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財務省が隠す650兆円の国民資産 の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2012/01/03

ここで書かれていることがどうして政権党のなかで取り上げられないのか? 現代日本の官僚(制度)批判はもう少し読んでみようと思うが、思うのは、この国の権力者(もちろん官僚を含む)はいったいどこを向いて仕事をしてるんだ、ということ。新年早々からこんなことを書かなくてはならないのが悲しい...

ここで書かれていることがどうして政権党のなかで取り上げられないのか? 現代日本の官僚(制度)批判はもう少し読んでみようと思うが、思うのは、この国の権力者(もちろん官僚を含む)はいったいどこを向いて仕事をしてるんだ、ということ。新年早々からこんなことを書かなくてはならないのが悲しい。

Posted byブクログ

2011/12/04

現政権であっても以前から増税論者であった自民党の谷垣氏にまかせても、将来に消費税は増税されるでしょうか。橋本政権時に消費税を上げて、税収が減って不景気になったのを皆さんは忘れたのでしょうかね。当時とは何が異なるから消費税を上げる価値があるのかが全く見えない状態です。 この本は増...

現政権であっても以前から増税論者であった自民党の谷垣氏にまかせても、将来に消費税は増税されるでしょうか。橋本政権時に消費税を上げて、税収が減って不景気になったのを皆さんは忘れたのでしょうかね。当時とは何が異なるから消費税を上げる価値があるのかが全く見えない状態です。 この本は増税をする前に今すぐ使える300兆円を日本経済に活用すべきだという、私としては待ちに待っていた内容の本です。このような考え方を持った人が日本の政治や経済を主導していって欲しいですね。 以下は気になったポイントです。 ・増税の前にすべきこととして、2011年予算で決まっている日銀引受枠30兆円のうち未消化の18兆円を使えば、復興増税はしなくてよい、国債整理基金10兆円を取り崩しても問題ない(p11) ・650兆円には土地建物などすぐには換金できないものもあるが、500兆円程度の金融資産は数年以内には現金化が可能、取り崩せない年金積立金は121兆円(p13、214) ・完成度の高いシステムを短期間につくるというはそうは官僚にはない、時間がかかるほど予算が取れる(p35) ・日本のリーディング産業に育ったのは、通産省の産業政策に従わなかった産業、代表例は自動車(p43) ・日本の産業政策に効果が無かったのになぜ日本が高度成長できたかの解答は、円安である(p45) ・日本の法人税の標準税率が高いのは、役人の裁量で特定業界に恩典を与えられる余地ができるから(p54) ・国会議員は必要とあれば役人を呼びつけてレクチャーを受けるが、財務省だけは別格(p85) ・官房長官は政治家だが、3名の管ボアウ副長官は2名が政治家、1名が官僚、実務総括する官房副長官補は、内政・外政・安全保障ともに官僚の独占(p88) ・ある法律について1つの組織しか告発できないという権限(専属告発権)があり、それは公正取引委員会・国税庁。二証券取引等監視委員会の3つでいずれも財務省がらみ(p92) ・ギリシアは破たん(債務不履行と債務条件変更)の常習国、1800年以降で50%(変更した年数)を超える(p139) ・借換債の発行は100兆円を超えることが多いが、新たな借金ではないので、国債残高は増えない(p153) ・2008年のリーマンショック以降の世界金融危機でも格付け機関の意見は全くあてにならないことが判明(p158) ・日本は世界で唯一、通貨の増加率がマイナス、なのでここ10年間で深刻なデフレ及び円高から抜けられない(p187) ・霞が関が作った特殊法人、独立行政法人は4500、そこに2.5万人が天下りして国費を12兆円使っている(p213) ・2005年にあった31の特別会計では、殆どの会計で資金が余っていることが判明(p237) ・東日本の葉タバコ生産は、青森・岩手・福島に集中、管轄は財務省なのでまともな計測は行われていない(p265) 2011年12月4日作成

