渋松対談 赤盤 の商品レビュー
若い頃は「渋松対談」はただのサムい内輪受けの産物としか思えず、今読んでもイタさを感じなくもないがしかし何故かふたりの(もちろん、計算ずくの年季の入った)ボンクラぶりが微笑ましく感じられる。イヤミではなく、吉本新喜劇や漫才の世界だなと思ってしまうのだ。その中に、世論を斬りロックを語...
若い頃は「渋松対談」はただのサムい内輪受けの産物としか思えず、今読んでもイタさを感じなくもないがしかし何故かふたりの(もちろん、計算ずくの年季の入った)ボンクラぶりが微笑ましく感じられる。イヤミではなく、吉本新喜劇や漫才の世界だなと思ってしまうのだ。その中に、世論を斬りロックを語る鋭い視点と苦笑を誘うようなテキトーな思い込みがブレンドされ、豊富な具材を使った鍋物のような美味しさを生み出していると思う。こんな五十過ぎの人生を歩んでいる人も居るのか、と勇気づけられた。おちゃらけているようで実に丁寧に生きている
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衝撃の告白から始まる伝説の対談。ほぼレッド・ツェッペリンの話。バカ話の批評性が大事ってのはたぶん渋谷陽一から学んだんだろうね。ビートルズが聞きたくなって聞いてみる。意外とホワイトアルバムのCD持ってなくてどうしようって感じ。
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懐かしく読んだけど、まあ人に薦められる本でもないし…。笑える部分もあったけど。 「青盤」にいつとりかかるかは不明。
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知っている人は皆知っているお馴染みの渋松対談、しかし「サブマリンのチョーク」って知っている人、どの位いるんだろうかとても興味深いw、一種楽屋落ち的なところに入り込めると面白さ倍増です。まぁ、「サブマリンのチョーク」を知らなかったとしても初期のロッキングオンを読んでいた人ならきっと...
知っている人は皆知っているお馴染みの渋松対談、しかし「サブマリンのチョーク」って知っている人、どの位いるんだろうかとても興味深いw、一種楽屋落ち的なところに入り込めると面白さ倍増です。まぁ、「サブマリンのチョーク」を知らなかったとしても初期のロッキングオンを読んでいた人ならきっと笑えること請け合いです。 ホリエモンが逮捕された頃の対談で、日本のIT業界にロックが無いとして次のように語っている。 渋谷:でもアメリカの連中って、やっぱりロックなニオイがするじゃないか。 松村:ビル・ゲイツは良く分かんないけど、スティーブ・ジョブズは確かにそうだな。 渋谷:ビル・ゲイツってボン・ジョヴィぐらいな感じだけど、少なくともホリエモン、三木谷よりはロックな感じがあるよ。 松村:それがどうしたんだよ。 渋谷:だから、ITによって新しいビジネスモデルを作るなら、新しい思想とグローヴを待ってないと駄目なんだよ。それがロックだろう。 松村:全く意味がわかんない。そんないいかげんな事言ってると逮捕されるぞ。風説の流布だな。 渋谷:だから、今度IT長者対象にロック講座をやろうかと思うんだ。授業料百万円くらいで、貴方もロックを知ればスティーブ・ジョブズになれる、とかいって。お前も講師にしてやるよ。 スティーブ・ジョブズとカウンター・カルチャー(ある意味ロック)の関連が取りざたされたり、グレイトフルデッドがソーシャルマーケティングの先駆者だった等との話が盛り上がっている今こそ、ロック講座ですよ、渋谷さん! と言いつつIT業界ってロックファン多い気がするんだけどな。。。
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ようやく出た、お笑いロック対談集「渋松対談」最新作だ! 前作、「渋松対談Z」が2002年11月だから苦節9年すっかり待ちくたびれたぞ。ひょっとしてロッキング・オンは廃刊になったのではないか?否、雑誌は有っても渋松対談が終わってしまったのではないか?と度々ロッキング・オンが無事に...
ようやく出た、お笑いロック対談集「渋松対談」最新作だ! 前作、「渋松対談Z」が2002年11月だから苦節9年すっかり待ちくたびれたぞ。ひょっとしてロッキング・オンは廃刊になったのではないか?否、雑誌は有っても渋松対談が終わってしまったのではないか?と度々ロッキング・オンが無事に出ているのか、渋松対談は続いているのか?と気がついた時は書店で立ち読みをして生きていることを確かめてはいた。 そうしたら数ヶ月前に「本の雑誌」」に松村雄策が記事を書いていて巻末の執筆者の一言欄で「現在”渋松対談”の校正中」という一言があったのでビックリすると同時に「これは出版が近いぞ」と思ったのだが。それから数ヶ月経つもその後は何も音沙汰なしで流石に心配していた。雑誌だけではなく、ロッッキング・オンのWeb Siteも新刊情報が無いか定期的にチェックする日々だったのだが、遂にこの11月に入り「渋松対談遂に完成」との記事がWeb Siteに登場! しかも今回はビートルズを冒涜するかのごとく「赤盤」「青盤」の二枚組みならぬ二冊同時刊行で、夫々が上下二段組だから言うなればLP二枚組みで1つのアルバムという構成みたいなものか。流石に9年の歳月を網羅するのは大変なことだ。それほど苦労して出すならばもっと小まめに出しておけば編集も楽だったろうにと思うが「渋松対談Z」の」前の対談集「40過ぎてからのロック」も1995年刊行だから仕方ないか。 おまけにライナーノーツならぬ帯の宣伝文は桑田佳祐で「桑田ファンが間違ってて買ってくれれば」という姑息な飛び道具を使っているなんて、流石に渋松対談だ。 とにもかくにも2011年11月11日発売のこの「渋松対談 赤盤・青盤」を当日、買いに走りましたよ。本当は発売日前に都内では搬入・発売されているのではないかと期待して前々日、前日と帰宅の途上に紀伊国屋や丸善には行ったんだけど空振りでした。ヘンなところで律儀に発売日を守るロッキング・オンだった。
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