こなもん屋馬子 の商品レビュー
7つの短編連作集。 なんでもありマッセ…ありま温泉…ありま記念…アルカポネ。 すげえ美味しい豚玉、マルゲリータが食いたくなる事必死…つーか食いたい! 馬子さんには認められてないもんじゃ焼きも好きなのよね僕は…。
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初めの三編はおもしろかたなぁ あとになるほど さすがに 無理があるかな と 思ってしまった ただ 田中啓文さんの 発想力と着眼点は 相変わらず 魅力的です
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
こてこての大阪風ジョークがたっぷり詰まった話。 7つの短編はいずれも食い倒れの町・大阪のソウル・フード「こなもん」を題材に、妙ちきりんな女主人・馬子と常連客のやり取りで笑わせてくれる。 田中さんらしい、くすぐりと駄洒落、いかにも大阪と言うべきボケと突っ込みのやりとりがリズミカルに繰り広げられる。 各話共に読み切りで、それぞれに登場するノンベエの語り手たちが馬子の屋台との唐突の出会いと、そこで常連になるまでのいきさつ、そして引き起こされる印象的な事件を語っていく。 ニックネームまで付けられる常連客になったと思いきや、いつの間にか消えていく馬子とのその使用人イルカに思いをはせるという構成だ。
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「こなもん」とは,小麦粉を使った料理の総称を指す大阪弁で,お好み焼きやたこ焼き,うどんetcがあります。 馬子は,こなもんを営む女主人の名前。この馬子の風貌たるや,本の中の一節から引用すると「肉襦袢を着たような肥えかたをした中年女性が,煙草を吸いながらこちらを見ているのです...
「こなもん」とは,小麦粉を使った料理の総称を指す大阪弁で,お好み焼きやたこ焼き,うどんetcがあります。 馬子は,こなもんを営む女主人の名前。この馬子の風貌たるや,本の中の一節から引用すると「肉襦袢を着たような肥えかたをした中年女性が,煙草を吸いながらこちらを見ているのです。まず,その髪型に驚きました。ごわごわの髪質に粗いパーマをかけ,前衛彫刻のようなねじり方をしたうえ,水色に染めているのです。関西のおばはんに共通する「どういう美的センスをしているのかわからない」セットのしかたです。シャツにプリントされた巨大なジャガーの顔面が・・・」といった感じ。 お話は,こんな強烈な個性の持ち主の馬子とそのお店に訪れるお客さんとのエピソード。「豚玉のジョー」,「たこ焼きのジュン」といった食欲を誘うタイトルの短編が7つ入っています。 関西のノリの笑いがあるのは当然,一方で訪れるお客の悩みや謎を解決していくというちょっとしたミステリーの要素をあります。 とにかく,でてくる「こなもん」の旨そうなこと。行ってみたくなること間違いなしです。
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大阪が舞台の人情小説。 笑いあり、食あり、涙あり、まさに舞台劇。 お腹が空いてきた。無性にこなもんならなんでも食べたくなった。 中毒。 登場人物が全員好きになってしまう。どんな職業の人で、どんな境遇なのかわくわくしながら読んだ。 たまにはこういう人情小説も悪くはないな。 コ...
大阪が舞台の人情小説。 笑いあり、食あり、涙あり、まさに舞台劇。 お腹が空いてきた。無性にこなもんならなんでも食べたくなった。 中毒。 登場人物が全員好きになってしまう。どんな職業の人で、どんな境遇なのかわくわくしながら読んだ。 たまにはこういう人情小説も悪くはないな。 コミカルな笑いに通じる箇所があった。
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ある日ふらっと立ち寄ったコナモン屋に通い詰めるうちに次第に悩みが解決されて行くという基本線は全話同じ。 連載物ならそれでもいいけど、せっかく単行本なのでうまくまとめて欲しかった。
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悩みを抱えた人が吸い寄せられる「コナモン」料理の店 馬子屋。 お好み焼き、たこ焼き、うどん、ピザ、焼きそば、豚まん、ラーメン…、どれもおいしそうで、一度は食べてみたくなる。空腹時にはお勧めできない本である。 笑酔亭竜吉や松茸芸能など、梅寿謎解噺シリーズとも絡んだ名前も出てきて、...
悩みを抱えた人が吸い寄せられる「コナモン」料理の店 馬子屋。 お好み焼き、たこ焼き、うどん、ピザ、焼きそば、豚まん、ラーメン…、どれもおいしそうで、一度は食べてみたくなる。空腹時にはお勧めできない本である。 笑酔亭竜吉や松茸芸能など、梅寿謎解噺シリーズとも絡んだ名前も出てきて、ついニヤリ。梅寿と馬子が対決したら凄いことになりそうだ。
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+++ 大阪の「こなもん」料理でお悩み解決! 悩みを抱えた人々が、吸い寄せられるように入った店には、「コナモン全般」と書かれた 看板と、でぶっと太った、どの方向から見ても文句無しの「大阪のおばはん」が……。 お好み焼き、たこ焼き、うどん、ピザ、焼きそば、豚まん、ラーメン… 蘇我...