Posted byブクログ

2011/11/25

結局、日本の政策がおかしなことになっているのは、財務省のせいか。 民主党も財務省に取り込まれてしまっていてはね…

Posted byブクログ

2011/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 国と地方の合計の債務が1000兆円を超え、毎年のように歳入を大幅に上回る歳出を抱え、そしてあの東北の大震災。  こうした状況からの脱出のために、税と社会保障の一体改革が論議され、どうやら消費税増税のレールが敷かれようとしている日本。  この本では、確かに債務も莫大だが日本の持つ資産がどういう形で、何処にどれだけあるのか、そしてそれらが官僚機構の支配によってどれだけ国民から遠ざけられ、官僚が甘い汁を吸うための存在として利用されているのか、、がしつこいくらいに展開されている。とくに官僚の中の官僚たる財務省高級官僚は、徹底的に批判の対象になっている。  その結果、日本再生のためには公務員給与・定員の削減はもちろん、政治による任用制の拡大によって官僚支配を打破し国民のために働かせる方策、隠ぺいされている国民資産を利用して復興予算を確保する、国債の日銀引き受けも含む金融緩和による経済再建などなど、様々な論点が提示されている。  これを読むと、いかに財務省が日本を支配していて、この官僚支配を打破しないと日本のシステムがうまく機能してゆかないのか、、ということが痛感される。  そして、本格的に日本の復興を果たしてゆくためには、そうした作業は絶対に必要なプロセスであろう。

Posted byブクログ

2011/10/30

この本を読んだら腹が立った、というのが一般的な感想かもしれない。しかし私は、むしろ安心した。日本の政府債務残高は巨額だが、特別会計や独法といった隠しポケットには貯金がたくさんある。政権交代後の政治の機能不全に絶望感を抱いている人は多いが、自民党政権と民主党政権に共通する要素、官僚...

この本を読んだら腹が立った、というのが一般的な感想かもしれない。しかし私は、むしろ安心した。日本の政府債務残高は巨額だが、特別会計や独法といった隠しポケットには貯金がたくさんある。政権交代後の政治の機能不全に絶望感を抱いている人は多いが、自民党政権と民主党政権に共通する要素、官僚制に切り込んでいけば、良くなる余地は充分にありそうだ。 取り返しがつかないのは復興増税の方だろう。復興需要と財政出動を踏まえた円高という展開は阪神大震災時と同じ。そして2年後の97年に消費税を増税した後不況に陥った歴史も忘れて、無邪気に2~3年後に増税しようとしている。100年に一度の大震災なら100年の時空を超えて国民に負担を求めて良いはず、という筆者の主張は傾聴に値すると思う。 高橋洋一という人は過激でちょっといっちゃってる人かなと思ってた。本書でも主張は過激だし、論証は時に強引だ。でも政治の世界はある意味押し合い圧し合いなので、官僚側の対極に筆者のような論者は必要だ。 政治や政策において、何が正しいかは常に定まらない。筆者が主張する金融緩和も、円高抑止の効果はあるだろうけど、かつての円キャリートレードのような弊害も産むだろう。しかし現在のように制度安定重視(官僚)側の力が強すぎ、大胆な政策出動とか制度改革の論者が駆逐されている現状は危険だ。本書を読んで、そのことを思った。

Posted byブクログ

2011/10/21

大蔵官僚による「増税」キャンペーンの方法について解説すると供に、その論理構成について論破し、更には増税の前に政府資産・国営事業の売却(=民営化)を説いているもの。其の点で彼の論旨は過去の著作と一環している。小泉政権下での業績を引きずっているのか民営化を絶対善としている嫌いがあるこ...

大蔵官僚による「増税」キャンペーンの方法について解説すると供に、その論理構成について論破し、更には増税の前に政府資産・国営事業の売却(=民営化)を説いているもの。其の点で彼の論旨は過去の著作と一環している。小泉政権下での業績を引きずっているのか民営化を絶対善としている嫌いがあること、公共投資は金利を上昇させ変動相場経済下では円高を招き経済効果は海外へ逃げるというフレミング効果で意味がない、マネタリーベースを上げるならデフレは克服できる、という有る意味単純な議論が若干気になる。そもそも変動相場であろうが相場は今や実体経済を反映する物差しでもないのでそうした純粋理論でくくるのは違和感を感ずるところだ。

Posted byブクログ