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山野浩一傑作選(2) の商品レビュー

3.5

3件のお客様レビュー

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2016/04/10

傑作選の第2巻。こちらも再読。 1巻と2巻を比べると、不条理さというか、ワケの解らなさというのはこちらの方が強い。安部公房が一番近いような気がするが、『S』や『K』といった記号的な固有名詞の使い方は倉橋由美子を思わせるところもある。 しかし、好みかどうかで言う話をすると、巻末のあ...

傑作選の第2巻。こちらも再読。 1巻と2巻を比べると、不条理さというか、ワケの解らなさというのはこちらの方が強い。安部公房が一番近いような気がするが、『S』や『K』といった記号的な固有名詞の使い方は倉橋由美子を思わせるところもある。 しかし、好みかどうかで言う話をすると、巻末のあとがきで著者本人が下した評価がイマイチな方が好きだったりもw

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2012/06/28

 作者本人による自信満々の解説は楽しいのだが、本文そのものはどうしても難解で理解できない。何回か読まないとだめなんだろうか。要するにどこが面白いのか「さっぱり」わからない。展開は非常にスリリングで、いったいどうなるんだろうと思うんだけれど、オチがまったく意味不明。この短編集でも同...

 作者本人による自信満々の解説は楽しいのだが、本文そのものはどうしても難解で理解できない。何回か読まないとだめなんだろうか。要するにどこが面白いのか「さっぱり」わからない。展開は非常にスリリングで、いったいどうなるんだろうと思うんだけれど、オチがまったく意味不明。この短編集でも同じ感想だ。  途中の作品から、オチが面白くない方向でこうなるんだろうってな予感ができるようになる。その通りのオチになるんだが、面白くない。私には理解できない、久しぶりの小説だなぁ。 作品は以下の通り。  「メシメリ街道」「開放時間」「闇に星々」「Tと失踪者たち」「φ」「森の人々」「殺人者の空」「内宇宙の銀河」「ザ・クライム」

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2011/11/19

山野浩一傑作選のその2。『鳥はいまどこを飛ぶか』と比べると少し時代が後のものが多いのかな。より思弁的で幻想的な内容ヘとシフトしているのが作風の変化として印象的。収録作だけでなく、その掲載順にも配慮が施されているため、二冊併せて作家・山野浩一ヘの入門編として最適。「あとがき」での著...

山野浩一傑作選のその2。『鳥はいまどこを飛ぶか』と比べると少し時代が後のものが多いのかな。より思弁的で幻想的な内容ヘとシフトしているのが作風の変化として印象的。収録作だけでなく、その掲載順にも配慮が施されているため、二冊併せて作家・山野浩一ヘの入門編として最適。「あとがき」での著者自身による自作への冷静なツッコミも愉しい。 「メシメリ街道」、「内宇宙の銀河」、「ザ・クライム(The Crime)」がお気に入り。

Posted byブクログ