中国モノマネ工場 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
連休中に積ん読を消化。 より詳しくはこちら https://note.com/takasu/n/n3fbafaa157b8 「コンサルタントのビジネスモデルと茶道のそれは似ている。主に実質的ではない儀式を通して金を稼ぐ」 と公言する、中国のジャーナリストが山寨を解説した本。 民間企業から山寨が伸びてきた様子、華強北いくひとなら当たり前の桑達ほかの企業が登場する、読んでて面白い本なのは間違いない。 許可証モデルであった携帯電話製造が、外資メディアテックと有象無象の中国民間企業が組んで伸びてきた様子を活写している。 深圳金立の、設計含めたアウトソーシングや、小ロット高速販売で(営業トークや値下げ交渉もやらない)資金を回転していく様子など、圧巻のエピソードも多い。 ただ、「日本には6大電機メーカーがあるが、中国には国営以外に大企業がない」と言われているが、この本が日本で出たのは2011年である。中国にとってこの10年がどれだけ大きかったかのかを語る本でもあると思う。 冒頭の茶道やコンサルタントへの軽視から、反逆へのロマンを感じる本書だが、一方でLinux、ビルゲイツやマイケルデルが成し遂げた技術の民主化、そしてアマチュアリズムなどについても触れていて、山寨の文化的なルーツをたどれる良い本でもある。
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前半は山寨のホンネ的なところが垣間見られて結構エキサイティングな内容だと思って読み進めたら後半突然タテマエ的な話になり、失速感を覚えた。あと、本書を読む際には現代ではなく2008年前後の文脈で読まないと違和感を感じることだろう。
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中国人ジャーナリストが思いいれたっぷりに山寨ビジネスを礼賛した本。本国ではベストセラーとか。 言いたいことは大企業は内部の無駄が多く没落する。ブランドビジネスもそれを維持する為にかかるコストに見合わなくなる。山寨こそが世界のビジネスに革命をもたらす。といったところ。 ネットから寄...
中国人ジャーナリストが思いいれたっぷりに山寨ビジネスを礼賛した本。本国ではベストセラーとか。 言いたいことは大企業は内部の無駄が多く没落する。ブランドビジネスもそれを維持する為にかかるコストに見合わなくなる。山寨こそが世界のビジネスに革命をもたらす。といったところ。 ネットから寄せ集めたような情報をつなぎ合わせた浅薄な主張で、これが気鋭の論客としてもてはやされるあたりに中国の未熟さが見てとれるが、それに対する有効な解を日本は提示できていないという意味で考えさせられる本ではあった。巻末の解説は良かった。
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メディアテックが作り脱したターンキー方式(チップセットにマルチメディアをはじめ様々な機能が最初から盛り込まれ、それだけで多様な携帯に対応可能にすること)は山菜携帯にとって大きなカギとなった。 メディアテックは台湾のメーカーが価格に対して非常に敏感であることにターゲットを絞り、最...
メディアテックが作り脱したターンキー方式(チップセットにマルチメディアをはじめ様々な機能が最初から盛り込まれ、それだけで多様な携帯に対応可能にすること)は山菜携帯にとって大きなカギとなった。 メディアテックは台湾のメーカーが価格に対して非常に敏感であることにターゲットを絞り、最初は3つのチップが必要だったものを2つに統合し、最終的には1つにした。 山菜携帯が生まれてからも国産ブランド携帯は市場から撤退していない。 監視の制限がないから早く作れる。電波試験なんてやらない。 人件費もかけないで安上がりに仕上げる。 開発、設計にもお金を使わない。
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鼻について読むのを止めた。 訳者の方も、鼻につく部分もあるだろうが、現実にこういう世界があってと言うことだったらしい。 自分の意見と違うものを読むものも研究者としては大切だろうが、パンピーなぼくはしんどいだけだった。
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モノマネ工場という言葉から、中国=模倣品を連想してしまうが、単なる模倣品工場の話ではない。もしかすると、最も進んだ製品開発工場かもしれない。 山寨(サンサイ)とは中国では模倣品のこと、つまりパクリである。例えば、携帯に関しては、世界中のメーカが中国に生産を委託している。そこで何が...
モノマネ工場という言葉から、中国=模倣品を連想してしまうが、単なる模倣品工場の話ではない。もしかすると、最も進んだ製品開発工場かもしれない。 山寨(サンサイ)とは中国では模倣品のこと、つまりパクリである。例えば、携帯に関しては、世界中のメーカが中国に生産を委託している。そこで何が起こっているかというと、携帯を開発するのに必要なモジュールを開発する専業メーカが集まり、これらのメーカがチームを作れば、iPhoneのそっくり携帯を作ることもできるし、もしかすると本物より優れたものができてしまう可能性があるということ。誰でもやる気があれば、携帯電話の企画から開発までを誰でもできるということである。日本のものづくりの現場も、以前はいろんな技術者が集まって作ったようなところがある。その道のプロが集まって、本物以上のものができるのであれば素晴らしいことだ。
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ブランドメーカーと山寨メーカーの製品作りへのアプローチの違いが分かった。山寨側の言い分にも一理あるので考えさせられた。
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タイトルの「モノマネ工場」は、ちょっとウケを狙いすぎ、 「山塞工場」がいい所だろう、たいのぞう 最終価格は工場からの出荷価格の10倍になる ニューヨーク5番街で120ドルのシャツ、中国での生産価格は12ドル、流通販売ルートで72ドル、ブランドの所有者に36ドル、 タイの像、黒...
タイトルの「モノマネ工場」は、ちょっとウケを狙いすぎ、 「山塞工場」がいい所だろう、たいのぞう 最終価格は工場からの出荷価格の10倍になる ニューヨーク5番街で120ドルのシャツ、中国での生産価格は12ドル、流通販売ルートで72ドル、ブランドの所有者に36ドル、 タイの像、黒人奴隷のトム、心理的な馴化プログラム
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日本人から見ると、中国製=模倣品と考えてしまい、敬遠してしまうが、 中国人からすると模倣品でも安ければOKという認識で買っているので そういうビジネスもありかなと思いました。 また日本人の高品質なので高価という製品は裕福な日本人から見ると ニーズもあるかもしれないが世界的に見れば...
日本人から見ると、中国製=模倣品と考えてしまい、敬遠してしまうが、 中国人からすると模倣品でも安ければOKという認識で買っているので そういうビジネスもありかなと思いました。 また日本人の高品質なので高価という製品は裕福な日本人から見ると ニーズもあるかもしれないが世界的に見ればどうなのかなと考えさせられました。
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山寨携帯を生みだした中国の地域についてレポートした本。 そういえば最近あまり騒がれなくなったような気がするけど、現状も生き続けているのでしょう。 ゲリラ戦ってことですね。
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