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ロックとメディア社会 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2013/07/06

ロックとメディアの関わりを丁寧に辿りながら、それを受け継ぐジャンルとしてのアイドル、アニメへと話は展開。メディアありきのロック、音楽の在り方を証明し、メディアの変遷の中で、今後の音楽の方向を探る。 グローバル時代のポップミュージックは?言葉の壁は?そのほかのオタク論、アイドル論、...

ロックとメディアの関わりを丁寧に辿りながら、それを受け継ぐジャンルとしてのアイドル、アニメへと話は展開。メディアありきのロック、音楽の在り方を証明し、メディアの変遷の中で、今後の音楽の方向を探る。 グローバル時代のポップミュージックは?言葉の壁は?そのほかのオタク論、アイドル論、あるいは現代の音楽ビジネスとかといったりきたりしながら読めるとなお面白いのでは。

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2012/05/31

ロックの反対語はクラシックかな。そうかどうかはともかくロックは「今」の音楽であり続けています。「今」であり続けるということは、アップデートされ続けているということ。そんな進化の歴史を、若者論とか社会史とかマーケティングとか観点ではなく、メディアの変化という視点から語られています。...

ロックの反対語はクラシックかな。そうかどうかはともかくロックは「今」の音楽であり続けています。「今」であり続けるということは、アップデートされ続けているということ。そんな進化の歴史を、若者論とか社会史とかマーケティングとか観点ではなく、メディアの変化という視点から語られています。言われてみれば、音楽のことをソフトっていう言い方をするってことはハードがあるから、ってことですよね。ロックの変容をテクノロジーとの相関で見つめている本書はシンプルであり、ディープです。さすが!パール兄弟の「バカヤロウは愛の言葉」で受けた感動、再び、です。アニメと音楽と日本の関係で未来の可能性を示唆する終章もクリエイティブだと思いました。

Posted byブクログ

2012/04/16

パール兄弟が好きで、サエキさんのエッセイはけっこう読んでいるので、 こんなちゃんとした本だと思いませんでした・・・ 楽譜、ラジオ、テレビ、レコード、CD、ネット・・・ 音楽が広まっていく時にどんなメディアが主流なのか、 そのメディアの発展と同時期の音楽とのリンクが、 こうやって...

パール兄弟が好きで、サエキさんのエッセイはけっこう読んでいるので、 こんなちゃんとした本だと思いませんでした・・・ 楽譜、ラジオ、テレビ、レコード、CD、ネット・・・ 音楽が広まっていく時にどんなメディアが主流なのか、 そのメディアの発展と同時期の音楽とのリンクが、 こうやって並べられるととてもわかりやすい。 私はアニメを見ないけれども、 昔のロックにあった概念が、今はアニメに・・・ というのは、言い得て妙だな、おもしろいなと思った。

Posted byブクログ

2011/11/13

 プレスリーからアニソンまで、ポップ・ミュージックの変遷をメディアの拡大という視点から考察していく。例えば、J-POPの大市場を生み出したの下地が8cmCDシングルであることなど、つい成る程と頷かされてしまう。  前半はロックの歴史のおさらい的であり、音楽ファンであれば聞いたこと...

 プレスリーからアニソンまで、ポップ・ミュージックの変遷をメディアの拡大という視点から考察していく。例えば、J-POPの大市場を生み出したの下地が8cmCDシングルであることなど、つい成る程と頷かされてしまう。  前半はロックの歴史のおさらい的であり、音楽ファンであれば聞いたことのあるような話が多いが、日本でのロック進化の独自性を述べていく段になると、前述のような冴えた持論が展開されていきます。  グループサウンズに日本人の文化的普遍性を見出したり、アイドルに情報の交差点としての役割を期待したり。  ポップ・ミュージックを死に絶やさないために、今一度何ができるか考え直していきたい。

Posted byブクログ