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幸せな未来は「ゲーム」が創る の商品レビュー

4.2

53件のお客様レビュー

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2011/12/19

話題になっているゲーミフィケーションという考え方をビジネスのみに利用するのではなく、社会問題に取り組むことや個人の問題を解決するために用いたりするなど、様々な事例を紹介してくれている。ゲームをつくるときに用いられる考え方をもっと広い範囲で応用していこうというのがこの本の基本的な考...

話題になっているゲーミフィケーションという考え方をビジネスのみに利用するのではなく、社会問題に取り組むことや個人の問題を解決するために用いたりするなど、様々な事例を紹介してくれている。ゲームをつくるときに用いられる考え方をもっと広い範囲で応用していこうというのがこの本の基本的な考え方である。現実社会はゲームの社会と比べ、かなり攻略しにくい。達成感が得られにくい。そういった問題をどうにか解決していこうという著者の姿勢にかなり共感できる。これほどまでに体系的にゲームと現実社会を結びつけている本はないと思うので、一読をおすすめする。

Posted byブクログ

2011/11/17

世の中をゲーム化(ゲーム・システム良い部分を利用)することで世界を変えられる。 ARG(代替現実ゲーム:ゲーム開発ノウハウとネットやメディアを利用し、現実世界でコミュニケーションを促したり、行動させたり、協力させたりするゲーム)によって社会を変えていけるのでは…と著者は考える。 ...

世の中をゲーム化(ゲーム・システム良い部分を利用)することで世界を変えられる。 ARG(代替現実ゲーム:ゲーム開発ノウハウとネットやメディアを利用し、現実世界でコミュニケーションを促したり、行動させたり、協力させたりするゲーム)によって社会を変えていけるのでは…と著者は考える。 つまるところ、ゲームのエンジニアたちによるゲーマーのモチベーションをくすぐる手法、著者からみたゲーマー達の「力」とそれをどう生かせるかということ、そして実際に行われたARG(もしくはそれに準ずるもの)の紹介が本書の中心。 興味深いゲーム事例と、何故人々がゲームにはまるのか、その特性はなにでどう生かせるのかということをわかりやすく、そして応用もしやすく紹介しており、多くの可能性を感じさせる。 ただ、個人的には最終章の事例はただのブレインストーミングに陥ってしまっており、また目的の壮大さと成果事例のアンバランスさで尻すぼみになってしまった感があるのが残念。 またいくら現代世代に有効とはいえモチベーションを保ってあげる仕組みを準備しなければならない社会とすることは正直どうなのかと感じた。それゆえ「社会を変える」のではなく「人を利用する・動かす」為のゲームノウハウと考えるほうがしっくりとくる部分もある。

Posted byブクログ

2011/11/07

ここ4,5年で一番よかった本。 脳が刺激される。僕もやってみたいと思ってしまう。ゲームを使えば本当に現在の人類の抱えている問題を解決できるかも知れない。より沢山の幸せを生み出すかも知れない。 かもしれないという表現を使っているが、ほぼ確実にできると思っている。 この本を読めばそ...

ここ4,5年で一番よかった本。 脳が刺激される。僕もやってみたいと思ってしまう。ゲームを使えば本当に現在の人類の抱えている問題を解決できるかも知れない。より沢山の幸せを生み出すかも知れない。 かもしれないという表現を使っているが、ほぼ確実にできると思っている。 この本を読めばそう思えるのではないでしょうか。 ゲームといってもビデオゲームだけを指すわけではない。 この本ではネットゲームのそれを主に指し、 壮大なゲームの世界を大規模な人数で協力プレイしたり競争したり。 「ゲームなぜこうも人の心をつかむのか。」 それを研究してきた著者が、心をつかむゲーム構築のノウハウを使って現実世界を良くしよう。良く出来る! いくつものゲームが紹介されているが、どれも興味をそそられるし成果も残している。 ゲームで未来をつくるのは ゲーム業界の人の妄言でも希望でもなく、実現可能でかなり確実な方法なんじゃないかと思う。

Posted byブクログ