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東京路地裏暮景色 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2023/06/13

2023年現在、なぎらさんの著作のほとんどが入手困難になっている。特に、写真集が新刊で読めないのは残念だ。神田に生まれ、御城下町(おしろしたまち)の空気を、身をもって知る著者。売れないフォークシンガー時代の話も良かったが、都電荒川線案内は「ぶらり途中下車の旅」を彷彿させて、鉄道フ...

2023年現在、なぎらさんの著作のほとんどが入手困難になっている。特に、写真集が新刊で読めないのは残念だ。神田に生まれ、御城下町(おしろしたまち)の空気を、身をもって知る著者。売れないフォークシンガー時代の話も良かったが、都電荒川線案内は「ぶらり途中下車の旅」を彷彿させて、鉄道ファンで街歩きが好きな自分好みの文章だった。東京は、古き良きものを捨て去っていく街だ。昭和、平成も遠くになってゆく。

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2017/07/31

内容(「BOOK」データベースより) 東京の路地裏を歩き、酒場の扉を開けば、あの頃の記憶と夢と現実とが交錯する。歌だけでは食えなかった頃の洲崎、心が重くて壊れそうだったあのときの歌舞伎町、高田渡を追いかけた吉祥寺、地見屋のシゲちゃんに出会った東京駅の八重洲口…新宿、深川、銀座、浅...

内容(「BOOK」データベースより) 東京の路地裏を歩き、酒場の扉を開けば、あの頃の記憶と夢と現実とが交錯する。歌だけでは食えなかった頃の洲崎、心が重くて壊れそうだったあのときの歌舞伎町、高田渡を追いかけた吉祥寺、地見屋のシゲちゃんに出会った東京駅の八重洲口…新宿、深川、銀座、浅草、本郷、上野、神田…。酒場の思い出、出会った人物の面影、酒と紫煙と、音楽…文章と写真でつづる私的東京町歩きの記。 ミュージシャンというよりもバラエティー、薀蓄の人という印象が強いですが、最近アコースティックミュージックの世界に曲がりなりにも所属していると、ギターの上手さには舌を巻きます。さらりとハイレベルな事やってますね。喋りも上手いしタモリ倶楽部とかに出るとホント面白いです。 これは古き良き東京の姿を留めようとする、おじさんのアナクロなセンチメンタリズム満載の本です。この昭和を懐かしむ後ろ向きな話大大大好きです。町歩き大好きで色々な昭和を感じさせる街並みを歩いてきましたが、この中にも失われゆく古き良き風景が沢山詰まっています。これからオリンピックに向かってさらに失われて行くんでしょうねえ・・・。

Posted byブクログ

2016/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本自体がすでに5年前で、結構変わってしまっているけれど。この人の時代と今とはあまりに代わってしまっているけれど。酒を飲むことも今となってはいろいろついて回ってしまうけれど。 この手の愛着は必ず残るのだろうなあ。

Posted byブクログ

2014/04/06

東京にも昭和にもすごく憧れてるからこの本は嬉しい(⌒▽⌒)こんなかに出てくる人たちは大人になったいまどう生きてるのか不思議だ 昭和の新宿のドロドロは、落ち着く感じする。いいなああああ

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2013/04/18

なぎら師匠のこの手の本を読んでいる時が一番至福だ。なんというか、自分の考え方、感じ方が割とまともだなあ、と思うからだ。師匠の考え方と比べて、ということではない。他の人のエッセイなんかを読んでいると、自分の考え方というのはひどく陳腐でつまらないもののように感じることが多いのだけれど...

なぎら師匠のこの手の本を読んでいる時が一番至福だ。なんというか、自分の考え方、感じ方が割とまともだなあ、と思うからだ。師匠の考え方と比べて、ということではない。他の人のエッセイなんかを読んでいると、自分の考え方というのはひどく陳腐でつまらないもののように感じることが多いのだけれど、なぎら師匠の場合は、ああ、自分と同じように感じたりするんだなあ、と安心するような感覚なのだ。 というよりも、下町酒場、街歩き、写真など、殆ど師匠の影響を受けてやってるんだよなあ。

Posted byブクログ

2012/04/22

自分も、あと何年かしたら、自分が生きて過ごした町を、きちんと見直すことができるようになるんだろうか。 それにしても、この人の文章は名文ではないが、本当に”読ませる”文章だと思う。

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2012/02/01

なぎら健壱作。 僕らの世代の人間だと、フォークシンガーとして知っている人だけれども、こういうエッセイもなかなか味のあるものを書く人だ。

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2012/01/21

下町と酒場を語らせたら右に出るものがいない、といったら言い過ぎだろうか。そんな著者による本作も、昭和の香りを漂わせて読む者を楽しませてくれる。名著「東京酒場漂流記」には及ばないが、良く知らない街や場所さえ懐かしく思わせる佳作である。

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2011/11/16

ちくま文庫のなぎら健壱は外さない、と思っていたけどその通りに今回も面白い。 飲み屋とその人間模様(どこか寂しいのがまたいい)だけでなく、新宿・銀座・江東区など日蔭の東京案内が思いで付きで満載。 都電荒川線の街の変貌も、面白く、かつ残念なくらい今の街がつまらない。そんな素敵な写真も...

ちくま文庫のなぎら健壱は外さない、と思っていたけどその通りに今回も面白い。 飲み屋とその人間模様(どこか寂しいのがまたいい)だけでなく、新宿・銀座・江東区など日蔭の東京案内が思いで付きで満載。 都電荒川線の街の変貌も、面白く、かつ残念なくらい今の街がつまらない。そんな素敵な写真も多数掲載(カラーで見たい)。 久しぶりにヤフオクに出さないで取っておこうという本に出会えた。

Posted byブクログ