1,800円以上の注文で送料無料

謎とき平清盛 の商品レビュー

3.5

18件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/12/24

NHK大河ドラマ『平清盛』時代考証担当者による歴史書。大河ドラマ『平清盛』で清盛を演じた松山ケンイチさんは『どうする家康』で本多正信を演じた。「奢る平家」と呼ばれるが、平清盛を自制心の強い人と描く。平清盛は治承三年(一一七九年)に治承三年の政変を起こし、後白河院政を停止した。これ...

NHK大河ドラマ『平清盛』時代考証担当者による歴史書。大河ドラマ『平清盛』で清盛を演じた松山ケンイチさんは『どうする家康』で本多正信を演じた。「奢る平家」と呼ばれるが、平清盛を自制心の強い人と描く。平清盛は治承三年(一一七九年)に治承三年の政変を起こし、後白河院政を停止した。これを鎌倉幕府の先駆けとして福原幕府と位置付ける。幕府の本質は征夷大将軍任命ではない。武士の政権とする。

Posted byブクログ

2020/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

#信西 時代が生んだ化け物なのか?「超絶学力・実務も万能」 同じく碩学の人藤原頼長が出家する信西に手紙を出し 「才能が大きすぎて、今の世には収まりきれない」 この二人の実力は再検討してもいいのかな? 2018.6.23読了 本郷先生が最近楽しい テレビで見るキャラよりもまじめに研究しているみたいですね 大河ドラマの時代考証だったみたいです

Posted byブクログ

2015/04/07

官職や人物関係が時おり難しかったが、勉強になった。 歴史の「たてまえとなかみ」か〜。源平の覇権争いとは、各地の武士が自立を目指した内乱だと。 なるほどね〜。

Posted byブクログ

2013/04/09

一般向けで読み易い。 2012年の大河ドラマの制作過程の裏話、もう一方の時代考証である高橋氏との論の違い等を、分かりやすく書いています。 基本的に (1)清盛はあくまで"武士"である。 (2)治承・天慶の乱:武士の武力が一目置かれる画期。 「福原幕府」:武士...

一般向けで読み易い。 2012年の大河ドラマの制作過程の裏話、もう一方の時代考証である高橋氏との論の違い等を、分かりやすく書いています。 基本的に (1)清盛はあくまで"武士"である。 (2)治承・天慶の乱:武士の武力が一目置かれる画期。 「福原幕府」:武士が武力を用いて朝廷を制圧。「自立」。 (3)従来の朝廷のシステムをそのまま用いた政権運営を、清盛は行う。 この3つが主張のポイントだと読み取れました。 著者が「史像」を描き直そうとした一冊。

Posted byブクログ

2013/01/23

大河が一週お休みだなんて、朕は待ちきれぬ。だから仕方なく大河の時代考証の人の著書で埋め合わせ。 前半の、史実とフィクションでどう折り合いをつけるか、時代考証の仕事の内容はおもしろく読めた。ほんの一部垣間見せてくれただけだけど。 歴史をリスペクトしながら破綻のない物語になるように...

大河が一週お休みだなんて、朕は待ちきれぬ。だから仕方なく大河の時代考証の人の著書で埋め合わせ。 前半の、史実とフィクションでどう折り合いをつけるか、時代考証の仕事の内容はおもしろく読めた。ほんの一部垣間見せてくれただけだけど。 歴史をリスペクトしながら破綻のない物語になるように、かつ魅せるドラマを創るためには、結構ギリギリのところの判断を強いられるに違いない。でも自分の役割はわきまえていて、あとは脚本や演出に託す。プロでありながらも懐の深い人じゃなきゃ務まらないだろう。ところでギャラはどれくらいなんでしょう。 後半は、自説を繰り広げてくれるが、あんまりインパクトはなかった。学者ならではの論理の組み立て方。

Posted byブクログ

2012/04/30

平清盛の時代考証を担当している本郷氏の本。 全体の印象としては、清盛の本というより、その周辺だったり、史像など、もう少し広い話。 時代小説と歴史小説の違いとか、 瀬戸内海というまとまりで捉えていたのではなく、○○灘、というように部分的に捉えていた、とか、色々勉強になりました。...

