いまはむかし の商品レビュー
竹取り物語をベースにした歴史ファンタジー。 ファンタジー……なのかな? 児童小説好きにはわくわくの一冊。
Posted by
都の人間で、ある弥吹と朝香が出会ったのは、「月守」の2人。そこから4人の旅が始まります。展開が想像できず、わくわくします。笑顔で本を閉じられる1冊です。「物語には必ず、続きがある。もちろん、『かぐや姫』の物語にも」
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すごく面白かった! かの有名な昔話、竹取物語をベースにした古代日本ファンタジー。 かぐや姫と五つの宝にまつわるアレンジがなにより秀逸です。「夜昼のことわり」も。 登場人物や勢力図が明確で、なかなか複雑な話なのにもかかわらず、そのややこしさを感じさせない明瞭さで、さくさくと読めました。いっけん分厚いですが、丸一日、二日あれば、内容しっかり押さえつつも充分読めるでしょう。 読んだあとに「ここなんだったっけ?」や「結局なんだったの?」という疑問符もほとんど出て来ないのは、話がしっかりしている証拠。 なにより、主役となる少年少女たちがとても魅力的です。 読書時にストレスを感じさせない面白さと読み易さで★5つけたいところですが、クライマックス以降の展開が物足りなかったので★4。尻切れとんぼというか、物語として完結できなかったのがとても残念です。 竹取物語と聞いてなんとなく悲劇的な結末を期待していたので、裏切られた感があるせいかもしれませんが。 あと、最近はやりのようですが、ネット上で公開されているイラストを表紙にひっぱってくるのはどうなのでしょう。 確かに素敵なイラストではありますが、内容にそぐうものではありませんし……。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やばい・・・ むっちゃ面白かった・・・・! さくさくよめました。 でも最後は少し駆け足だったかな・・・? 後日談のようなものが最後にあってもよかったかも。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『「今は昔」竹取の翁というものありけり』の出だしで有名な竹取物語ファンタジー。 ラストは微妙なものの(なんといいますか、悪くはないんだけども消化不良的な?)、 途中が面白いからおーけー。 文章がすっごく読みやすいし、恋愛要素もあるから十分に楽しめました。
Posted by
竹取物語、かぐや姫からのヒントはとても有効な下敷きになっていると感じた。5つの宝&六つ目の宝があるとの発想はミステリィである。 時代背景は古代としているが、全体の語り口(登場人物も)が、現代口語調であり、全体を通して読みやすい。少女受けしそうな、ヤングアダルト・ファンタジー。 か...
竹取物語、かぐや姫からのヒントはとても有効な下敷きになっていると感じた。5つの宝&六つ目の宝があるとの発想はミステリィである。 時代背景は古代としているが、全体の語り口(登場人物も)が、現代口語調であり、全体を通して読みやすい。少女受けしそうな、ヤングアダルト・ファンタジー。 かぐや姫の宝が存在し、その宝を手にして、(権)力を手中に収める人たちがいる。その力を求め、新たな争いが起こる。争いを無くすためには、宝の持つ力を封印すればよいのではないか? 宝を探して旅をする。様々な仲間を作りながら 名前の佐伯は、語り部であるため、この名前が付いたのか?場面は様々に移り行くが、風景の奥深さを感じない。少年少女たちがいる場所は分かるが、部屋でも外でも同じなのだ。空間がない。人々の関係はドンドン変化があり、面白いと思う。 終章、残念な結末であった。かぐや姫となったなら蝶としての終わりを期待したかった。また、父を呼び武官から文官になろうとの決意表明、なにやら続編をある事を暗示するかのような結末で、これからどうなっていくのか?気にならない。終わり。
Posted by
ラストが気になる…。続きは弥吹と朝香は別の人物と出会って、みたいな感じでいけそうだけれど。どうみても打ち切り漫画的な終わり方なのが残念過ぎる。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「今は昔、竹取の翁というものありけり」で始まる竹取物語を題材にした和製ファンタジー。 時代は都が平城京に移って2年経った頃。武将の嫡子ながら戦いを好まず学問に興味をもつ弥吹(17歳)は、任官を逃れるために家出する。弥吹と、彼を心配して付いてきたしっかり者で幼馴染の薬師の娘、朝香(16歳)は、かぐや姫の月守だという二人の少年アキとキヨ(14歳)に出会う。 二人は、初代かぐや姫が天上界から持って来た宝物が大きな力を持ち、人々がそれをめぐって争い続けるため、5つの宝物と、代々のかぐや姫に伝わる、不死を授ける力の6つを月の世界に返すために宝物集めの旅をしているという。 阿生はかぐや姫を守る月守だが、実は政争を免れるために竹取の里に隠された皇子であり、輝夜こそ少年に扮したかぐや姫だった。 二人は、弥吹と朝香と共に、彼らを助ける風の民の青年翼や阿生の実家の影、樹などの味方を得ながら、宝物探しの旅を続けていく。 どんな困難にも負けず、自らの運命にも強い意志で立向う阿生と輝夜、それを助ける爽やかな青年たちの真っ直ぐな心が気持ちがいい。 安心して楽しめるファンタジー。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
竹取物語の世界(名称など)をモチーフにした作品。 アクションあり、魔法のような不思議な力ありな中世和風ファンタジー。 絵はないけれど、ラノベ感覚でさくさく読めました。 家出をした武家の息子・弥吹がキヨとアキの二人と出会い、なにやらゴタゴタに巻き込まれていきます。いろんなことがあって、彼自身も自分の生きる道を見つめていく。 一緒に旅をする4人(途中で5人)がそれぞれ魅力的。 翼はあまっちゃうけれど、アキとキヨ、弥吹と朝香の関係も、この世界に惹きこんでくれる大きな要素の一つ。 なんだかんだで、恋愛物っていいですね♪ ただ、ラストは中途半端な感じがします。 「行く先の見えぬ道」だから最後まで書かれていないほうがいいのかもしれませんが。 でもせめて、5つ目を見つけてほしかったなぁ。
Posted by
竹取物語を下敷きに書かれた物語。 帯と表紙、題名に惹かれて衝動読みしました。 それぞれキャラ、特に主役(級)のアキとキヨがすごく魅力的でした。 物語も、竹取物語を題材にしているのはでてくる言葉だけかな、と思ったのですが、最後のほうのエピソードで、なるほどこういう風につながるのか...
竹取物語を下敷きに書かれた物語。 帯と表紙、題名に惹かれて衝動読みしました。 それぞれキャラ、特に主役(級)のアキとキヨがすごく魅力的でした。 物語も、竹取物語を題材にしているのはでてくる言葉だけかな、と思ったのですが、最後のほうのエピソードで、なるほどこういう風につながるのか!と。 題名に込められた想いにもなるほど! キヨのお父さんとお母さんの馴れ初め(とは違うけど)もすごくよかった。ほんのりと恋愛要素も盛り込まれていて、でも恋愛だけじゃなくて。 王道のストーリーだけど、それが素敵な文章で描かれていて、ラストも本当によかったです。 その後を色々想像したくなってしまう物語でした。 弥吹と朝香がもうちょっと目立ってほしかったな、というのが少し残念で☆一つ減らしました。 作家さんの次作が楽しみです。
Posted by