日本を捨てた男たち の商品レビュー
榎本さんの話は、困窮=不幸ではないことを語っていたように思う。自炊の楽しみを活き活きと語る姿が目に浮かんだ。 Kemiskinan adalah tidak sama dengan ketidakbahagiaan!!!
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え、日本人困窮者がフィリピンにいる!?これは社会問題だ!日本社会の歪み!政府の責任!うまくいけば金になる!と思って海外の困窮邦人について鼻息荒く取材を始めたところ、ものの見事に自業自得な奴らばっかりで「これじゃ国民の同情は買えんなぁ」と著者はがっかりしてしまったのでした(まとめ)...
え、日本人困窮者がフィリピンにいる!?これは社会問題だ!日本社会の歪み!政府の責任!うまくいけば金になる!と思って海外の困窮邦人について鼻息荒く取材を始めたところ、ものの見事に自業自得な奴らばっかりで「これじゃ国民の同情は買えんなぁ」と著者はがっかりしてしまったのでした(まとめ) 取材対象の困窮邦人、揃いも揃って清々しいまでのクズっぷりですよね。海外結婚をした在外邦人とかにも言えるけど、ルーツは日本だろうが現状住んでいないのであれば社会的には日本人ではないのよ。であれば彼らがどうなろうがまったく構わない。日本が好きだからとかでは全くなく、勝手に外に行って勝手に困ってるんだもの、そんなん勝手にしろよって感じ。高いところに勝手に登って降りられなくなった猫ちゃん、可愛いよね。よしよしおいでーって言って何度でも抱っこして下ろしてあげるけどさ、可愛くないおっさんだったらそのままそこでのたれ死んでろ降りてくんなドアホってなるだろ?税金なんか1円でもつぎ込んでみろ。ぶっとばすかんな? 見事なまでに彼らに同情できないので、自業自得な人間をこき下ろしてスカッとしたいヤバめな読者の皆様にはおすすめです。
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日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」2011/11/25 否が応でも視野が広がる 2013年3月18日記述 水谷竹秀さんの取材に基づく本。 ルポタージュかな。 困窮邦人・・フィリピンで帰国することも出来ない日本人。 本のタイトルから能動的に日本から出た人たちのことかと思ったけど・・・ 予想以上に酷い人ばかり・・どうしようもないなーという感想しか出てこない。 5章に出てきた人は会社の退職金抱えてフィリピンへ行ったからあながち日本を捨てたと唯一言える人だった・・・ 1章から4章までの人達もよくもまあこれだけ堕落できるなと逆に感心した・・ 無縁社会だの孤族だの言うけど一部にはこの本の登場人物たちのように本人の不義理のために自ら墓穴を掘っていったとしか言い用のない人たちがいるのだ。 どれだけ親に迷惑かけるのか?借金の踏み倒しとかホント酷い。勘弁して。 フィリピンは駄目日本人を吸い寄せる何かがあるのだろう。 自己責任論だの何だの浮かんでこない。 そもそも論考する気にならない。 銀魂という週間少年ジャンプに連載されている漫画作品で長谷川さんというまるで駄目なおっさん(略してマダ男)が出てくるけど全然駄目じゃないよ長谷川さんとしか言い様がない。 こんな人いるんだなーと視野は嫌でも広がる。 自分を客観的に見ることが出来ない人種なのだろうか。 2章に出てきた過去を語ろうとしなかった名家出身の困窮邦人には若干同情できたが・・ 他は同情の欠片も感じることが出来ない。 この辺は個人差あると思いますが・・ 困窮邦人のどうしようもなさ・・こんな実態がフィリピンで広がっている事実を世の中に知らしめた本書は貴重である。 あとフィリピン人の気質、貧乏人同士でも困った人を助ける精神は素晴らしいと思う。 キリスト教の影響もあるかも・・・ また犯罪捜査がなあなあになる原因に地元警察の操作力、資金のなさが影響しているのは知らなくて驚いた。拳銃までいくつかは自腹で揃える警察って何よ!って感じ。 こんな社会で犯罪抑止だの何だの無意味やわ。 殺人が起きても偽札事件起きてもなんで数日で捜査終了するの?なんでそのまま放置してるの? 国のトップは何考えてるの? この辺のどうしようもなさは理解しにくい。まあだから途上国なんでしょうけど。
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この本を読む前からフィリピンの貧困には興味を持っていたが、まさか現地で日本人が困窮生活を送っているとは思わなかった。 5人のリアルな人物からの証言は生々しく、それぞれの人生においてどこかで”ボタンの掛け違い”があったことがわかる。 それは、いつ、どこかのタイミングで誰にでも起こり...
