スウィート・ヒアアフター の商品レビュー
読み終わったあと、よしもとばななさんにただただありがとうと思いました。今回はストーリーをそこまで練りこんでいる感じがしなく、本質がむき出しになっていて痛々しかった。 面白味というものには欠けるかもしれません。 でも応急処置みたいに思えて本当に傷ついた誰かを救う力があるような気がす...
読み終わったあと、よしもとばななさんにただただありがとうと思いました。今回はストーリーをそこまで練りこんでいる感じがしなく、本質がむき出しになっていて痛々しかった。 面白味というものには欠けるかもしれません。 でも応急処置みたいに思えて本当に傷ついた誰かを救う力があるような気がするし、そうであって欲しいです。 少なくとも私はとても救われました。とてもいい本だと思いました。
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よしもとばななさんの最新刊。 ばななさんのあとがきより 「とてもとてもわかりにくいとは思いますが、 この小説は今回の大震災をあらゆる場所で経験した人、 生きている人死んだ人、全てに向けて書いたものです。」 「多くのいろんな人に納得してもらうような でっかいことではなく、私は、私...
よしもとばななさんの最新刊。 ばななさんのあとがきより 「とてもとてもわかりにくいとは思いますが、 この小説は今回の大震災をあらゆる場所で経験した人、 生きている人死んだ人、全てに向けて書いたものです。」 「多くのいろんな人に納得してもらうような でっかいことではなく、私は、私の小説でなぜか救われる、 なぜか大丈夫になる、そういう数少ない読者に向けて、 小さくしっかりと書くしかできない、そう思いました。 もしもこれがなぜかぴったり来て、やっと少しのあいだ 息ができたよ、そういう人がひとりでもいたら、 私はいいのです。 読んでくださって、ありがとうございます。 ただ、ありがたく思います。」 清々しく 優しい気持ちになれる作品でした。
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自分や周囲の存在をきちんと感じながら過ごすこと。 何気ない一瞬の大切さ。 失うことで見えてくるもの。 色んなことがストンと入ってきました。 大切な人がいるのだから、大好きな場所があるのだから、やわらかく素直に生きようと思いました。 何があっても、何となくいつも幸せそうな人...
自分や周囲の存在をきちんと感じながら過ごすこと。 何気ない一瞬の大切さ。 失うことで見えてくるもの。 色んなことがストンと入ってきました。 大切な人がいるのだから、大好きな場所があるのだから、やわらかく素直に生きようと思いました。 何があっても、何となくいつも幸せそうな人になれますように。
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震災の後、愛する人を失った人たちへ向けて書かれた本だけど、忙しく心が疲れていた私にも優しい気持ちや前向きな気持ちにさせてくれた本。
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3.11以降変わってしまった日本の未来。でも、それでも、という真摯な作。ただちょっと、自分の方が今この本をうまく受け入れられる状態にないのかも。再読すると思う。
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事故後幽霊が見えるようになった女の子が落としたまぶい(魂)を拾うまでを描いた物語。女の子はまぶいが戻っても戻らなくてもどっちでもいい、と言っているが、それがこの本の優しさなのだと思う。死と生はいつでも混ざっている。混じりすぎないように自分を磨くのが毎日の生活なのだから・・・。
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「とてもとてもわかりにくいとは思いますが、この小説は今回の大震災をあらゆる場所で経験した人、生きている人死んだ人、全てに向けて書いたものです。」との著者のことばが心に染み入りました。 一瞬先も分からない。喪失感、絶望感、不安感・・でもでも何かが支えてくれる。意識しなくとも誰かがい...
「とてもとてもわかりにくいとは思いますが、この小説は今回の大震災をあらゆる場所で経験した人、生きている人死んだ人、全てに向けて書いたものです。」との著者のことばが心に染み入りました。 一瞬先も分からない。喪失感、絶望感、不安感・・でもでも何かが支えてくれる。意識しなくとも誰かがいてくれる、それは現世でなくても、私を知ってくれている人が今もいる。 清々しい鎮魂。
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震災の後の空虚感だったり残されたものの葛藤がすごく伝わってきて、何度も涙ぐんだ。それでも生かされた現実を認めつつ、少しずつ現実に適応していく。そんなこと無理だよ、と思いながらも流されてみる。作家様のいつもの言葉でほぐされた。死者もまたすぐ近くにいて、そう思えば寂しくないのかも。
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死んだ人たちのことを、ふわっと表現し、自分もありのままでいいんだ・・と、気がつくに至る経緯も、これまたふわ~んとした感じでいい。 後書きは、じ~んとくる。震災後に出す作品として、作者自らも、自分らしさを貫いたということが伝わってくる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本のあとがきにあるのですが、この作品はよしもとばななさんが東日本大震災をうけて書かれた作品です。 作品のテーマは、私が思うに「死」。 重いテーマですが、作品全体にわたって、とてもふんわりとした雰囲気がありとても読みやすく感じました。 最愛の人の「死」という受け入れがたい事実を少しずつであるが 受け入れ、乗り越えていく主人公の姿にすごいと感じました。 「死」とは誰にでも訪れる自然の摂理。 それを分かってはいるものの私自身、同じ立場になったら 全く受け入れられないんだろうなと感じました。
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