湖の南 の商品レビュー
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[ 内容 ] 津田三蔵巡査がロシア皇太子を襲撃した動機とは何か。 本書は、新史料・津田三蔵書簡を読み解き、津田の内面を描きつつ、大津事件(一八九一年)の謎に迫る異色作。 司法権独立との関係で言及されてきた明治期の大事件が、新たな視点から描き出される。 文学と歴史とを架橋する著者の野心的な試みは、意外な結末で幕を閉じる。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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とても、とてもおもしろかった。富岡多恵子だからこそ書けたのかもしれない。大津事件を史実で追いながら、私小説のように身辺のできごとをからませていく。 人間模様が描かれているからこそ、津田の人間性にも近づけたのかもしれない。
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