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憧れの少年探偵団 の商品レビュー

3.6

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2024/06/20

少年探偵団、ということでもっと軽〜く読めると思っていたら結構ガッツリ重い系のお話ばかりでした。 わりと恋愛要素もあり、勝手に想像してたのと違いました。 事件としては、謎解きはふーん、あっそうなんだーという感想。考えてるなぁとは思うけど、真相を聞くとなあんだ…という感じ。わからなか...

少年探偵団、ということでもっと軽〜く読めると思っていたら結構ガッツリ重い系のお話ばかりでした。 わりと恋愛要素もあり、勝手に想像してたのと違いました。 事件としては、謎解きはふーん、あっそうなんだーという感想。考えてるなぁとは思うけど、真相を聞くとなあんだ…という感じ。わからなかったけどf^_^; あとがきを読むと、自信作だったんだろうなぁと思いました。

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2023/06/15

少年探偵団に憧れた僕の前に現れた転校生。彼はまさしく名探偵にぴったりの頭脳を持っていた。 謎と推理のバランスが絶妙なんですね。 初っ端は密室殺人事件を扱うのですが、それでも日常の延長線上に事件があるのです。その後の事件も同じく突飛になり過ぎない。でも魅力的である。 その上で謎を...

少年探偵団に憧れた僕の前に現れた転校生。彼はまさしく名探偵にぴったりの頭脳を持っていた。 謎と推理のバランスが絶妙なんですね。 初っ端は密室殺人事件を扱うのですが、それでも日常の延長線上に事件があるのです。その後の事件も同じく突飛になり過ぎない。でも魅力的である。 その上で謎を解く手がかりや道筋も、小学生離れし過ぎず、それでいて視点をずらすことの見事さにやられるのです。 名探偵ゆえの見えてしまう、わかってしまう苦悩も描く。子どもにそれを背負わせるのかと思わなくもないが、フォローもある。 何より仲間がそのことに気づき心を配る。そこもいいんです。 作者に数合わせと言われた子も、それぞれが語り手となって動くことで個性を発揮する。力自慢の子は人をよく見て観察しているし、情報係の子も頭でっかちなわけじゃない。 ひとりひとりが語ることで、グループとしての面白みも増す展開が素敵なのです。 だからこそ、最後のエピソードの最後に明かされる顛末が、きらり輝くのですね。

Posted byブクログ

2019/12/07

【内容】とある町の少年探偵団を構成するメンバーたちが、遭遇したいくつかの事件をそれぞれの視点から語る。 【感想】ミシェル・ビュトールの『時間割』って小説やったと思うけど、そのなかで、ミステリとは探偵による犯人の殺害という最後の殺人によって終わる物語というふうに語られていたような記...

【内容】とある町の少年探偵団を構成するメンバーたちが、遭遇したいくつかの事件をそれぞれの視点から語る。 【感想】ミシェル・ビュトールの『時間割』って小説やったと思うけど、そのなかで、ミステリとは探偵による犯人の殺害という最後の殺人によって終わる物語というふうに語られていたような記憶がある。月岡クンはそのことの痛みを抱いてしまった探偵だと思う。その分ケレン味が減じ、ミステリのスッキリ感も減っていると思う。もっとコナンのようにノーテンキに悪を断罪できた方が作品としてはええんやろうけど、個人的にはこちらの方が共感できる。 とある二人が同一人物ではなかろうか?というのはぼくも何度か考えたことがあって、その結論は「たぶん、可能ではあるだろう。江戸川乱歩的なええかげんさと強引さを存分に発揮すれば」でした。 ▼少年探偵団についての簡単なメモ 【池野優雅】クラスメート。探偵団メンバーではない。体育では勝川クンとタメを張れる能力。普段はハイテンション。坊主頭なのでエヴァ零号機とか、細くてデカイのでアンガールズとか呼ばれてる。この話ではお笑い芸人に例えられる描写が多い。 【歌川時雄】物語開始時小学五年生。二話目からは六年生。少年探偵団に憧れ探偵団結成の言い出しっぺでありながらちょっと消極的な桃霞少年探偵団のメンバー。マイナス思考ぎみだが鳥居未菜美がイケイケ系なのでバランスが取れている。探偵団内でのワトソン役。 【歌川恵美】時雄の妹。月岡クンに気がある。出番はほとんどない。 【勝川章】桃霞少年探偵団のメンバー。小五にして高校生くらい大きい。爺ちゃんにおそわり相撲と古武道をたしなむ。パワー担当のように思われがちだが成績もよい。 【狩野雪世】クラスメート。探偵団メンバーではない。天然系。うふふと笑う。司馬遷太郎のゲーム友だち。家は狩野屋という昔ながらの食堂。あるとき「わたしは誘拐されたらしい」と言い出した。 【司馬遷太郎】桃霞少年探偵団のメンバー。いつもパソコンを持ち歩いている情報担当。 【鈴木】巡査部長。亮さんの上司。いつも笑顔を絶やさない。 【石灰石鉱山】このあたりはかつて石灰を掘り出すことで栄えていたらしい。それにかかわるケーブルカーもかつては多くあり、石灰をほとんど掘り出さなくなった今でも二本は稼働中。ついでにこのまちにはチンチン電車(路面電車)もあるし、JRも私鉄も走っている。 【曽我】タチのよくない二流のフリーライター。でも小学生と対等に付き合える大人ってけっこうすごい人やと思う。 【月岡芳人】桃霞少年探偵団の探偵役。記憶を重視しないので成績はそれほどでもないが考える力は抜群。母子家庭。全部わかるまで推理を明かそうとしないいかにも探偵って感じ。 【鳥居未菜美】歌川時雄と同じ歳の幼なじみ。時雄を子ども扱いする。桃霞少年探偵団の自称リーダー。学校一の美少女だが他人に厳しく自分に甘いタイプ。月岡クンが探偵っぽいことをするのを見てるのが好きだが恋愛感情ではないもよう。ファンって感じだろうか。 【ホンノンボ】ラテン系ロックグループ。言葉の意味は盆栽。桃霞市にゆかりがある。 【桃霞少年探偵団】みんなでつくってる探偵チーム。小学生の仲良しグループのひとつとも言えるが探偵団を結成する意図で結成したものではある。 【リバーレンジャー】環境を守る清流戦隊。桃霞市オリジナルヒーロー。今は三人だけだがいずれ増えるかもしれない。 【亮さん】鳥居未菜美の叔父で未菜美んちの二階に同居しているアニメ・特撮オタク。交番のお巡りさん。身長180cm体重100kgと巨漢。ドランクドラゴンの塚地に似てるらしい。 【ルナティック】怪人。せこい悪戯レベルの悪事をなすが、笑ってすませられない、死者がでてもおかしくないような凶悪さもある。犯行現場にカードを残す。

