山野浩一傑作選(1) の商品レビュー
おすすめされて読んだはじめましての作家さん。 おお…と思うお話もあれば、「???」となるお話も多く、あまりピンときませんでした。 「消えた街」「赤い貨物列車」「X列車で行こう」が面白かった。ドイツ連邦鉄道の特急がくるの良かったな〜見えない団地や電車も好きな世界です。 「マインド・...
おすすめされて読んだはじめましての作家さん。 おお…と思うお話もあれば、「???」となるお話も多く、あまりピンときませんでした。 「消えた街」「赤い貨物列車」「X列車で行こう」が面白かった。ドイツ連邦鉄道の特急がくるの良かったな〜見えない団地や電車も好きな世界です。 「マインド・ウインド」「カルブ爆撃隊」「霧の中の人々」は苦手な方の不条理劇…不憫になります。でも、真性マインド・ウインドが福岡市の大濠公園から西に向かって行進してたのは面白かった。唐突に土地勘バリバリある場所、村上龍「半島へ出よ」エリアです。 著者による唐がらしマーク、少ないものが好きで多いものが苦手とわかりやすく分かれてました。 「マインド・ウインド」だけは、筒井康隆先生や著者のいう「中間小説」「普通の小説」なのかわからず、唐がらしひとつでも苦手だったけれど。
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傑作選の第1巻。刊行当時に買って読んだので再読。 今となっては作家としてより競馬関係の評論家としての方が有名なのだろうか(競馬やらないからぜんぜん解らないけど)。 巻末のあとがきによると、一番新しいものでも30年以上前の作品とのことだが、現在読んでもまったく古さを感じないのに驚く...
傑作選の第1巻。刊行当時に買って読んだので再読。 今となっては作家としてより競馬関係の評論家としての方が有名なのだろうか(競馬やらないからぜんぜん解らないけど)。 巻末のあとがきによると、一番新しいものでも30年以上前の作品とのことだが、現在読んでもまったく古さを感じないのに驚く。多少の古臭さがあるとすれば、登場人物の台詞の言い回しぐらいだろう(これは仕方がない)。 このシュールさというか、不条理さはなかなか無いもので、その辺りが半世紀以上も前の作品ながら、現在でも古びない一因でもあるのかな、と思う。 ところで、筒井康隆が批判したという『マインド・ウインド』、個人的にはけっこう好きなのだがw
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[ 内容 ] この小説は、最初の二節と最終の二節以外のaからlの配列を任意に変更して読んで下さって結構です―各章を自由に行き来する鳥を追うことで無数の物語展開を体験できる、実験精神に満ちた表題作など代表作10篇を収める。 雑誌「NW‐SF」創刊、サンリオSF文庫創刊に際し、先鋭的なSFや前衛文学の紹介に尽力、創作・評論両面で輝かしい軌跡を残す巨人の幻の傑作群が甦る。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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何度も読もうとして挫折して、ようやく読めた。本には読める時期と読めない時期というのが確実に存在するなあ。偶然西武新宿線の電車に乗りながら「X電車で行こう」を読んだら愉快であった。実存哲学と精神病理、か。こういうのは人生の時期を支配するけど、すこんと消えてしまう場合もあれば、忘れが...
何度も読もうとして挫折して、ようやく読めた。本には読める時期と読めない時期というのが確実に存在するなあ。偶然西武新宿線の電車に乗りながら「X電車で行こう」を読んだら愉快であった。実存哲学と精神病理、か。こういうのは人生の時期を支配するけど、すこんと消えてしまう場合もあれば、忘れがたい傷を残してその後の生に影響を与える場合もある。あるいは支配に耐えかねて自身を消してしまう場合もある。
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内容紹介 この小説は、最初の二節と最終の二節以外のaからlの配列を任意に変更して読んで下さって結構です──各章の間を自由に飛翔する鳥を追うことで無数の物語展開を体験できる表題作の他、三島由紀夫・寺山修司らに高く評価された「X電車で行こう」、単行本未収録作品「内宇宙の銀河」など全...
