知をひらく の商品レビュー
●図書館の現場に、もう司書はいないと思っている。現在の図書館に、図書館のスペシャリストが育つような環境はないのではなかろうか。それは業務委託が主流になってきたからかもしれないし、市民の意識や図書館に求めるものの変容が原因かもしれない。それゆえ、著者のように図書館のことを真剣に考え...
●図書館の現場に、もう司書はいないと思っている。現在の図書館に、図書館のスペシャリストが育つような環境はないのではなかろうか。それは業務委託が主流になってきたからかもしれないし、市民の意識や図書館に求めるものの変容が原因かもしれない。それゆえ、著者のように図書館のことを真剣に考える人がいることに驚きを感じてしまう。こういう人たちがいるというのに、高度な能力や専門性を持った司書は過去のものになろうとしている。そういう現実を思うと、是非とも図書館に関わる人たち全てに本書を読んでほしいと思う。
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原発事故と図書館との関係について書いてある冒頭のエッセイが秀逸。 これを読むだけでも買う価値はある。 細かく読むと、作者とはちょっと意見が違うところもあるけど、多様な意見を触発するのも図書館の自由。図書館の自由を学ぶ基本文献としてぜひ。
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勉強になった!選書、蔵書構成、良書主義、差別、提供制限、非正規雇用、BDS、盗難、などなど。 もうちょっと意識していかないと。
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「図書館の自由」に関する論集。「第11章 不明本とBDS」のところ、閉架から開架への転換で一定の紛失は覚悟ってくだり。小生不勉強で知らなんだ。それはともかく、「図書館の自由」の議論のスタートに最適の一冊。『図書館戦争』もちと登場。どこかで読んだことあるなぁと思ったら、初出は『出版...
「図書館の自由」に関する論集。「第11章 不明本とBDS」のところ、閉架から開架への転換で一定の紛失は覚悟ってくだり。小生不勉強で知らなんだ。それはともかく、「図書館の自由」の議論のスタートに最適の一冊。『図書館戦争』もちと登場。どこかで読んだことあるなぁと思ったら、初出は『出版ニュース』でした。
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図書館の自由とは何か。 図書館畑以外から図書館館長になった人の著書。 選書のために払っている努力や、ホームレスにどう対応するか、有害図書に対してはと、真摯な対応がみてとれます。その姿勢は序章の、原発に対して適切な情報提供を行なってきたか、という自省にも見られます。 図書館の自由と...
図書館の自由とは何か。 図書館畑以外から図書館館長になった人の著書。 選書のために払っている努力や、ホームレスにどう対応するか、有害図書に対してはと、真摯な対応がみてとれます。その姿勢は序章の、原発に対して適切な情報提供を行なってきたか、という自省にも見られます。 図書館の自由ということを考えたこともありませんでしたが、誰かにとっての自由は、誰かにとっては不自由であるかもしれないというジレンマを感じました。
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図書館の目的・存在意義が決めるものである収集方針とそれに基づいた収集計画が本来スムーズに実現すれば、そんなに不満のある蔵書構成にはならないはずだ。 図書館に来るホームレスの問題や、選書の際にどういう本を選ぶか、など。 神戸の事件で少年の写真が出ていたFocusを置くかどうかは問題...
図書館の目的・存在意義が決めるものである収集方針とそれに基づいた収集計画が本来スムーズに実現すれば、そんなに不満のある蔵書構成にはならないはずだ。 図書館に来るホームレスの問題や、選書の際にどういう本を選ぶか、など。 神戸の事件で少年の写真が出ていたFocusを置くかどうかは問題になったのか。
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