ヒストリエ(7) の商品レビュー
贖え 始祖たる英雄ヘラクレスの血 慮外者の死体 人々を統べるすべる王族 ぞうとう贈答品 政を思案する時間が削がれる いざの時の折衝 粗相の無いよう
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アレキサンダー大王が解離性同一障害とは、大胆な虚構ですね。これが後にどのようなドラマをもたらすのか、楽しみです。また、母の姦通相手は理不尽な最後を迎えますが、その容貌がポンペイに残された壁画のアレキサンダー大王像に瓜二つです。実の父親ということでしょう。物語のラストに繋がる重要な...
アレキサンダー大王が解離性同一障害とは、大胆な虚構ですね。これが後にどのようなドラマをもたらすのか、楽しみです。また、母の姦通相手は理不尽な最後を迎えますが、その容貌がポンペイに残された壁画のアレキサンダー大王像に瓜二つです。実の父親ということでしょう。物語のラストに繋がる重要な布石が打たれました。
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アレクサンドロスの二重人格の謎はすぐに開かされている。第2人格ヘファイスティオンはヘビが嫌いだからヘビの痣を白粉で塗ってしまう。ただそれだけのこと。なぜ第2人格が出てきたのか、それは母オリュンピアスが関わっている。 種々の種明かしは済んでしまうので、むしろこの二重性によってア...
アレクサンドロスの二重人格の謎はすぐに開かされている。第2人格ヘファイスティオンはヘビが嫌いだからヘビの痣を白粉で塗ってしまう。ただそれだけのこと。なぜ第2人格が出てきたのか、それは母オリュンピアスが関わっている。 種々の種明かしは済んでしまうので、むしろこの二重性によってアレクサンドロスがいかに名君・名将となっていくのかがストーリーの駆動源となりそう。だがそれもまだ先の話。 エウメネスは今度はフィリッポス王に命じられ、マケドニア将棋を作ったりしている。 そして3年が経つ。 マケドニアの覇権を阻止せんとするアテネに味方するビザンティオンとペリントス、これを落とすべくフィリッポス王は軍を上げる。エウメネスも書記官としてそれに従うのだが、まずはその手前にあるカルディアに向かう。エウメネスの故郷である。カルディアに軍を置くなどの交渉に王の代理として向かったのがエウメネス。出迎えるカルディアの有力者ヘカタイオスは、かつてエウメネスの義父を謀殺し、彼を奴隷として売った男である。3年前、エウメネスがカルディアに寄ったときには同じ地面に立った。そして今回はエウメネスが馬上で、ヘカタイオスは家来のように徒歩である。 読者はザマミロと思うのだが、エウメネスは淡々としており、昔の友人たちは「会うたびにわけがわかんなくなってる」と呆れる。こういう軽妙さも好き。
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マケドニア王フィリッポスに見初められ、書記官となったエウメネス。そこで 出会った王子アレクサンドロス(後の大王)の二重人格の秘密に触れ、さらに は王の依頼でマケドニア将棋を開発する。 一方、マケドニア軍は近隣に覇を唱えるべく東進を開始。拠点になるのはエウメネスが育った町カルディア。 マケドニア軍の一員としてエウメネスは旧知の人々と再会した。目指す攻略先はビザンティオン(現在のイスタンブール)である。 アレクサンドロスの複雑な心情や、エウメネスが正式にマケドニア王家の、それも王に近しい家臣となったことが描かれている。 少年期のアレクサンドロスは、家臣や友人思い。涙もろく、この上もないほど優しい気性。史上に残る大王の臣下への憎悪の深さや宮中での孤立性は、今作では大王の別人格と設定されたヘファイスティオンに仮託されている。 書記官ディオドトスは言う。「はっきり言ってヘファイスティオンはどうしようもない、けどねアレクサンドロス王子は……あれは良い子だよ」 ミエザでの一件、誰も乗りこなせない荒馬ブーケファラスを駆り、落ちれば死が待つ断崖の向こう側へ飛ばずにおれない。 王子の学友レオンナトス(5巻でフィリッポスとアレクサンドロスの酒席の戯言を持ち込んだ人物です)は言う。「ひょっとして……(ヘファイスティオンが)出たのか?いや……違うな。これこそが王子だ!」 実母オリュンピアスの暗躍や不貞と教育、オッドアイ(これは史実みたいですが)や顔面の蛇のアザといった漫画的で一件馬鹿馬鹿しい記号まで、アレクサンドロスの特異性の表現に寄与している。
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アレクサンドロスの過去が明らかになり、蛇の丸呑み シーンがグロイです。 ペリントス・ビザンティオンの戦いに続きます。 相変わらず戦いにそーっと入ってくのが著者らしいけど、 盛り上げて欲しいなあ。でも何か引き込まれる。
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表紙の人、どっかで見たことある絵なんだけど誰?1つありえないっしょ!と思ったのは女性が男性の首を一刀両断。それも片手で。無理っしょ無理無理!相変わらず残酷シーンでのグロさを感じないんだけど、蛇よ、蛇。まぁ、ありえるわな、ありえるんだけど。あれはトラウマになるよ。卵じゃないんだよ生...
表紙の人、どっかで見たことある絵なんだけど誰?1つありえないっしょ!と思ったのは女性が男性の首を一刀両断。それも片手で。無理っしょ無理無理!相変わらず残酷シーンでのグロさを感じないんだけど、蛇よ、蛇。まぁ、ありえるわな、ありえるんだけど。あれはトラウマになるよ。卵じゃないんだよ生首は。。。
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久しくほのぼのしてたけど、ヘビに食われる生首をじっくり描く作家でもあった。話はヘカタイオスのみじめっぷりも愉快な攻城戦に入り、これはいよいよ楽しみ。
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ゆっくり流れる雰囲気いい。 徐々に戦に向けて準備する風景もドキドキ。 王子の幼少期に生々しいシーンがあり注意! ヘビ怖い。 登場人物の名前が覚えにくさ一番かも(笑)
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ヘファイスティオンが登場。 公式記録には載せられなかったそうですが、そういう事があったと初めて知った。 チェスを考案したのも、エウメネス?コレも史実か?
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アレクサンドロスの身体に宿る第二人格・ヘファイスティオンの成り立ち。 エウメネスはマケドニア将棋を考案するなど、すっかり玩具担当書記官に。取った駒が使えるというのは、チェス系ゲームでは日本将棋のみなので、これは作中オリジナルなのだろう。王から王子に王位を禅譲することができるなど、かなり独特。限定版はマケドニア将棋がおまけとして付いてきたらしい。 マケドニアはビザンティオン攻略のため、兵を起こす。
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