それからの三国志(上) の商品レビュー
五丈原に諸葛孔明が没し、司馬仲達が走らされてフィナーレ、というのが、多くの「三国志」物語。その後も当然歴史は続き、ドラマも続くのだからと、敢えて孔明没後(土井晩翠の「星落つ秋風五丈原」の抜粋付き)をオープニングに、その後の三国の、目立った英雄や派手なバトルはあまりないものの、「歴...
五丈原に諸葛孔明が没し、司馬仲達が走らされてフィナーレ、というのが、多くの「三国志」物語。その後も当然歴史は続き、ドラマも続くのだからと、敢えて孔明没後(土井晩翠の「星落つ秋風五丈原」の抜粋付き)をオープニングに、その後の三国の、目立った英雄や派手なバトルはあまりないものの、「歴史って…こうなっちゃうのね…」という生々しさを語り切った作品です。違う時代になってしまったことを正視しようとしない姜維、痛々しいです。
Posted by
曹操、劉備、諸葛亮亡き後の三国志。司馬氏による魏の簒奪、姜維による度重なる北伐で衰えゆく蜀、英雄 孫権も老い、次世代に引き継がれ、厭戦的な雰囲気が漂い、内紛絶えない呉。次の時代の足音が聴こえてくる、三国志のその後。
Posted by
2020年6月11日読了。 話は五丈原で孔明が死ぬところからはじまる。 と、言っても本書は小説ではなく「三国志」といえばほとんどが孔明が五丈原で死ぬところで終わるので、その名の通り「その後」を書いたものである。 孔明が死んでからも魏、呉、蜀の三国体制はしばらく続き、姜維や司馬...
2020年6月11日読了。 話は五丈原で孔明が死ぬところからはじまる。 と、言っても本書は小説ではなく「三国志」といえばほとんどが孔明が五丈原で死ぬところで終わるので、その名の通り「その後」を書いたものである。 孔明が死んでからも魏、呉、蜀の三国体制はしばらく続き、姜維や司馬懿などの諸将も現役である。 上巻は五丈原から、司馬師死去までが書かれており、魏が次第に司馬家に侵食され晋となる日が近づいていることを想像させる。 蜀は劉禅が宦官の佞臣に操られて、没落していく少し前といったところか。 諸将の漢字と、著者の表現に用いる漢字が難しく、難読の字が多いことが難点。
Posted by
読書録「それからの三国志上」3 著者 内田重久 出版 文芸社文庫 p76より引用 “ いかなる心境の変化であろうか。俗にい う魔がさしたのであろうか。かつては聰明な 仁君であったはずの曹叡は、国防という緊張 が解けると、急速に脳が狂い出した。” 目次より抜粋引用 “丞相追想...
読書録「それからの三国志上」3 著者 内田重久 出版 文芸社文庫 p76より引用 “ いかなる心境の変化であろうか。俗にい う魔がさしたのであろうか。かつては聰明な 仁君であったはずの曹叡は、国防という緊張 が解けると、急速に脳が狂い出した。” 目次より抜粋引用 “丞相追想 正始の声 暁天の星 司馬兄弟 攻むるは守るなり” 三国志末期を研究する著者による、三国時 代の終盤から次の時代への移り変わりの様子 を記した歴史物語。同社刊行作改題・修正に 分冊文庫版。 五丈原の戦いから第六次北伐まで、流れる 時代を生きた人々の物語として描かれていま す。 上記の引用は、曹操の孫・曹叡についての 一節。 強敵・諸葛亮孔明が死亡し、国の仕事を司馬 懿仲達に任せた後の出来事。人はある程度の ストレスがなければ駄目になると、耳にした ことがありますが、歴史上の人物にも起こっ ているようです。心に緊張を強いられるのは 苦しいものですが、それが無いと自分が死ん でしまうのかもしれませんね。 三国志のメジャーで面白い部分が、終わっ た後のことを元に書かれているので、よほど 興味のあるひとでなければ、面白味は少ない のではないでしょうか。文章もかなり固めな 印象を受けます。 ーーーーー
Posted by
若かりし頃、横山光輝三国志にハマりましたが、その時から知りたかった五丈原後の三国志が語られていて、もう一度三国志を読み直したくなった。
Posted by
小粒な後継者たち。国取りより出世、姜維の諸葛亮原原理主義と国力の低下。司馬懿と司馬師、昭兄弟の乗っ取りと毌丘倹、諸葛誕の反乱。馬鹿馬鹿しい呉の内紛。
Posted by
孔明死後の三国志世界が説明と時代の流れを交えながら魏と蜀のそれからを分かりやすく描いています。英雄の光が薄れ行く、しかしそれでも生きて志を果たす人々が居る。序盤はその世界を彩った将たちのこれまでを説明しているため、何故彼らが戦い続けたのかを明確に読者へ印象付けます。蜀は五丈原撤退...
孔明死後の三国志世界が説明と時代の流れを交えながら魏と蜀のそれからを分かりやすく描いています。英雄の光が薄れ行く、しかしそれでも生きて志を果たす人々が居る。序盤はその世界を彩った将たちのこれまでを説明しているため、何故彼らが戦い続けたのかを明確に読者へ印象付けます。蜀は五丈原撤退の際の魏延の反乱から馬岱による粛清への事情、その中心だった楊戯のその後など。魏に関しては司馬懿のクーデターへ至る課程が描かれています。この時期は何晏がまた良い味を出していたと思われました。 上巻は後漢末期~西晋の文化や社会の変化についても述べられています。女性達の有り方の変容や学者達の考えなどこれまで思いもよらなかった視点で見る三国志が面白く感じます。
Posted by
孔明の死後から始まるという極めてマニアックな三国志。作者は生粋の三国志マニアのアマチュア歴史家の方だが、当時のその世相や人の心の移り変わりなど、人物描写以外のところも三国時代前とその後との中国の質的変化がよく伝わる内容となっている。 孔明死後の話なので、主役は姜維で、名脇役に司...
孔明の死後から始まるという極めてマニアックな三国志。作者は生粋の三国志マニアのアマチュア歴史家の方だが、当時のその世相や人の心の移り変わりなど、人物描写以外のところも三国時代前とその後との中国の質的変化がよく伝わる内容となっている。 孔明死後の話なので、主役は姜維で、名脇役に司馬懿 司馬師、司馬昭、そして鄧艾、鍾会などがズラリとならび、三国志の英雄達が一通り去ったあとの三国志でもなかなかどうして、歴史大河小説となっている。 しかし、姜維がここまでやりきった男だとは知らなかった。周りは迷惑だっただろうが、孔明の思想を忠実に継ぎ、最後まで戦いでそれをやりきったことは、非常に感銘を覚えた。 三国志好きの人にはオススメの作品です。
Posted by
諸葛孔明亡き後、蜀の命運を担うことになった姜維を中心に置いた物語。ある意味、主役不在の三国志は新鮮。
Posted by
孔明の死後からスタートする、三国志本編。蜀の文官の奮闘が光る。 孫権がいるのに呉の存在感のなさも特筆すべき。
Posted by
