子どもと哲学を の商品レビュー
前半には、子どもたちが幼年期の素朴な、青年期の切実な問いについて。「生きていることのきれいごとに耐えられない」というような青年期のヒリヒリしたような問いについても、丁寧に書いてある。
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著者の優しさに触れた気がした。子どもたちの無垢な、だが恐ろしいほど切実で率直な問いに対して著者は誠実に答えようとしている。デリダやハイデガーを引用するその手付きはしかし、決してアカデミズムにむやみに淫しようとしていない。この著者の中で血肉化した哲学が開陳されていて、その手堅さに唸...
著者の優しさに触れた気がした。子どもたちの無垢な、だが恐ろしいほど切実で率直な問いに対して著者は誠実に答えようとしている。デリダやハイデガーを引用するその手付きはしかし、決してアカデミズムにむやみに淫しようとしていない。この著者の中で血肉化した哲学が開陳されていて、その手堅さに唸った。それにしても、この本で書き留められる子どもたちの言葉のなんと鋭いことか。中には確かな「SOS」を発している子も居て、その子たちにこの本の言葉が必ず届きうるとも信じたくなる。難しい哲学をありがたがるのではなく平易で温もりがある
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子どもたちのさまざまな声を聞きながら、哲学について触れることができた 情緒的な内容も含まれてて、学術書の中でも優しい文体だったので読みやすかった。 意味・有用性に回収されていく世の中で、哲学というもののあり方を今後も考えていきたい
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「なぜ空は青いの?」「花はなぜ咲くの?」幼少期、そんなことを考えていた時もあったなと思う今の私。今、子どもたちと対峙する私。自分が問いをもち生きること、問いをもった子どもたちと生きること、教師として教育の場で何が出来るのか。哲学と教育の可能性を考える。(Y.M)
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哲学教育について書かれた本。 ただ実践的なことについて書くのではなく、そもそも哲学とは何か、教育で問題となっていることと哲学はどうつながるのか分かりやすく順を追って説明されていくのが読みやすくて良かった。 具体例としては、いくつかの種類を簡潔に説明してくれていたため、俯瞰的に見...
哲学教育について書かれた本。 ただ実践的なことについて書くのではなく、そもそも哲学とは何か、教育で問題となっていることと哲学はどうつながるのか分かりやすく順を追って説明されていくのが読みやすくて良かった。 具体例としては、いくつかの種類を簡潔に説明してくれていたため、俯瞰的に見る上では良いなと思う。 ただ、そうした概略というより、もっと歴史的な流れを見たいとか実践例を詳しく見たい場合には向いてないとも思われる。
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