平清盛の時代考証を担当している本郷氏の本。 全体の印象としては、清盛の本というより、その周辺だったり、史像など、もう少し広い話。 時代小説と歴史小説の違いとか、 瀬戸内海というまとまりで捉えていたのではなく、○○灘、というように部分的に捉えていた、とか、色々勉強になりました。 源氏のことも、一章割いて書いてあって、面白かった。 新書なんで、さくっと読めますが、中身はなかなか。 時々出てくる、時代考証その1さんの主張の話なんか、面白かった。

Posted byブクログ

2012/02/26

大河ドラマ「平清盛」の時代考証を手がけた方の本。 「王家」という言葉が気に食わないとかいう意味不明のバッシングもあったようだが、「王家」としかいいようがない。それは本書にも示されている。 権門体制下における武士の役割や振る舞いなどがとてもわかりやすく書かれてると同時に、武士が...

大河ドラマ「平清盛」の時代考証を手がけた方の本。 「王家」という言葉が気に食わないとかいう意味不明のバッシングもあったようだが、「王家」としかいいようがない。それは本書にも示されている。 権門体制下における武士の役割や振る舞いなどがとてもわかりやすく書かれてると同時に、武士が権力を奪取する萌芽が各権力者のつながりとと共によく描かれている。 個人的には位階の話とかがおもしろかった。 ドラマでもそのあたりがわかっていると、平清盛の成り上がり具合がよく分かる気がする。 ちょっと文章くだけ過ぎだけど、分かりやすさを狙ってるのならいいかな。

Posted byブクログ

2012/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 大河ドラマ「平清盛」の時代考証を担当する本郷和人東京大学史料編纂所准教授による一冊。もちろん単なる清盛紹介本ではなく、歴史研究の意義を確認した上で、現在の日本中世史研究を踏まえた内容。  学生時代にも本郷氏の本を何冊か読んだ。その頃から日本中世史研究への深い知識、愛情、情熱を感じる内容だなと思っており、今回もその期待は裏切られなかった。  まず、「史実とフィクション」の違いを前提に、大河ドラマの時代考証の意義について述べる。その後、清盛とその時代について、時代の流れを追いながら見解を示している。  「清盛の出生の謎」「平家は武士か貴族か」という話題から、「保元・平治の乱論」や「平家幕府論」など興味深い考察にあふれている。  細かい内容には触れるときりがないが、いま一般に伝えられえる「日本史」には、様々な疑問が呈されたり、新たな見解が示されたりしており、それがいま必死に議論されているというわけだ。本書の内容も、新たな定説を生む議論の1つであることは間違いないだろう。  今回この本を読んで、様々な見解が提起され、議論が進む中世史研究の魅力。さらには、かつて必死に学んでいた日本史研究の面白さや難しさ、それを再確認した。  また研究…とまではいかないまでも、中世史研究の一端に触れたくなった。

Posted byブクログ

2012/02/02

 大河見てる人には絶対おすすめ。「平清盛」の考証を担当してる著者が,時代考証の限界や歴史とは何ぞやといったことを最初の二章でまとめてて,ここは読みどころ。単純に実証史学>歴史小説>時代小説>曲解ってわけでもない。  しばしば実証史学で明らかになることは,歴史マニアのロマンに逆行。...

 大河見てる人には絶対おすすめ。「平清盛」の考証を担当してる著者が,時代考証の限界や歴史とは何ぞやといったことを最初の二章でまとめてて,ここは読みどころ。単純に実証史学>歴史小説>時代小説>曲解ってわけでもない。  しばしば実証史学で明らかになることは,歴史マニアのロマンに逆行。特に多くの人に読んでもらう小説,観てもらうドラマは,考証がでしゃばってはいけない。考証は視聴者にその時代のリアリティを感じさせ,気持ちよく見てもらうためのもの。限界がある。確かに宮崎あおいが鉄漿してたらやだもんね…。  ただ,著者は大河ドラマでこれだけは許せんという例があったことを挙げてる。2001年の「北条時宗」で,関白近衛基平が天皇の御前で切腹するシーン。噴飯ものだという。穢れを嫌う朝廷で上級貴族がそのようなことをするなど,まったくもってありえない。p.70  第三章からが清盛の時代についての記述。武士と貴族,官位と役職,権門体制論といった総論から,院政の成立,清盛の出生,保元・平治の乱,治承・寿永の内乱まで。著者は,清盛が白河の落胤であるというドラマのとる説は怪しいと見ている。謙信女性説と同レベルだとか。  でも落胤説を完全に否定するのって難しい。悪魔の証明だ。状況証拠として,本当に落胤だったら,家盛があれほど注目されたはずはなく,清盛は文句なしに嫡子だったはずとしている(p.95)。なるほど,そうなんだろうな。

Posted byブクログ

2012/01/25

大河ドラマ「平清盛」の時代考証を担当している方が書いた本。大河ドラマにおける時代考証がどういうものかが分かるので、大河ドラマファンは読んでみるといいかも…。

Posted byブクログ