かれたときは、Ｊ１優勝前であったので、Ｊ２降格でも希望があったことから、ほとんどの選手が残留し、競争原理やブラジル人の優秀な選手を補強しながら、監督してマネージメントする姿が描かれている。

個人的にはネルシーニョは、Ｖ川崎時代の３バックと４バックを併用した勝ち方や、名古屋時代にはあまり良い成果を出せなかった。そのあたりはなぜできなかったのかなども含めてまとめてくれると、今後の日本サッカーの財産になったかとは思うが、残念ながらうまくいっている理由が上がっており、その弱点などは分析されていない。個人の本なので、どうしても本人を持ち上げることも含めて仕方ないかなと思うが。

現在、Ｊ１２年目では少し苦戦しているので、何がうまくいかなくなったのか、どこかでそのあたりを読んでみたい。

2012/07/23

サッカー雑誌エル・ゴラッソの柏担当記者による著作。昨シーズン、柏が優勝争いをしている最中に執筆されたもので、柏担当ならではの話を含み、全編柏への愛情を感じさせる。監督のマネージメントの仕方が書かれていて参考になり、いわゆるコーチングの本としての側面もあった。元ヴェルディの都並氏の「ネルシーニョ監督のもとでプレーした選手は、たとえクビにされた選手であっても監督のことを嫌いになっている選手がほとんどいない」というコメントが監督の姿勢を集約していると思った。オシムさんのようにネルシーニョ語録やネルシーニョかく語るみたいな本が読みたい。

2012/02/14

なぜ柏レイソルがJ2から上がった年に、優勝を飾る事ができたのか。強い信念、そして何より選手、サポート陣全員が同じビジョン「勝利」のために向かっていったからだと思う。それのチームを引っ張っていいたネルシーニョ監督の手腕は途轍もない。

2012/01/16

【送料無料】 ネルシーニョ すべては勝利のために / 田中直希 【単行本】

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Ｊ２から昇格した年にＪ１リーグ制覇を成し遂げた旬な監督だけに

この本はサッカー好きなら手に取ってしまうだろう・・・・・という本です。

外から見ていると、冷静沈着な感じの監督ですが

それだけではなくて、選手やチームを愛する気持ち、そしてサッカーにかける情熱がこの本からは

伝わってきます。

今、一番調子のよい選手、活躍できる選手を見抜く力はずば抜けています。

そしてそれは選手だけではなく

スタッフ、フロント、そして相手チームにまでにおよび

まさしく「勝利のために」貪欲に繰り出される手は、

柏レイソルというチームをここまで強くしたと思います。

著者がサッカー専門新聞エルゴラッソの方ということもあって

現場に密着したレポートはとても分かりやすく、サッカー好きを惹き付けます。

そうです、こんな本が僕は好きなんです。

2011/12/26

「ビトーリア」＝勝利にこだわる知将、ネルシーニョの考え方がわかる本。
ネルシーニョ監督が就任して以来、柏レイソルを見てきたフリーライターが書いた本なので、2009年7月就任から2011年11月優勝争い真っ最中までの軌跡をじょうずに纏めている。
これを読めば今年のJ1リーグ優勝はネルシーニョのおかげだった、ということがわかる本でした。

2011/12/17

購入者:小林Jリーグ1部昇格初年度に優勝しクラブW杯に出場した柏レイソル監督ネルシーニョのチーム全体を勝利に導く為の手法選手、コーチ、フロントを勝つ集団に変えた手法が良くわかりました。

2011/12/13

アスリート、スポーツ界のサクセスストーリーの域を越えて、マネージメント、コーチングの真髄が詰まっている。　何も自らリスクをとらない世の
コンサルタントより、結果を出して見せた人の言葉は　格段の説得力

2011/12/10

「エル　ゴラッソ」の柏レイソル担当記者によるネルシーニョ監督のマネジメント論、なのでしょうが、各章にふられたタイトルでおおよその内容は想像できます。ただし、大物外人選手だったフランサの退団、主力選手だった小林祐三と大津祐樹の移籍に関する話題など、担当記者ならではの興味深いエピソードがちりばめられています。
何事もやや辛口で言っとけば間違いないと勘違いなさっているある解説者が、「2部から上がってきたチームがそのまま頂点まで駆け上がるというのは、成熟したリーグでは考えられない。」と、のたまわっていましたが、そういう方にこそぜひ一読していただきたい本です。