もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら の商品レビュー
一昨年出版なので設定を現実が追い越してしまった部分はあるけど、かなりリアリティーがあった。政治家のうち誰かがやらねばならない事を、若い首相がやるというのはそうかも知れないと思わされた。フリードマンを読むのは敷居が高いけど、これはすぐに読み終わった。
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最初マンガで「もしドラ(読んでいないけど)」パクッったのかと思ったが、友人に勧められて読んでみた。 良い意味で裏切られた、素晴らしい本 日本が直面している危機的な状況を多面的に捉えている -膨張し続ける国債 -それを横並び意識で買い支えている銀行 -しかも半分以上あまり価値が無い -ペイオフに関する無知により、ペイオフ時いかにも暴動起こしそうな市民 -マーケット主導のインフレ(主婦の無知) -マスコミの先導的な役割 -無能な政治家、及び意思決定の遅さ それらに加え、マクロ経済の勉強や金融の初期的知識の勉強になった マンガで冗談のようにおきていることだけど、まんざら笑えないのがまた恐ろしい。
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ムック本でこのマンガの冒頭部だけを読んだことがあって、続きがどうなるのかちょっと気になっていましたが、その後忘れてしまっていましたのを、改めて読んでみました。 全部読んでみて、なかなかリアルに書けているように思いました。ただ、大手銀行の国債売却による値崩れとか、取り付け騒ぎの暴動...
ムック本でこのマンガの冒頭部だけを読んだことがあって、続きがどうなるのかちょっと気になっていましたが、その後忘れてしまっていましたのを、改めて読んでみました。 全部読んでみて、なかなかリアルに書けているように思いました。ただ、大手銀行の国債売却による値崩れとか、取り付け騒ぎの暴動とかは、僕は現実には起こらないような気がしますが。大手銀行は国債を売っても、他にこれに替わる運用手段がないですから、売るに売れないですし。 でも、頭の体操にはなりました。
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経済マンガです。タイトルに惹かれて読みました。近未来に起きる日本の財政破綻についての内容です。 ミルトン・フリードマンの『資本主義と自由』、今度読んでみようかな。
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経済に関して無知なのですが、このようなストーリがありえるかありえないかの問題ではなく、日本政府が取るべき姿勢はなにかが描かれているのかなと思いました
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日本経済もこのようになりえるのかと、リアルに感じた。漫画なので読みやすい。銀行の閉鎖とペイオフ、体力の無い銀行の精算、IMFからの資金援助・・・こんな状況にも陥る可能性があるのか。 世界経済と生活はつながっている。ギリシャや欧州の危機も対岸の火事では済まされない。明日は我が身では...
日本経済もこのようになりえるのかと、リアルに感じた。漫画なので読みやすい。銀行の閉鎖とペイオフ、体力の無い銀行の精算、IMFからの資金援助・・・こんな状況にも陥る可能性があるのか。 世界経済と生活はつながっている。ギリシャや欧州の危機も対岸の火事では済まされない。明日は我が身ではないか。今日営んでいる実生活も危ういバランスの上でなりたっているものではないか。 もし1000万円以上の貯蓄があったら、銀行に預けておいていいのだろうか・・・?
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2015年、日本に財政破綻と金融破綻が同時に訪れた危機的な状況で奮闘する文字通りの小泉ジュニア、というのが背景の漫画。ノーベル経済学賞受賞のミルトン・フリードマンが提起した政策を軸に話が展開する。 元々は功利主義とかリバタリアニズムにどちらかというと受け入れがたさを感じていて今...
2015年、日本に財政破綻と金融破綻が同時に訪れた危機的な状況で奮闘する文字通りの小泉ジュニア、というのが背景の漫画。ノーベル経済学賞受賞のミルトン・フリードマンが提起した政策を軸に話が展開する。 元々は功利主義とかリバタリアニズムにどちらかというと受け入れがたさを感じていて今もそうなのだけど、経済政策としてはフリードマンの主張に耳を傾けざるをえない現実があるという気がした。 サンデル教授は好きでテレビもよく見ているが、彼は哲学の人なので、彼の土俵で語られるリバタリアニズムとリバタリアンが主張する経済政策とは分けて考える必要があるかもしれない、と感じた。 彼らが問題にしているのは、既得権益のしがらみを断つことができるか、更に既得権益を生まない仕組みを作れるかというポイントなのだと思う。そして日本における既得権益とは特定の特権階級のみに存在するのではなく、右肩上がりの成長を享受してきた世代全体をも含むのだ。自分も、少なくとも親の庇護の元でその恩恵にあずかって来た世代だ。 国に対して権利を主張するだけでよかった幸福な時代は既に終わっていて、今はいばらの道を歩むプロセスをどうデザインするかが重要になっている。調整や根回しの世界ではない、本当の意味での「政治」の季節なのだと思う。 たぶん誰も傷つかない形で日本が再生するのは難しい。だとすればそこで傷つく誰か(必ずしも弱い立場の人だけではない)の手当てまで含めた設計図を示すのが、政治家としては真摯だと思う。国民の生活が第一なのは当たり前として、この時代の政治家が争うべき主戦場はその先にある。
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日本が破綻するとどうなるのか? 外交は? 為替は? 国民の生活は? 他国への影響は? がよく分かる。(100%正しい訳ではないが可能性がある) さらに国難を乗り越えるために国会はどうするのか? 政治のプロセスを知ることもできる。 政治と経済を知ることができる貴重な本。
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フリードマンの提唱した政策がほとんど実現されていないという点をもって、究極のフィクションと言えるかも。でも、ここで描かれた日本にいつなってもおかしくないというリアリティは感じます。
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(2012.05.07読了)(2012.05.03購入) フリードマンの『資本主義と自由』をいきなり読むには、敷居が高いので本屋で目についたこの本を買ってきて読んでみました。 2015年という近未来に政権を取った小泉進次郎首相が、「私のやりたいことはここに書いてあります」と言いな...
(2012.05.07読了)(2012.05.03購入) フリードマンの『資本主義と自由』をいきなり読むには、敷居が高いので本屋で目についたこの本を買ってきて読んでみました。 2015年という近未来に政権を取った小泉進次郎首相が、「私のやりたいことはここに書いてあります」と言いながら高々と掲げたのは、フリードマンの『資本主義と自由』でした。 本に書いてあることを現代日本で実施しようとするとどういうことになるのかという、シミュレーションという感じです。 フリードマンの主張については、解説で、原作者か簡単に説明してくれているので、概略分かるようになっています。 【目次】 プロローグ 第1章 小泉ジュニア首相の誕生 第2章 小泉チルドレンの逆襲 第3章 88年ぶりのモラトリアム 第4章 狂乱物価ふたたび 第5章 公務員給与をカットせよ 第6章 「世代革命」が始まった 第7章 Too Big to Fail 第8章 大阪独立宣言 第9章 ゼネラル・ストライキ 第10章 強いリーダー待望論 第11章 インフレは財政を救う? 第12章 最後の貸し手 第13章 マッカーシー将軍の来日 第14章 第二の郵政解散 第15章 政治が信頼を取り戻す日 解説:『資本主義と自由』は永遠に新しい 池田信夫 (2012年5月7日・記)
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