銀河不動産の超越 の商品レビュー
何に対してもやる気を持てない主人公が、大学センターから「ここに就職するのは本当に何処にも行くあてがない人」と言われている不動産会社に就職し、風変わりな客を相手にし、人生が色彩豊かになるという物語。森博嗣らしからぬ(?)、とても素朴で温もりのある作品でした。最後に、気に行ったフレー...
何に対してもやる気を持てない主人公が、大学センターから「ここに就職するのは本当に何処にも行くあてがない人」と言われている不動産会社に就職し、風変わりな客を相手にし、人生が色彩豊かになるという物語。森博嗣らしからぬ(?)、とても素朴で温もりのある作品でした。最後に、気に行ったフレーズを。”幸運を摑むのは、その人が持って生まれた能力によるものです。言い換えるならば、幸運といったものは、この世にはない。あるとすれば、幸せを築く能力、それを持っていた、幸せを築こうという努力、それをしたというだけのことです。その能力と努力によって、順当に作られていくのが幸運なのですよ”
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引用が入らなかったのでこちらに・・ 日々、きっかけはある。石ころのように、道すがら、どこにでも沢山落ちているものです。たまたま、それが自分の足に当たって、蹴飛ばしてしまう。立ち止まって、小石がころころと転がるのを眺める。そこに目を留めるんですな。けれども、まあ、多くは、すぐに目を逸らしてしまって、そのまま歩き続けるでしょう。そういうものがほとんどです。ところが、そこで一歩立ち止まったことで、もう人生は別のものになっている。立ち止まったことで、その先の信号で渡れなくなる。すると、乗りたい電車に乗れなくなる。しかたがないから時間を潰す。そこで誰かに出会うかもしれない。そうやって、どんどん違う人生になっていくのです。あの小石がもし道に落ちていなかったら、今の人生にはならなかったってことになりますね(268P)
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ちっちゃなボールが何となくころころーと流れていくさま。でも悪いとこには転がらない、楽しい、ピタゴラスイッチみたいな小気味よさ。お手軽によめる。
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森博嗣っぽくなくてびっくり。ミステリーではない気はする。でもほんのり不思議で面白い。家のなかにジェットコースター、短期滞在してみたい!
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好きな作家の一人、森 博嗣。この方の作品はどれを読んでも面白い。ミステリー作品が多いが、この本はなんとなくほんわかした感じの内容でした。森作品はどれもそうなのだが、言葉遊び的なセリフの何気ないやり取りがなんとも言えない心地よさです。
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友達に薦められて読んだ本。 シリーズ物は読んでいますが、この本は存在も知りませんでした。 最初は面白く、登場人物たちも結構好きだと思いましたが、 え、なにこの女の人、そ、そうなるの?? と思う展開で、あまり好きになれませんでした。
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”銀河不動産の超越”森博嗣著 講談社文庫(2011/11発売) (2008/05発売 文藝春秋、2009/09発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:遠山涼音(アイドル)) ・・・不動産屋に就職した青年。顧客との縁で変わり種物件に住むことに。 さらにその物件に間借り人が次々と現れる...
”銀河不動産の超越”森博嗣著 講談社文庫(2011/11発売) (2008/05発売 文藝春秋、2009/09発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:遠山涼音(アイドル)) ・・・不動産屋に就職した青年。顧客との縁で変わり種物件に住むことに。 さらにその物件に間借り人が次々と現れる。 ・・・流されやすい青年とおかしな同居人たちの微笑ましい物語・・・ から、森博嗣著ご都合主義ラブコメな展開になったのは予想外(笑) まぁ、悪い話ではなかった。
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新社会人の青年の日常に、ちょっとしたスパイスが混ざり始めた。すこし香りは強いけど、最後には優しい風味が残る。
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何をするにも気力の無い男が、銀河不動産に就職し、間宮という女性から大きなアトリエのような家を借りる事から始まるストーリー。 この家と銀河不動産、そして次々とやってくる宇宙人のような、彼の周りの人々。 彼の人柄が引き寄せたものなのか、商売も上手くいき、人が集い、結婚もし、子供ま...
何をするにも気力の無い男が、銀河不動産に就職し、間宮という女性から大きなアトリエのような家を借りる事から始まるストーリー。 この家と銀河不動産、そして次々とやってくる宇宙人のような、彼の周りの人々。 彼の人柄が引き寄せたものなのか、商売も上手くいき、人が集い、結婚もし、子供までできる。 最後までふわっとしていて不思議な雰囲気なお話。
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