内容紹介 この小説は、最初の二節と最終の二節以外のaからlの配列を任意に変更して読んで下さって結構です──各章の間を自由に飛翔する鳥を追うことで無数の物語展開を体験できる表題作の他、三島由紀夫・寺山修司らに高く評価された「X電車で行こう」、単行本未収録作品「内宇宙の銀河」など全9 編を収める。サンリオSF文庫創刊から先鋭的なSFや前衛文学の紹介に尽力し、創作・評論両面で輝かしい軌跡を残した巨人による幻の傑作群。 ---------------------------------------- 初期の筒井康隆のようなシュールさとペーソスまみれのユーモアを感じる逸品集。
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「鳥はいまどこを飛ぶか」 「消えた街」 「赤い貨物列車」 「X電車で行こう」 「マインド・ウインド」 「城」 「カルブ爆撃隊」 「首狩り」 「虹の彼女」 「霧の中の人々」 大当たり。 山野浩一の作品は「X電車で行こう」しか読んでいなかったけれど、この短編集を読んで既刊を探そうと...
「鳥はいまどこを飛ぶか」 「消えた街」 「赤い貨物列車」 「X電車で行こう」 「マインド・ウインド」 「城」 「カルブ爆撃隊」 「首狩り」 「虹の彼女」 「霧の中の人々」 大当たり。 山野浩一の作品は「X電車で行こう」しか読んでいなかったけれど、この短編集を読んで既刊を探そうと思った。 端的に作風の特徴を言えばカフカ、なのだろうけど、作者独自の思想と筆致が生み出すこの雰囲気は極上。 現実と非現実、日常と非日常で継ぎ目がないかのごとく移っていく一方で、途中から意外なところに物語が飛んでいく楽しさ。矛盾しそうな二つを達成してると思う。 どれも面白い。なかでも特に「霧の中の人々」は読書をしていて久しぶりに作中で描かれている光景にのめり込めた作品。後半、まさしくカフカの「城」に出てきたあの村と人々を彷彿とさせる不条理な世界。強く惹かれるヴィジョン。この世界を自分は歩きたい。
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SF短編集。表題作の「鳥はいまどこを飛ぶか」が、一番印象が強かった。話を切り分け、時間も空間もバラバラに配置したという、実験作的な趣のつよい作品だが、それが独特な世界を形作っており、四十年も前の作品とは思えない新鮮な気持ちで読む事が出来た。 現実から一歩だけ離れた世界を描いて...
SF短編集。表題作の「鳥はいまどこを飛ぶか」が、一番印象が強かった。話を切り分け、時間も空間もバラバラに配置したという、実験作的な趣のつよい作品だが、それが独特な世界を形作っており、四十年も前の作品とは思えない新鮮な気持ちで読む事が出来た。 現実から一歩だけ離れた世界を描いており、なんだか霧の中を歩くような、煙に巻いたような話が多い。面白い、とははっきり言えないものの、斬新な話が並んでいるように思えた。
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初めて読むタイプのSFだ。驚いた。こんな味は国産では経験がない。 面白いかというと、なんとなくふんわりとしたタッチでつかみ所がないのだが、斬新という意味では面白い。別の作品集(「殺人者の空」)を読んでみたいと思う。 作品は以下の通り。 表題作だが、とっても意味不明の「...