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2014/08/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

長編の合間の息抜きには最適。 5人の少年探偵団が、章ごとにメインの少年を入れ替えて事件を解決していく。身近なものから殺人事件まで。

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2014/03/06

中国の仙道的な小説シリーズが他になかなかない面白さの作者の放つ少年探偵なお話。 でもどちらが先に書かれたんだろう?今作の一篇目はかなり昔に書かれたものを手直ししたとかあとがきで書いてあったような・・・そのせいかちょっと粗削りな印象でした。面白いことは面白いけど、登場人物や設定から...

中国の仙道的な小説シリーズが他になかなかない面白さの作者の放つ少年探偵なお話。 でもどちらが先に書かれたんだろう?今作の一篇目はかなり昔に書かれたものを手直ししたとかあとがきで書いてあったような・・・そのせいかちょっと粗削りな印象でした。面白いことは面白いけど、登場人物や設定からすると妙にシリアスな感じが面喰うというか。もっとお気楽な日常の謎的な子供ミステリを予想したもので。。。 いろいろ掘り下げそうでいてそのままのものもあって、次回作もあるようなのでそちらもそのうち読んでみたいと思います。 キャラクターとしては「数合わせ」の勝川司馬くんあたりがいい味だしていて個人的には好みです。

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2014/01/21

大人の読み物というにはいささか子供じみてはいないだろうか。児童書でもよさそうな内容。章ごとにひとりひとりの視点で書かれているのはいいと思うが、少女の回は演技じみていてあまり好きにはなれなかった。二冊目を読むのはいつになることやら。さっさと消化してしまいたい気もする。

Posted byブクログ

2013/09/22

幼い頃、『少年探偵団』に憧れた記憶がよみがえって面白かった。 表紙の印象からほのぼのした感じかとおもいきや、のっけから殺人事件もあってびっくりした。

Posted byブクログ

2013/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小学生の少年少女五人組が探偵団として活動する話。月岡くん以外の四人の視点で語られている。それぞれ解り易い役割が振られていて、視点が変わると物語が違う顔を見せてくれる。個人的にはラストのケーブルカーの話が好みだった。それほど重い話でもなく、トリックを解明するマイルドなミステリといったところ。小学生ならではのほのぼのとした内容でした。あと未菜美ちゃんみたいのはドSとはいわない。

Posted byブクログ

2012/12/31

少年探偵団が登場するため、私の頭にとっさに浮かんだのはアニメの名探偵コナンだった。作者の秋梨惟喬さんは江戸川乱歩の少年探偵団を強く意識しているようで、作中でもたびたび言及がなされるのだが、少年探偵団シリーズを読んだことのない自分にとっては、コナンのほうがはるかに身近だったのだ。 ...

少年探偵団が登場するため、私の頭にとっさに浮かんだのはアニメの名探偵コナンだった。作者の秋梨惟喬さんは江戸川乱歩の少年探偵団を強く意識しているようで、作中でもたびたび言及がなされるのだが、少年探偵団シリーズを読んだことのない自分にとっては、コナンのほうがはるかに身近だったのだ。 けれど、本作は同じ殺人事件といっても、名探偵コナンのようにドロドロとはしていない。コナンでは犯人が殺人にいたった動機を深くり下げることが多いため、どうしても後味が悪くなりがちなのだけれども、本作では少年探偵団の小学生らしい微笑ましさ、その中で月岡くんが切れ味するどくくり出す推理がメインとなっているため、常にほのぼのとした空気が漂っていて、読んでいてとても心地が良い。 続編にして長編作品の「天空の少年探偵団」も気になるところ。

Posted byブクログ

2012/11/28

 この少年探偵団結成時のおはなしは、別にあるのかな? 一番はじめのおはなしではすでに「探偵団」があって、それを前提にはなしが進んでいくので、シリーズものは1作目から読みたい私にとってはそこが気になって気になって…笑 この文庫の全話で、毎回ちょこちょこ「こうこうこういうふうに、この...

 この少年探偵団結成時のおはなしは、別にあるのかな? 一番はじめのおはなしではすでに「探偵団」があって、それを前提にはなしが進んでいくので、シリーズものは1作目から読みたい私にとってはそこが気になって気になって…笑 この文庫の全話で、毎回ちょこちょこ「こうこうこういうふうに、この探偵団はできて〜」と説明が入るのだけれど、じゃあその話読ませて〜となりました。笑  そこが消化されれば、「少年探偵団」らしい事件度具合も良かったし、無理のないかんじが好印象でした。

Posted byブクログ