恍惚 の商品レビュー
私にとっては初の作家さんなんだけど私も結構好きな感覚だな。 短編なんだけど、縄文、弥生、鎌倉、室町、江戸、昭和、平成の時代に生きる女たちの物語。 それぞれの時代の性描写がなかなか良い。 ただし、その部分は当時のご主人?ジャンクロード・ミッシェルが書いたのだと後書きがある。 も...
私にとっては初の作家さんなんだけど私も結構好きな感覚だな。 短編なんだけど、縄文、弥生、鎌倉、室町、江戸、昭和、平成の時代に生きる女たちの物語。 それぞれの時代の性描写がなかなか良い。 ただし、その部分は当時のご主人?ジャンクロード・ミッシェルが書いたのだと後書きがある。 もう1冊、入手してるので続けて読もうかな。
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短編集。 表紙のお尻がキレイ。 正直これと言って印象に残ったものはなかったけれど、 読みやすくさらりと読めた。 『神の返杯』に出てくる「伝書鳩は〇〇〇〇〇」に度肝を抜かれた。 すんごいパワーワード。笑った。
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- ネタバレ
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海は未知への扉であり、山々には精霊が宿っていた太古・弥生時代。突如海より現れた黒魔蜂に連れ去られた若菜は…(「緑の女の還る地は」)。室町時代、山城国の有力領主に嫁いだ誇り高き女・茶佐と、京の遊里で名をなした女・瑠璃王の儚き運命の交差とは…(「乱の徒花」)。性に翻弄され、果てしなき悦楽に呑まれてゆく女たち。弥生、鎌倉、室町、江戸、昭和、平成。異なる時代で描かれる、深遠なるエロティシズムの世界。 異なる時代において恍惚つまり性に翻弄される女性たちが描かれる。あるときは象徴である神だったりある時は異人であったりと。
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収録されているのは上代から現代まで、それぞれの時代状況の中での「恍惚」を描いた連作短編集。筆者と、当時のパートナーとの合作らしいのだが、ここでのエロティシズムは多分に観念的だ。7篇の中では、しいて言えば「乱の徒花」の無常観が最上か。
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