初めて読むタイプのSFだ。驚いた。こんな味は国産では経験がない。 面白いかというと、なんとなくふんわりとしたタッチでつかみ所がないのだが、斬新という意味では面白い。別の作品集(「殺人者の空」)を読んでみたいと思う。 作品は以下の通り。 表題作だが、とっても意味不明の「鳥はいまどこを飛ぶか」。わかるんだけれど、オチがないように思う「消えた街」。白日夢という感じの奇妙な物語「赤い貨物列車」。これまた奇妙シリーズ「X電車で行こう」。 この辺で飽きてきたのだが、表現が斬新で中身はイマイチの「マインド・ウインド」、非常にわかりやすいがおもしろくない「城」、これまた奇妙シリーズ「カルブ爆撃隊」と続く。 個人的なイチオシは「首狩り」。確かに変な設定だがそれなりに面白い。そして、素っ気なくストレートすぎて面白くない「虹の彼女」、あまり印象に残らない「霧の中の人々」で終わる。 なんか独特の世界観なんだよねぇ。
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んー、なんともシュールっていうか、そんな感じの作風の方でした 海外SFは良く読んだけど日本はほぼ知らないのよね 作品の時代設定?っていうか舞台は全編通して40年位前? なんか、赤軍とか全学連とかそんな感じ 教科書とかに載ってる安田講堂の立てこもりを思い出しながら読んだw 映像とかでしか知らないからなんとなーく、新しい?っていうか、新しくはないんだけど…物珍しい感じ? 「鳥はいまどこを飛ぶのか」 a~lまでどの順番でも良いと言うので適当に2回位読んだ 本当に並行世界を渡る鳥に導かれたような印象。 「消えた街」 街っていうかマンション群が異空間に放り出され、外の人にはみえないが住人には存在し続けるっていう設定。 主人公は居場所を見つけられず、違う異世界へ旅立つ訳だけど、マンションの住人が自治までもぎ取ったのに結局は現実に寄生してる感じが面白かった 「赤い貨物列車」 寝台列車乗った事なくてさ、イメージが何故かアガサのオリエント急行なのは御愛嬌w 白昼夢的なこの謎の集団。 みられても構わないし話はしても構わないが、阻害するような行動をすると殺される これ、殺された人は最初からいなかった事になるのか、謎の他殺体が発見されるのか 何故かそこばかりがひっかかったのは現在ミステリ好きだからだろう 「X電車で行こう」 結構好きな感じの作品。 謎の電車生物が通った後は屍の山、か。 最後もホント、急に途切れた線路の様で。 この人は結局自身がXとして終わったのがなんとも言えず良かった 「マインドウインド」 んー、なんか、逃げだせない現実? そんなに好きじゃないなー 「城」 私、こういう設定好きなんだよねw でも設定だけって感じ ま、良くある感じ?でスリーナインを思い出してたw 「カルブ爆撃隊」 え…?って感じ。 上司が死んだ後、そのあと彼は何処か異空間にいったの? なんかすごく印象的で楽しかった 「首狩り」 首によって操作可能…最後の問いかけがなんとも印象に残る作品 なんか色々考えてたらすごく楽しくなったw 猿の惑星を何故か思い出してた 特に意味はないけれどw 「虹の彼女」 それぞれ違う見ている世界 一つの場所にいるのに見えないモノ 何層にも重なる中で私もきっと歩き続けるだろうなと思った 「霧の中の人々」 マルグリットの絵を思い出す 不在証明、ね? 存在って何だろう? 似て非なる人々。 比較的好みだけど、なんとも後何かが私には足りなかった 因みに存在消えるといなくなるわけで、それでも確かにいない世界が現実にあって…ん?自分で何を言いたいのか解らないけど、まぁ、嫌いではなかった さて、この方の殺人者の空?だっけそっちどうしよう 買ってもいいけど、この方の長編読みたい感じ
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’60年〜’70年代に発表された作品群のためか、背景描写等に多少の古さは感じられるものの、その実験的なスタイルやアイデアにはむしろ新鮮さを感じる。全編を通してシュールさの中に虚無感が感じられるのも興味深い。 お気に入りは、表題作、「X電車で行こう」、「カルブ爆撃隊」、「首狩り」か...
’60年〜’70年代に発表された作品群のためか、背景描写等に多少の古さは感じられるものの、その実験的なスタイルやアイデアにはむしろ新鮮さを感じる。全編を通してシュールさの中に虚無感が感じられるのも興味深い。 お気に入りは、表題作、「X電車で行こう」、「カルブ爆撃隊」、「首狩り」かな。
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