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分冊文庫版 ルー=ガルー2(上) の商品レビュー

3.5

39件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

    14

  4. 2つ

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2023/08/30

途切れ途切れで読んだので、ストーリーがしっくり頭に残らなかった。 相変わらずの京極節は共感が持て心地良い。(これはもう感性相性) 下巻も淡々と読み進めていく。

Posted byブクログ

2023/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作では仲間を助けるため法を破り暴れまわった少女たちだったが、忌まわしき事件そのものが当局により隠蔽されてしまったため彼女らは裁かれることなく日常へと戻って行った。しかし星の巡り合わせというべきか、あの事件の関係者たちは再び巨大な犯罪の闇に対峙することになる。 今作では、落ちこぼれ刑事からさらに落ちこぼれ無職となった橡兜次と、前回の拉致監禁被害者来生律子の視点を通して物語が進み、新たなる事件とその真相が明らかになっていく。 趣味のバイクいじり(ただしバイクは前世紀の遺物であり法律上走行禁止)を中断して空気を吸いに外にでた律子が家の前で鉢合わせたのは、全身黒い葬式衣装姿の佐倉雛子だった。雛子は彼女を連れ戻しに来た兄の目を盗み、液体が入った小壜を律子に託す。その無色透明な液体を雛子は「毒」だと言った。果たして壜の中身はなんなのか。そして雛子がそれを託した意味は……。 一方で、警察をやめた橡は三十年前に親友霧島タクヤが起こした一家惨殺事件について独自に調査を始める。神埜歩未が敵を屠るために使用したサバイバルナイフの出自。冷静さを保ったまま些細なことで他人を殺傷してしまう児童達。未登録住民の相次ぐ失踪。美緒の自宅への襲撃。一見無関係に見える個々の事柄は、どう絡まってどこに繋がっているのだろうか……。それぞれの過去と今が交差しあい、ひとつの恐るべき犯罪計画の輪郭を浮かび上がらせていく。 端末で個人の言動がモニターされる管理社会。ネットでのコミュニケーションが主体となり、物理的な人とのつながりが希薄になった近未来。灰色がかったリアリティあふれる世界観を背景に踊るのは鮮やかな非現実。捩じ曲がった大人の醜い欲望と、突き抜けるほどに純粋な少女たち。その均衡が危ういところで採れていて、軽すぎず重すぎず心地よい重量を持っていると思う。相変わらずストーリーの本筋と関係あるんだかないんだかの概念めいた話が、レトリックを駆使して延々展開されページをかさ増ししているが。だがそれがいい。読み応えは抜群だ。 バカだアホだと互いにののしりあう律子と美緒の新コンビはGood。以前は暴走する美緒に元気よく適切な突っ込みを入れられるキャラがいなかったからな。葉月も、今回は出番こそ少ないものの役には立ってる・・・たぶん。葬式娘こと雛子の、人形のように落ち着き払った仮面から覘く、少女らしい弱さにはギャップ萌えを感じずにはいられない。そして相変わらず、孤高の狼・歩未が(中二病っぽくて)かっこいい。

Posted byブクログ

2021/10/27

2021.10.27 前作のわずか数ヶ月後の話。前作ではとある過去エピソードでしかなかった事件が関係してくる。

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2021/07/18

美緒は、お子ちゃまな榎木津みたいな破天荒さと有能さで楽しい。前作でさらりと出ていた殺人事件が今度は軸となって大きな流れを作っていく。 語り手の2人が章ごとに入れ替わりながら、少しずつ全容が見えてくる。 「現在の社会」の問題点を鋭く抉りつつ、なおかつこの小説内の社会にも問題が残っ...

美緒は、お子ちゃまな榎木津みたいな破天荒さと有能さで楽しい。前作でさらりと出ていた殺人事件が今度は軸となって大きな流れを作っていく。 語り手の2人が章ごとに入れ替わりながら、少しずつ全容が見えてくる。 「現在の社会」の問題点を鋭く抉りつつ、なおかつこの小説内の社会にも問題が残っていることを示唆していく。人権とか、犯罪とか、コミュニケーションとか。それが、作品の本筋とはまた別の面白さになっている。

Posted byブクログ

2017/09/29

SVCの凄惨な事件の後、来生律子は平穏な生活に戻りつつあった。 しかし、佐倉雛子に小瓶に入った妙な液体を託されてから、再び非現実的な事件に巻き込まれる。 一方警察を退職した檜は、30年前に友人が起こした一家殺害事件に違和感を抱き、不破の協力を得て独自の調査を開始した。 繋がるはず...

SVCの凄惨な事件の後、来生律子は平穏な生活に戻りつつあった。 しかし、佐倉雛子に小瓶に入った妙な液体を託されてから、再び非現実的な事件に巻き込まれる。 一方警察を退職した檜は、30年前に友人が起こした一家殺害事件に違和感を抱き、不破の協力を得て独自の調査を開始した。 繋がるはずのない2つの事件の共通項が見え隠れし、再びオオカミが動きだす。

Posted byブクログ

2021/07/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ルー=ガルーの続編です。続編があるような終わり方ではなかったので、驚きと期待で購入しました。(買ったのは2年くらい前・・・)  前作は葉月を中心として描かれていた物語でしたが、近作は前作で拉致された2人がメインでした。律子は救出されたとき意外登場していなかった記憶があります。  内容は予想外でした。「神崎」この名前が出てくるまで全然気づきませんでした。京極堂シリーズの中でも特に「ムカつく」犯人。犯人なのに、全部こいつが悪いのに、法的には罪を犯していないから裁かれることがない犯人。あの女の子孫がこんなに事業を拡大させて発展しているなんて・・・。  こうして読んでいて思ったのですが、京極堂シリーズに登場するメンバーの子孫もきっとこの世界で生きていることでしょう。榎木津一族はきっとどの時代でも変人なんだろうな、ちょっと見たいな、とか想像して楽しみました。美緒とあわせると恐ろしい破壊神コンビになるんだろうな。  今回の事件の真の動機・・・なんて自分勝手なんだ!これだからあの女の血筋は・・・・。  それにしても面白かったなー、京極さん大好きです。

Posted byブクログ

2016/07/09

百鬼夜行シリーズをはっとさせる部分があるのは1ファンとして嬉しい。レビューで書いている方もいましたが、橡さん、木場さんの雰囲気があってわくわく。

Posted byブクログ

2015/10/03

何年も前に前作を読んでいたから、登場人物がまったく把握できなくてちょっと焦ったけど、読み進めるうちだんだん思い出してきた。近未来女子高生たちの百鬼夜行、これからどうなるか。

Posted byブクログ

2014/03/05

関係ないと思っていたルーガルーが京極堂と繋がった。 クヌギが、どことなく木場に似ている。またむちゃくちゃやっている。

Posted byブクログ

2013/10/13

  前作がもう一回読みたくなるううう!!!みたいな本です。伏線が多すぎる!ちょっと場面展開がわかりづらい点や、美緒ちゃん超人過ぎるでしょ!という部分もありましたが、面白かった…。ライトノベルのような雰囲気。

Posted byブクログ