眼鏡屋は消えた の商品レビュー
目が覚めると、8年間の記憶が無く、母校で教師となっていた主人公。しかも、8年前の文化祭前に親友も亡くなっていたことを知る。くしくも8年前も今も親友が書いた脚本「眼鏡屋は消えた」の上演で揉めていた。 どうやら、親友の死には何かがある・・・ といったあらすじ。 8年前の親友の死、...
目が覚めると、8年間の記憶が無く、母校で教師となっていた主人公。しかも、8年前の文化祭前に親友も亡くなっていたことを知る。くしくも8年前も今も親友が書いた脚本「眼鏡屋は消えた」の上演で揉めていた。 どうやら、親友の死には何かがある・・・ といったあらすじ。 8年前の親友の死、11年前の生徒の死、主人公が受けた暴行。主人公は時間軸が異なるこのこの3つの出来事の真相を探ることになります。 探ることにより、新たな謎が出てきたり、証言が怪しかったりと、謎がどんどん増えていきます。 そのため序盤から中盤にかけ謎が複雑化していきますが、終盤の解答編で、一つ一つの謎を絡まった糸をほどくように解いていくので読後は爽快感がありました。 主人公の言葉として人には出さない、裡の言葉がとてもユーモアに溢れ、笑わせてもらいました。 最後は「正義」について考えさせられます。 人それぞれに正義があるため、完全にわかりあうことは難しいなぁと。
Posted by
面白くて一気に読めました。 ほぼ最初からきっとこの人が犯人だろうなと言うのはわかっていたし、ほとんどの事件の真相もそうだろうなぁと言う伏線でしかなかったので、どんでん返しと言う感覚にはならなかったのですが。 それでもすごく面白かったのは、やはり主人公のキャラクターと、探偵だった彼...
面白くて一気に読めました。 ほぼ最初からきっとこの人が犯人だろうなと言うのはわかっていたし、ほとんどの事件の真相もそうだろうなぁと言う伏線でしかなかったので、どんでん返しと言う感覚にはならなかったのですが。 それでもすごく面白かったのは、やはり主人公のキャラクターと、探偵だった彼のキャラクターです。 善とか正しさってなんだろうなって考えさせられる、とても良い作品でした。
Posted by
主人公のキャラクターについては賛否両論あるようだが、個人的には結構好き。思わずクスッと笑ってしまうことも。 内容はまあまあ。途中中だるみか、推理がダラダラして飽きてしまった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
第21回鮎川哲也賞受賞作 最初は割と面白かったのだが、主人公にいまいち共感出来ず。設定はいいと思うんだけど、冒頭、友人と教え子を間違えた時点で顔似てるの?ってとこ、気になるのにそのまま最後の謎解きまでスルーだし。 八年前の話を突然訪ねてきた同級生に聞かれても、そんな覚えてないでしょ!?とか。 なにより会話文がひたすら続くのが、内容以前に読みにくく、何度か中断。 続編ありそうなので、探偵役の戸川くんメインなら読みたいかも。 何かで似たような話を読んだな?と思ってたんだけど思い出した!北村薫先生の「スキップ」だったかな。精神だけタイムスリップしてしまった女子高生。あちらが秀逸なだけに無意識に比較してしまったのかも……
Posted by
八年間の記憶をなくし高二の演劇部員だった筈の千絵が母校の教師として部室の床で気が付く。八年前の親友の墜落死の謎と過去の学生の墜落死がモデルの親友作の脚本の上演を巡るごたごたを元同級生のイケメン探偵と探る。演劇部模様には頁を割かれず残念。展開や推理が丁寧なのだろうけれど冗長。教師の...
八年間の記憶をなくし高二の演劇部員だった筈の千絵が母校の教師として部室の床で気が付く。八年前の親友の墜落死の謎と過去の学生の墜落死がモデルの親友作の脚本の上演を巡るごたごたを元同級生のイケメン探偵と探る。演劇部模様には頁を割かれず残念。展開や推理が丁寧なのだろうけれど冗長。教師の頑なな変貌がリアル。
Posted by
気が付くと8年間の記憶を失っていた「あたし」 女子高生だったはずなのに、母校の教師になっていた。 しかも記憶を失った数日後に親友が謎の死をとげていた。 親友の死の謎を解くため、探偵となった当時の部活仲間と共に過去をさぐりだす。 明るく軽い文体なのに、何故か読んでてイライラする...
気が付くと8年間の記憶を失っていた「あたし」 女子高生だったはずなのに、母校の教師になっていた。 しかも記憶を失った数日後に親友が謎の死をとげていた。 親友の死の謎を解くため、探偵となった当時の部活仲間と共に過去をさぐりだす。 明るく軽い文体なのに、何故か読んでてイライラする(笑) 死の真相は「あぁ、やっぱりね」という感じ。 イマイチでした~
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
他の方の感想にもあるように推理や会話がくどかった。内容以前に主人公が私の苦手なタイプで、読んでいてイラつくことも少なくなかった。内容としては、それなりに面白かった。途中から犯人は誰なんだろう?とドキドキしながらページをめくっていきました。まあ、結果はその割りに想像通りというか何というか...まさか!という衝撃はなく、やっぱりという感じで落胆しました。でも、それなりに楽しめました。
Posted by
うんうん、テンポはいいし 読みやすかった。 でもー、ほかに締め方はなかったのかな? エピローグでもあるかと思って ページをめくったら、お話が終わってた。 話の行き掛かり上、仕方ないけど 登場人物も多くて疲れたなー。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何者かに殴られて8年間の記憶を失った千絵。8年前に親友が亡くなり、その親友が書いた劇の上演を巡り8年前と同じくゴタゴタが起きたことを知り、もっとも苦手なイケメンに調査を依頼するーー。 海外のコージーミステリっぽい雰囲気。けど、あらすじからの想像に反して、千絵と戸川の恋愛がないのが良かった。 誰がどうして千絵を殴ったのか?実騎の死は自殺か事故か、はたまた他殺か?劇の元になった少年の死の真相は? 3つの事件が(多少の上手く行き過ぎ感はあるけど)上手く絡んでいると思う。 実騎の事件に千絵が関わっているというのは想像通り。 でも、築紫先生の事は意外だった。自分の行動を正しいと信じているのが怖い。
Posted by
文章はとても読みやすかったし、設定も記憶を無くした主人公が謎解きをするのもなかなか良いと思いました。 謎は結構わかりやすかったのですが・・・途中でなんとなく中だるみ。 エピローグはもう少しすっきりさせてもらいたかったかなって思いました。
Posted by