モップの魔女は呪文を知ってる の商品レビュー
モップ片手に清掃作業をしながら、謎を解くお手伝いをしていくキリコシリーズ第3弾。 キリコちゃんが今回もかわいく走り回る姿が目に浮かびます。毎話違うお仕事現場で起こる、基本些細なトラブルをそのお話の中の語り手主人公がキリコちゃんのアドバイスで解決。 ただキリコちゃんの絡み方はい...
モップ片手に清掃作業をしながら、謎を解くお手伝いをしていくキリコシリーズ第3弾。 キリコちゃんが今回もかわいく走り回る姿が目に浮かびます。毎話違うお仕事現場で起こる、基本些細なトラブルをそのお話の中の語り手主人公がキリコちゃんのアドバイスで解決。 ただキリコちゃんの絡み方はいろいろでしたね。 あくまでサポート的に入ってくる分、語り手登場人物の魅力もあって読みやすい! 1時間のドラマでワンクールできちゃうのでは、という1話1話がライトながらテーマが深くて、飽きることなくサクサクです。 あとがき がよかった。近藤史恵さんは 小説には予定調和は大切だと。ただ主人公だって悩んだり、迷ったりするもんだと。 そこに一つの呪文でハッピーエンドへ結んでいけたらと。 そんな素敵な作品でした!
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世の中善悪だけじゃ割り切れない部分が描かれる一冊。前作、前々作と快刀乱麻のキリコちゃんも今作では辛い気持ちを背負っていてそれがまた更に最後の短編の彼女の優しさにつながっているのかな。
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〈再登録〉掃除人キリコシリーズ第三作。今回もキリコが出会うのは、冴えないスポーツインストラクターや、希少種の猫のためにバイトを掛け持ちする少女など弱い立場の人ばかり。キリコは傍観者の立場から、汚れを落とすように真実を導き出していきます。どの作品も悲しくて優しいものでした。
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さくさく読める、読みやすい。 日常の謎系。 キリコが自然と暴いていく感じが好き。 文章も読みやすく3時間以内で読み切れる。 人との関わりも感じられる作品。
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キリコちゃんシリーズ?を初めて読んだ! めちゃくちゃ面白いではないか! 近藤史恵さんの文体は、とても読みやすいリブミカルナ文体だし、内容もかわいい。 事件物を扱っているのに、かわいいというのは、いかがなものかと思うが、とにかくかわいい。
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目次 ・水の中の悪意 ・愛しの王女様 ・第二病棟の魔女 ・コーヒーを一杯 相変わらずキリコが夜間清掃をする場所での謎解きの話なんだけれど、作品の中で時間が流れているのがわかる。 シリーズ一巻目の最後に結婚して、二巻目の最後の話でその後の結婚生活がちょっと出たけれども、このまま出先での謎解きがメインなら、結婚した意味があまりないかなあと思ったけれど、今回はよかったな。 キリコの家庭が見えてくることで、キリコが悩むこともあり、人物が立体的になるので。 でも、何度も言うけど、日常の謎系に殺人はいらんのじゃ。 『第二病棟の魔女』は、自分が小学生の頃に入院した時のことを思い出して、複雑な思いに。 難病に苦しむ娘に「将来結婚できなかったら、お母さんのせいだ」という母親。 自分を責める気持ちに嘘はないと思うけれど、その言葉が娘を傷つけていることには気づけない。 私も「将来子どもを産むことはできないかもしれないと覚悟しておきなさい」と言われたな。 子ども好きだったから後にショックを受けないようにという親心だったのだけれど、根拠のない脅しでしたね。 幸い私に感受性がなかった(母の言)ため心の傷にはならなかったけれど。 看護師も人間だからいろいろあるだろうけれど、患者の子どもたちを傷つけるのは許せない。 体の傷も、心の傷も。
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キリコというキュートな少女のような女性の清掃作業員が、事件を解決に導く。人間の弱さから、人を傷つけたり、最終話では殺めたりしながらも、謎解きがなされ、解決する時には、そんな人間の弱さまで愛しく感じるような、ほっこりする読後感である。シリーズ物なので、他のも読んでみたいと思います。
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清掃作業員、キリコによる、短編ミステリー。 少々強引な所はあるけど、作者の物語にする題材と、それをもう一捻りする工夫が冴えています。「水の中の悪意」は入浴剤の使い方でやけどの症状となること、「愛しの女王様」では、猫の交配には骨瘤という遺伝病となることから禁止されているかけ合わせがあること、「第二病棟の魔女」では別の人間を病気に仕立てるミュンヒハウゼン症候群という病気のこと。 個人的にはキリコの関わり方がやや薄くて若干物足りなさを感じる。清掃作業員でなくても深夜勤務の人なら誰でもよさそうな気も。
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これまでの3冊の中で1番好きかも。 今まではキリコの掃除場所はオフィスが多かったですが、 今回はジムや病棟でした。 同じオフィスの話が続く1冊目とは違って 短編集みたいで読みやすかったです。
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流行のファッションに身を包むキリコは清掃の仕事のついでに事件も人の心もクリーンにしてしまう──というお掃除ミステリ。 「女清掃人探偵」シリーズの第3弾。 今回は4編の短編が収録されていますが、一番読みごたえがあったのが他の短編よりも長い中編の「第二病棟の魔女」というお話。 小児...
流行のファッションに身を包むキリコは清掃の仕事のついでに事件も人の心もクリーンにしてしまう──というお掃除ミステリ。 「女清掃人探偵」シリーズの第3弾。 今回は4編の短編が収録されていますが、一番読みごたえがあったのが他の短編よりも長い中編の「第二病棟の魔女」というお話。 小児病棟で噂される魔女騒動。新人看護師が遭遇した魔女の正体とは。 そして少女の入退院の理由とは…。 いつものようにキリコが探偵役と思いきや、中盤でキリコが謎の中心に据えられています。 読者をミスリーディングさせて煙に巻き、真相に至るまでのスリリングな展開に至らしめる手腕は見事で(ちょっと強引だけども…)、先の読めないワクワク感を味わえました。 前作と同様、仕事や人間関係に悩み立ち止まる人間がメインに描かれています。 他人との距離をはかりかねている新人看護師だったり、妹との確執に悩む女社長だったり。 彼らに対しキリコは対処方法を示唆し、その上、できるだけ相手に寄り添おうとしてくれます。 そんな彼女の真摯な気持ちが自然と伝わり、登場人物たちも読者も皆、キリコのことを好きになってしまいます。 ままならないことも多い世の中だけど、苦しい時や悲しい時はキリコがいてくれる、そう思うだけで何とかやっていけそう。 大袈裟ですけどそんな気持ちになれます。 作者は人の悪意がむき出しになる瞬間の描写がうまく、毎回ぞっとしますが、人の持つ善良な部分とそうでない部分を読み手につきつけ、いろいろなことを確認させてくれているのかも…と思います。
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