髑髏城の花嫁 の商品レビュー
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おもしろかった。田中芳樹氏も円熟だなと思う。メープルも元気でいい。角砂糖ができるまえは、円錐形の固まりを砕いて秤売りしていたとか、ビックベンができていなかったこととか、紋章院(貴族の相続などをあつかう部署)などの話も興味深い。牛乳が直接のめなかったのは『ヴィクトリア朝百貨事典』でよんだ。この本の参考文献にはあがっていないようだ。「あとがき」の「ディケンズ・ワールド」来訪記もおもしろい。いま思えば、田中芳樹氏の文体にみられる「スパイス」はディケンズと似ているなと思った。
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ヴィクトリア朝怪奇冒険譚第2弾。 今回のホラーのお相手は、定番のドラキュラ+人狼。ま、ヨーロッパのホラーで外せないでしょうな、というわけなのかどうかは作者のみ知るわけですが。 物語の舞台である19世紀は、明治維新のせいもあってか古い時代からの脱却の印象が強いです。そのスピードの...
ヴィクトリア朝怪奇冒険譚第2弾。 今回のホラーのお相手は、定番のドラキュラ+人狼。ま、ヨーロッパのホラーで外せないでしょうな、というわけなのかどうかは作者のみ知るわけですが。 物語の舞台である19世紀は、明治維新のせいもあってか古い時代からの脱却の印象が強いです。そのスピードの分、闇の深さも相当なのですが。たびたび物語に現れるナイチンゲールはその象徴なのかなぁ、と思います。 そんな時代背景もあって、今回の伯爵の事件は、新しい時代に受け入れられず、自爆してしまった古きもののもの悲しさが残ります。 そういえばあとがきでメープル嬢は当初の予定では登場しないはずが、周囲からのブーイングで登場する時代となりました、と言ってます。 そりゃそうでしょうよ、彼女がただの聞き手になるなんていけないでしょうよ。 騎士と姫の立ち位置のコンビって、作者自身好きなはずですしね。ただ田中芳樹の場合、助けられることを待ってるだけの姫ではなく、一癖も二癖もいやそれ以上のクセ持つ姫様だったりしますけど。 「ドラよけ」みたいなね。
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田中芳樹らしい、女性の強さと、でた怪物! 普通のミステリーを想定して読んでいたけど、そんなわけありませんでしたね笑
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古く、ローマ帝国以前からの、血統、人ならざるものたち、の相続争い(?)に巻き込まれ、またしても一生に一度すら経験したくもない経験をする、ニーダムとメイプル。 前作に比べると、話のテンポはいいと思う(アンデルセンがいないから?)けども、ありきたりというか…な。 もう少し、ニーダム...
古く、ローマ帝国以前からの、血統、人ならざるものたち、の相続争い(?)に巻き込まれ、またしても一生に一度すら経験したくもない経験をする、ニーダムとメイプル。 前作に比べると、話のテンポはいいと思う(アンデルセンがいないから?)けども、ありきたりというか…な。 もう少し、ニーダムが常識飛び越えられる人ならおもしろいのかなぁ?とも思う。 ちょっと残念だけど、なんも考えずにさらーっと読むにはいいと思う。
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歴史上実在の人物が登場する田中芳樹の作品。 今回は第一作に比べあまり歴史上の人物は出てこなかった。 が、勇敢ではあるが不思議な力を持たない主人公が危機的状況を切り抜ける様や登場人物の心理的描画を田中芳樹独特の言い回しで表現しているところなどは、やはり田中芳樹ワールドを感じさせてく...
歴史上実在の人物が登場する田中芳樹の作品。 今回は第一作に比べあまり歴史上の人物は出てこなかった。 が、勇敢ではあるが不思議な力を持たない主人公が危機的状況を切り抜ける様や登場人物の心理的描画を田中芳樹独特の言い回しで表現しているところなどは、やはり田中芳樹ワールドを感じさせてくれる。 読んでいて楽しい一冊であると思う。
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ヴィクトリアン・ホラー・アドヴェンチャー? なんだそりゃ!? と、誰かに問い質してみたい3部作の2作目です。 昔から田中芳樹さんの本が大好きで、ほとんど腐れ縁のように全て読んでますけど、一時期からは考えられないくらい、遅筆作家となってしまいました。 (もともとそんな方であった、...