+++ 大阪の「こなもん」料理でお悩み解決! 悩みを抱えた人々が、吸い寄せられるように入った店には、「コナモン全般」と書かれた 看板と、でぶっと太った、どの方向から見ても文句無しの「大阪のおばはん」が……。 お好み焼き、たこ焼き、うどん、ピザ、焼きそば、豚まん、ラーメン… 蘇我家馬子(そがのやうまこ)がつくるどういうわけか絶品のひと皿と、店で展開される ドタバタ大騒動が、来る客みんなをなぜか幸せな気分にしてしまいます。 読んだら無性に食べたくなる、やみつき必至の爆笑B級グルメ・ミステリー! +++ 「豚玉のジョー」 「たこ焼きのジュン」 「おうどんのリュウ」 『焼きそばのケン」 「マルゲリータのジンペイ」 「豚まんのコーザブロー」 「ラーメンの喝瑛」 +++ 建物と建物の隙間から滲み出てきたようなちっぽけで汚い店構えのこなもん屋「馬子屋」が舞台である。とはいっても、この店、決まった場所にあるわけではない。それぞれのタイトルにもなっている迷える男が、酔った挙句に迷い込むようにして見つけ、その味にほれ込んでしばらく通う内に、ほかの客の持ち込んだ厄介ごとを解き明かし、それに連れて男の抱えている問題まですっきり解決してしまうと、いつのまにか跡形もなくなっているのである。店主の蘇我家馬子もただひとりの店員・イルカも果たして実在するのだろうか、と関係者全員が疑うのだが、あるときまたどこかで、酔って迷い込む男がいるのである。見るからに大阪のおばちゃん然としているが、料理の腕前といい、腕っ節といい、鋭すぎる洞察力や推理力といい、ただ者ではない。きょうも大阪のどこかでおいしそうな湯気を立てながら他人の厄介ごとを解決しているのだろうな、と思わされる一冊である。
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内容紹介 大阪の「こなもん」料理でお悩み解決! 悩みを抱えた人々が、吸い寄せられるように入った店には、「コナモン全般」と書かれた 看板と、でぶっと太った、どの方向から見ても文句無しの「大阪のおばはん」が……。 お好み焼き、たこ焼き、うどん、ピザ、焼きそば、豚まん、ラーメン… 蘇...
内容紹介 大阪の「こなもん」料理でお悩み解決! 悩みを抱えた人々が、吸い寄せられるように入った店には、「コナモン全般」と書かれた 看板と、でぶっと太った、どの方向から見ても文句無しの「大阪のおばはん」が……。 お好み焼き、たこ焼き、うどん、ピザ、焼きそば、豚まん、ラーメン… 蘇我家馬子(そがのやうまこ)がつくるどういうわけか絶品のひと皿と、店で展開される ドタバタ大騒動が、来る客みんなをなぜか幸せな気分にしてしまいます。 読んだら無性に食べたくなる、やみつき必至の爆笑B級グルメ・ミステリー!
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面白い!馬子は神なのか、妖なのか、ただの大阪のおばちゃんなんか・・・メリケン粉の化身?馬子の食べる美味しい粉もの(お好み焼き、タコ焼き、焼きそば、ピザ、豚まん、うどん、ラーメン)を旨い旨いと食べてるうちに、そこで出会った人たちや馬子の助言もあって、それぞれのお話の主人公の悩みが解...
面白い!馬子は神なのか、妖なのか、ただの大阪のおばちゃんなんか・・・メリケン粉の化身?馬子の食べる美味しい粉もの(お好み焼き、タコ焼き、焼きそば、ピザ、豚まん、うどん、ラーメン)を旨い旨いと食べてるうちに、そこで出会った人たちや馬子の助言もあって、それぞれのお話の主人公の悩みが解決する。そんなうまい事いくかい?っていう突っ込みはなしで、単純に面白がって読みました。殆どの話は、主人公の悩みも素性も、最後の最後に明かされます。粉もん言うたら、お好み焼きやたこ焼きを思い浮かべるけれど、うどんも点心も、パスタもみーんな小麦粉で出来てるから粉もんなんか。そう。ラーメンやないけど、粉もんの定義何て考えてもしゃーない。粉もんなんてものは『無い』ねんから。
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