この本を読む前からフィリピンの貧困には興味を持っていたが、まさか現地で日本人が困窮生活を送っているとは思わなかった。 5人のリアルな人物からの証言は生々しく、それぞれの人生においてどこかで”ボタンの掛け違い”があったことがわかる。 それは、いつ、どこかのタイミングで誰にでも起こり得ることではないか。 著者に会いにフィリピンのマニラ新聞社に行ったこと、バクララン教会に私も行ったことが懐かしい。
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フィリピンにおける困窮邦人の生き様に関するルポ。非常に面白く一気に読めた。著者にはタイやベトナムなど、他国の続編を期待。
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フィリピンではほとんどの殺人事件は即迷宮入り。裁判所、弁護士、警察官すら金で動く。日本に生まれて良かった・・はずなのに日本を捨てた男たちのお話。 よく似た話が5回繰り返される。誰かの話が誰かと混同してくる。印象に残った男は高卒、工場と往復生活30年。退職金4800万円。許しを請う手紙を書いてくれる健気な妻。休日にはパチンコとゴルフ三昧。羨ましい人生なのだが、彼は婿養子だった。 もう一人、学歴詐称の見栄話をする寝たきりになった男。大学は卒ていなくても、詐称しても信じるくらい博識な人物は珍しいし、逆差別かもしれないが好感を持ってしまう。 大学卒業後、連絡を取れなくなった友が2人いる。いずれも流転の人生を歩んだと推定される。タクシー運転手でもやっているのか?ハガキにメールアドレスを書いて同窓会をよびかけたが、いずれも返事は未だにない。 友人らはフィリピンにいるのではないか。友人と男たちの物語を重ねて読んでしまった。
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★裏付け取材がある深み★日本の事件報道は基本的に警察発表の垂れ流しになる。捕まった容疑者から話が聞けないから、というのが理由だ。だがフィリピンでは捕まった人からも話を聞けるので、裏付け取材が基本になっているという。それがこのルポを重層的にしている。 フィリピン人ホステスもしくは...
★裏付け取材がある深み★日本の事件報道は基本的に警察発表の垂れ流しになる。捕まった容疑者から話が聞けないから、というのが理由だ。だがフィリピンでは捕まった人からも話を聞けるので、裏付け取材が基本になっているという。それがこのルポを重層的にしている。 フィリピン人ホステスもしくは偽装結婚の斡旋業者に騙され移住して置いてきぼりにされる人、日本での借金から逃亡してきた人。日本での非正規や単調な労働の閉塞感からみると、フィリピンは底抜けな解放感にあふれている。移住したのちに金を失い、困窮する日本人の実態や語りだけでも十分に興味深い。 だが、彼らは嘘をつく。嘘を暴くためではないが、日本で家族や周辺の人を訪ね、真実を確認する。大学の卒業名簿にまであたったのがすごい。困窮邦人の話には、フィリピンにいる日本人として見栄が常について回る。自業自得といえばそれまでだが、そうせざるを得なかった日本の息苦しさの合わせ鏡なのかもしれない。貧しい日本人を助けてくれる現地の人の優しさは、東南アジアの中でも独特なのだろうか。
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凄い、圧倒された。日本を離れ、フィリピンでホームレスのような生活を送っている数名を追ったルポ。 誰も彼もどこか狂っている、単純に言ってしまえば知能に障害が多少あるのだろう。しかしそれを理由に彼らを責める事は出来ない。恐らく日本でいたならば生活保護なり、国家の福祉のセーフティネット...
凄い、圧倒された。日本を離れ、フィリピンでホームレスのような生活を送っている数名を追ったルポ。 誰も彼もどこか狂っている、単純に言ってしまえば知能に障害が多少あるのだろう。しかしそれを理由に彼らを責める事は出来ない。恐らく日本でいたならば生活保護なり、国家の福祉のセーフティネットに引っかかり最低限の生活は出来たのだろう。 彼らは異国の、途上国の、フィリピンにいるのだ。その為に公的な支援を受けられずにいる。その彼らを支えているのはフィリピンの人々である。本書の中で触れられていた人々は決して経済的に豊かではないにも関わらず、同じ最底辺にいる彼らを支援している。中には言葉も通じず、感謝もしない彼らを。これが仮にフィリピンに根付いたキリスト教に基づく「隣人愛」ならばなんとも美しい。私にはキリスト教の「愛」とフィリピン人の生来の温かさによるものだとは思うが素晴らしい。 しかし一方で日本大使館は税金で彼らを救う事は「自己責任」で海外に来て放蕩した結果であるから救えないという。日本で生活保護を受けているフィリピン人世帯が4万人との記事を見たが、日本人としてやっている事があべこべでは?今後日本政府による困窮邦人の救済をして頂きたい。 本書はテーマが重く、救いのない話でばかりで読後感はあまり良くない。しかし著者の力量と熱意を強く感じるルポであった。
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フィリピンに渡航した理由はさまざまで、 フィリピンクラブで働いていた女性を追いかけていってしまったり、借金やその取り立てから逃げるためだったり。 フィリピンをパラダイスのように思っていた人もいれば、日本に居るのが窮屈で、逃げ出したかった人もいます。 日本に帰りたいけど帰れない人もいるし、帰りたくない人もいます。 家族や、仕事や、環境や、個人の性格、さまざまなことが絡み合って、 困窮に陥ってしまい、そして抜け出せない現実。 困窮の原因について、その人に原因がないとは言えない。 でも、「困っている」という状況に対して、何もしないのか? 何かするなら、何を、どうすればいいのか。 私自身が、どうしたいのか。 正直なところ、よく分かりませんでした。 とても複雑で、簡単に答えを出せないのが、 「困窮」の問題なのでしょうか。 ただ、改めて思ったのは 「自己責任」という言葉は、やっぱり、好きになれないということでした。
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またも2回目の本だ。最後まで読んで2回目だと気がつかなかった。それだけ印象が薄かったのだろうが、今回は印象が強かった。時期によって印象の度合いが変化するみたいだ。
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