誰が中流を殺すのか の商品レビュー
最後までアメリカ中流層の悲劇かと思いきや、最後は希望の提示に終わる。 やはりアメリカンドリームは、自分たちの行動を変えれば、失われないのだという気概に感じられた。 すべてのことは表裏があり、失業して時間ができた分大切な人、助けが必要な人に力を尽くせるというのは共感出来た。 マザ...
最後までアメリカ中流層の悲劇かと思いきや、最後は希望の提示に終わる。 やはりアメリカンドリームは、自分たちの行動を変えれば、失われないのだという気概に感じられた。 すべてのことは表裏があり、失業して時間ができた分大切な人、助けが必要な人に力を尽くせるというのは共感出来た。 マザーテレサの言葉、あなたにとってのカルカッタを見つけなさい(あなたがいる場所にも助けを必要としている人は必ずいる、彼らを助けなさい)という引用は心に残る。 批判は終わり、良い方向に向けて、すべての変化は、いま、ここからなのだと思う。
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必要なところに必要な政策がなされない。 インフラ整備や教育への投資、医療改革…。そして、格差社会。 アメリカが抱える社会問題は大きく、多い。 しかし、それらの問題は先送りにされ、莫大な軍事費に使われ、あるいは、富める者がよりお金を稼ぐしくみになっていく。 政治家と財界、投資...
必要なところに必要な政策がなされない。 インフラ整備や教育への投資、医療改革…。そして、格差社会。 アメリカが抱える社会問題は大きく、多い。 しかし、それらの問題は先送りにされ、莫大な軍事費に使われ、あるいは、富める者がよりお金を稼ぐしくみになっていく。 政治家と財界、投資家のつながり。 アメリカの話だが、対岸の火事ではない。 まさしく、「日本」に置き換えれも充分当てはまる話だ。 アメリカ国内の現状を知るのに役だった。 しかし、「アメリカが第三世界にならないために」いろいろ述べられているが、果たして本当に有効か、実現可能なのか、少し疑問。 それしか、方法はないとも思うのだが、
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格差が広がり、中流層が急減しつつある米国。 ・アメリカ人の5人に1人が失業中か不完全雇用の状態。 ・9世帯に1世帯がクレジットカードの最低支払額が払えない。 ・住宅ローンの8分の1が延滞か差し押さえ。 ・毎月12万以上の世帯が破産している。 米国の政治・社会の問題点を指摘し、...
格差が広がり、中流層が急減しつつある米国。 ・アメリカ人の5人に1人が失業中か不完全雇用の状態。 ・9世帯に1世帯がクレジットカードの最低支払額が払えない。 ・住宅ローンの8分の1が延滞か差し押さえ。 ・毎月12万以上の世帯が破産している。 米国の政治・社会の問題点を指摘し、その対処法を提示。 大切なのは、国民一人一人の積極的な行動。
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■アメリカ 1.アメリカは衰退しつつある。それを明確に示すのが、毎月12万人以上の世帯が破産する等の中流層の哀れな状況である。また、金融業の拡大に伴い製造業の雇用が減ったこと、国の債務が膨らみ続けている事、その一方で国防費が増大している事、などからも衰退を見てとる事ができる。 2...
■アメリカ 1.アメリカは衰退しつつある。それを明確に示すのが、毎月12万人以上の世帯が破産する等の中流層の哀れな状況である。また、金融業の拡大に伴い製造業の雇用が減ったこと、国の債務が膨らみ続けている事、その一方で国防費が増大している事、などからも衰退を見てとる事ができる。 2.銀行が大きすぎてつぶせないというのなら、それは大きすぎるのだ。解体すればいい。
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リーマンショックの直前には、アメリカの企業収益の4割が金融業が得ていたという事実は笑劇的だった。 今や、メガバンクは大きすぎて潰せないというのが常態化している。著者のいうように、大手銀行を解体するべきなのかもと思った。 私たちができる対抗手段はメガバンクから預金を引き上げること。
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アメリカ人は自己責任の下に圧倒的に強い精神力をもって、自らの道を切り開く力を持っていると感じていたが、現状の経済状態はそういった人をも打ち砕いてしまうような惨状にあるものと思った。 返って、日本の経済状況も明るさが見えてこない中、不安から来る消費の冷え込みのみならず、不安定な雇用...
アメリカ人は自己責任の下に圧倒的に強い精神力をもって、自らの道を切り開く力を持っていると感じていたが、現状の経済状態はそういった人をも打ち砕いてしまうような惨状にあるものと思った。 返って、日本の経済状況も明るさが見えてこない中、不安から来る消費の冷え込みのみならず、不安定な雇用がさらに悪化した場合に、より自立心に乏しい日本国民が耐えられるのか、自分自身が不安になった。
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サブプライムローン・リーマンショックの時は住宅を取り上げられた市民たちの様子を多くマスコミで扱っていますが、本書はそれ以後のアメリカ社会を描いています。正直ここまでアメリカをアメリカたらしめているものが失われていたとは驚きでした。そういう意味では類書ほど高くなく、また読みやすいの...
サブプライムローン・リーマンショックの時は住宅を取り上げられた市民たちの様子を多くマスコミで扱っていますが、本書はそれ以後のアメリカ社会を描いています。正直ここまでアメリカをアメリカたらしめているものが失われていたとは驚きでした。そういう意味では類書ほど高くなく、また読みやすいのですが、いかんせん同じことを2度記していたり、これからのアメリカへの希望を延々連ねており、正直紙幅稼ぎのきらいが見受けられます。このため☆3つとしたいと思います。
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