ヴィクトリアン・ホラー・アドヴェンチャー? なんだそりゃ!? と、誰かに問い質してみたい3部作の2作目です。 昔から田中芳樹さんの本が大好きで、ほとんど腐れ縁のように全て読んでますけど、一時期からは考えられないくらい、遅筆作家となってしまいました。 (もともとそんな方であった、ともいう方が正しいかもしれませんが・・・) そんな遅筆さんの最新作です。 (一年以上前ですけれども、最新作なんです) クリミア戦争、ナイチンゲール、第四次十字軍、ビザンチン帝国など、歴史好きにはたまらない挿話がとても楽しいです。 楽しいのですが、ストーリーは、なんと中途半端なことでしょう! どうした!?芳樹さん? と言いたくなってしまう仕上がりでした。 私は田中芳樹さんの本が大好きです。ですから言わずにはいれません。 どうした!?芳樹さん?(頼むよ) ニーダム・メープルコンビのような、 「常識ある男性と行動力のある魅力的な女性」 という構成は田中さんの十八番ですが、ちょっと飽きたかなぁ・・・。 最終巻には是非頑張ってほしい、好きなだけに愛の鞭をふるってしまいました。 頼むよ、ホントに! (お願いします・・・)
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初版読了。 「月蝕島の魔物」に続く『ヴィクトリア朝怪奇冒険譚』のシリーズ第二作目…と、書くより「ニーダムと姪のメープルコンビ」の物語第二弾の方がわかりやすいかもしれません。 前作でも、残り数章で急展開でしたが、今回も前作同様そんなカンジでした。 また前作で登場していたディケンズ先生やアンデルセン先生の出番はほとんどなく、今作は「四人で行動をともにする」展開はあるものの、今ひとつ歴史的有名人が活躍するといったカンジではありませんでした。 物語的にも、あとがきで作者が打ち明けておりますが…当初は前作よりもさらに以前の話、いわゆるエピソード0的だったものを「えー、メープルが出てこないのー?」という周辺関係者の声を汲み取って、プロットを練りなおして前作の後日譚からはじまる、文字通り続編的な内容でした☆ もちろんメープルもメインで活躍しております☆ ただ、前作同様に歴史的背景や状況を踏まえて物語は展開していきつつも、やはり残り数章での急展開で結末にいたるというのは、ちょっとその前の大半の章での前フリが長い気もしました(^-^;; むしろ気になるのは、あとがきで綴られていた作者の体調不良の様子です(><;; まだまだ他作品でシリーズ半ばのモノがあるだけに、ご自愛していただきながら、無事完結まで制覇していただくことを願うばかりです。 もちろん本作のシリーズも次作が完結編にあたる第三部。(作者への体調祈願もしつつ)刊行を首を長くして待っております。
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アップフェルラントみたいな小品を期待したのだけど…。 まあまあでしたが、妖怪系は私には合いませんでした。 歴史トリビア的な面もあるけど、高校世界史をやったひとなら知ってるレベル。 以前、田中がかいた、アッテンボローという人が出てくる話と、ダブりました。 アッテンボローといっても、あの革命家じゃないよ。
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一体誰が己の帰宅に電報を打ってくれたのか ふとした時にもらした『ナマズ』の話の全貌が(笑) 出向いた先で再会した戦友と、送り届けた戦友。 ナイチンゲールの事もちらっと出てきたりで、送金システムの話に あれは本当だったのか、と思ったり。 今回は、空と海、の生き物(?)でした。 ...
一体誰が己の帰宅に電報を打ってくれたのか ふとした時にもらした『ナマズ』の話の全貌が(笑) 出向いた先で再会した戦友と、送り届けた戦友。 ナイチンゲールの事もちらっと出てきたりで、送金システムの話に あれは本当だったのか、と思ったり。 今回は、空と海、の生き物(?)でした。 しかし、塩の塊シャンデリアは、結構なものになりますが もしもの時には単なる塩の塊です。 緊急時に使えても…どうなんでしょう? ありがたがっても仕方がない気がしますけど…と思うのは 庶民だからなのでしょうか?w でも、自宅に図書室やら書斎やらがあるのは かなりあこがれます。 何故彼らが巻き込まれたのか、彼らだったから巻き込まれたのか。 いつもながら、見事に姪を守っています。 ところで、2種類がせっかく混じっているというのに どちらかしか現れないのは、つまらないですね…。
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「ヴィクトリア朝怪奇冒険譚」三部作の第二部。前作から間が開くのは作者の作品では慣れっこですが、後書きを読むと体調を崩していたそうで、いつかは出ると思えばこそ待てるのですから、元気で執筆を続けて欲しいものです。
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