1,800円以上の注文で送料無料

「しがらみ」を科学する の商品レビュー

3.6

61件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2012/07/25

高校生向け、社会心理学の本。 マスメディアによる、安易な誘導に気をつけよう。「離婚が減った理由」「未成年の殺人率の上昇」といった問題に対する、一般にマスコミが流布する原因と本当の原因とは、ずいぶん違うなんてことが書いてあります。 本当の原因は簡単で、それは、本を読んでのお楽し...

高校生向け、社会心理学の本。 マスメディアによる、安易な誘導に気をつけよう。「離婚が減った理由」「未成年の殺人率の上昇」といった問題に対する、一般にマスコミが流布する原因と本当の原因とは、ずいぶん違うなんてことが書いてあります。 本当の原因は簡単で、それは、本を読んでのお楽しみとして、要するに何となくみんながこう思うであろうという方向、あるいは「思い込み」「全体の空気」みたいなものに流されて、全体を見失う、あるいは、物事の本質を見失うことがよくあるんですよと解説してみせるのです。 血液型性格判断なんかも、実際の統計の結果によると、全く血液型と性格に相関関係はないにも関わらず、なぜみんなが信じてしまうのかの理由を解説する。 そんな社会心理学の本ですが、どうも、高校生向きとあってか、内容は深いんだけど、さらっと書いてあって、どうもしっくり心に届かない的な読後感。 別の山岸氏の本も読んでみないと、もうちょっと彼の説は、理解できないかもしれない。

Posted byブクログ

2012/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第1章 ジントニックと凶悪犯罪──「心でっかち」のワナ 第2章 天才は先生に作られる──社会は自分たちで作るもの 第3章 クジャクのハネと「いじめ」の螺旋──社会ができるプロセス 第4章 ぐるぐる巻きの赤ちゃん──社会が分かるとは 第5章 空気と社会──がんじがらめの日本社会

Posted byブクログ

2012/06/26

私の行動を縛っているのは、他の多くの人たちはこのように思考・行動するだろうという私の人間観だとのこと。ならば、より自分が好ましいと思うタイプの人達と接する時間を長くすれば、平均的人間観が自分の好ましい方向に矯正され、より自由になれるんじゃないだろうか。

Posted byブクログ

2012/06/21

社会に対して不安をもっている人に対して、社会を共感でもって理解できなくても、しくみで理解できたらうまくやっていけるよって気づかせてくれる本。 世間のしがらみって結局は「予言の自己実現」や「心でっかち」な情報で出来ていることが多く、それらに合わせようとする「インセンティブ」が「空気...

社会に対して不安をもっている人に対して、社会を共感でもって理解できなくても、しくみで理解できたらうまくやっていけるよって気づかせてくれる本。 世間のしがらみって結局は「予言の自己実現」や「心でっかち」な情報で出来ていることが多く、それらに合わせようとする「インセンティブ」が「空気」を作る。結局は自分で作り出したものに自分が縛られることになるって言うことを教えてくれる。 そのような社会のしくみを理解しておこうという本。

Posted byブクログ

2012/06/12

高校を卒業して、大学で一人暮らしをした時、また、社会人になったとき、これまでとは異質な人との関わりがあり、何となく「人との距離のとり方」に不安を感じていたことを思い出した。 高校のときにこの講話を聞いたら、あの頃の自分はどんな反応をしただろうか。 ただ、ちょっと纏まりや深みに欠け...

高校を卒業して、大学で一人暮らしをした時、また、社会人になったとき、これまでとは異質な人との関わりがあり、何となく「人との距離のとり方」に不安を感じていたことを思い出した。 高校のときにこの講話を聞いたら、あの頃の自分はどんな反応をしただろうか。 ただ、ちょっと纏まりや深みに欠けるかなあ。高校生向け・入門編だからいいか。 社会は、私たちがある行動をとるとある結果が生まれる状態。 私たち自身が他の人たちの行動に反応する結果。 《世間》ではなく、あるルールや法律によって「契約」に基づく《社会》をつくっている。

Posted byブクログ

2012/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

共感からルールへ。世間から社会へ。範囲が広がりすぎた今、変えていく必要がある。 共感ベースの集団としてで進化してきた人間。個人の「心」とは異なる原理が働く集団行動。環境やツールが更に変わろうとしているこれから、どう進化していくのかな。

Posted byブクログ

2012/05/15

全くもって期待外れ。 既知情報の上に大した事は書いていないし、しがらみを『科学』しているとはあまり言えません。社会心理学の超入門(もっと言えば門前)の、加えて科学とはどのように学問するのだろう、といった内容なので、確かに高校生向きの本ではあります(そういえばタイトルに「高校生から...

全くもって期待外れ。 既知情報の上に大した事は書いていないし、しがらみを『科学』しているとはあまり言えません。社会心理学の超入門(もっと言えば門前)の、加えて科学とはどのように学問するのだろう、といった内容なので、確かに高校生向きの本ではあります(そういえばタイトルに「高校生からの社会心理学入門」とありますね。気づかなかったです笑)。 しかし、学問が浅い。著者の研究実績から考えれば、駄作だと言わざるを得ません。まぁ、それ(研究実績)を高校生に教えるのは難しいかもなので、段階を踏んで理解するには必要なのかな~とは思います。 よって、本書の読者層は10代以下(絶対)。20代以上は他著(『安心社会から信頼信頼へ』を強く薦めます)を読めば本書は不要です。 本書にチョイチョイ出てくる正高信男氏は微妙だった気がします。『ケータイを持ったサル』を読んだ時は我田引水な内容で、とても科学的とは言えない解釈だったと記憶しています。 あー、感想を言うならば、、、浮かばないな(笑)僕の評価はBにします。

Posted byブクログ

2012/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

書店で見かけ、すぐ読めと書かれていたので、買いました。いじめが放置されるメカニズムに深く納得しました。「すぐ読もう」とやさしく呼びかけたいと思います。

Posted byブクログ

2012/04/29

心でっかち。まさに、と膝を打ちました。 まずは声をかけてみる。 妄想がしないよう、やっぱり語り合おう、と 心を新にしました。

Posted byブクログ

2012/04/24

高校生をターゲットに社会や世間についてを「しがらみ」と言うキーワードで解説していく本。 個人的に面白いと感じたのは、「予言の自己実現」と動物の繁殖行動を説明する理論「r-K戦略」(r戦略:子供をたくさん産み手をかけない。K戦略:少しだけ子供を産み、手をかけて育てる)

Posted byブクログ