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人生に生きる価値はない の商品レビュー

3.7

27件のお客様レビュー

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2020/09/04

頭の粗雑な人間には著者が生きる価値はないと言うことが結局価値になっているような気がしなくもない 25

Posted byブクログ

2017/07/23

連載のエッセーを一冊にまとめた内容.タイトルと直接関わる内容のものはあまりなかったと思う. 客観的な絶対世界が錯覚に過ぎず,主観的な世界を唯一確かなものとしてもよいのではないか,という考え方そのものは時々耳にするものではあるが,難しい哲学的な議論を挟むものの,比較的平易な形でそう...

連載のエッセーを一冊にまとめた内容.タイトルと直接関わる内容のものはあまりなかったと思う. 客観的な絶対世界が錯覚に過ぎず,主観的な世界を唯一確かなものとしてもよいのではないか,という考え方そのものは時々耳にするものではあるが,難しい哲学的な議論を挟むものの,比較的平易な形でそういった考えを述べていてよかった.世間の常識や,それを批判もせずに自身の倫理規範として採用している人に対する非難というのも,根底にあるのはそのような,絶対的な客観世界に対する疑いである,とも思ったが,著者の他の書籍を読むと順番としてはむしろ,そのような常識に対する懐疑や,常識を押し付ける人に対する不満が,哲学的思考として昇華した結果,主観世界の優位を唱える考えになった,というのが適切かもしれない.

Posted byブクログ

2019/03/16

コラム集です。タイトルは直接的には関係ありませんでした。 『生きがいや希望を持てという命令だけが与えられてて、じつは絶対に持てない仕組みになっているのである。』というのがとても印象に残っています。

Posted byブクログ

2017/03/11

どうせ死ぬから人生に生きる価値はない、その考え方は極端ではあるにしろ理解はできる。この本は、かなり極端であり社会的に生きるとすれば考え方は変わってくるであろう。しかし、中島義道自身が社会的に生きようとしない常人ではないのであるから、そのような凡人的な話をしても意味がない。中島義道...

どうせ死ぬから人生に生きる価値はない、その考え方は極端ではあるにしろ理解はできる。この本は、かなり極端であり社会的に生きるとすれば考え方は変わってくるであろう。しかし、中島義道自身が社会的に生きようとしない常人ではないのであるから、そのような凡人的な話をしても意味がない。中島義道はあらゆることに鈍感な人を嫌ったが、私はあえて鈍感に生きている人に関しては社会的な意味では評価しているため今の段階では中島義道は生きづらいとわかっていながら、社会に負け生きやすくしない点でプロだとしか言いようがないなと思った

Posted byブクログ

2016/02/12

びっくりするタイトルだが、読んだら生きる希望がなくなるというわけではない。 むしろ生きる意味がないからこそ、小さなことにクヨクヨせず楽しんで生きようと言っているように思えた。

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2015/08/26

哲学者によるエッセイです。あまりに直球ど真ん中勝負のタイトルなので、つい手に取って読んでみました。タイトルから予想し、期待したものとは、多少内容が異なりました。ふむふむとうなずけるところもありましたが、う~ん?と首を傾げたくなるような部分もありました。でもそれは、きっと自分の理解...

哲学者によるエッセイです。あまりに直球ど真ん中勝負のタイトルなので、つい手に取って読んでみました。タイトルから予想し、期待したものとは、多少内容が異なりました。ふむふむとうなずけるところもありましたが、う~ん?と首を傾げたくなるような部分もありました。でもそれは、きっと自分の理解が足りないのだろうと思います。もっと深く読み込めば、著者の意図するところがわかるかもしれませんが・・・。 時間は過去から未来へ継続・持続しているものだなんて錯覚かもしれないし、実際に過去も未来も存在しないし、いまこの一瞬だってすでに消え去ってないものだし、そういった見方をすれば、世界はまさに観念の集合なのかもしれません。在るのにない。ないのに在るものの中で、ひとはなぜ人生に意味を求めてしまうのでしょう?意味なんかないと言い切ることに、どうして躊躇してしまうのでしょう? そもそも、意味があるのか?価値があるのか?なんて考え、決めつけてしまうことが、不遜な態度なのかもしれませんしネッ。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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2015/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オーストリア帝国の最後期の皇太子ルドルフは偏執的に緻密な動物のデッサンをしたと、当書には記述されている。その先不幸の人となってゆく少年ルドルフのデッサンに没頭する姿を想像すると、胸を突かれるような感覚になる。人がその人の風合いの残るものを手がけているときの姿に、ときどき物悲しい感覚を憶える。これはどうしたことだろう。

Posted byブクログ

2015/06/04

こういう事を言うひとに好感を覚えるのはなぜなのか。とはいえ著作を3作読んでみて、テーマは違えど言っていることが同じなのでもう分かりました、とも思う。「私の嫌いな10の言葉」にあらかた書いてあるので、それだけ読めば良さそうです。

Posted byブクログ

2014/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

現代日本、思いやりのある社会を 実現したら 百万単位の心の病 戦国時代には戻れないので道は一つ 他人にはもっと優しく もっと思いやりをもち そして自分はもっと病気に なりましょう! 抜粋したのでひどく聞こえますが 自己欺瞞の思想家や哲学者が言う 優しさや思いやりではなく ホントの意味で 優しさ 思いやりを 普通教 みんな一緒主義の日本では 心の病に悩む方が正常だと そういうことなのかと 戦う哲学者 中島義道さんは 女性から非難されかねないことも 言いますが 一理あるともとれる キツいことも言うけれど 嘘偽りのない言葉で 誠実で 優しく 愛情溢れる方だと 感じます。 誠実でないことに 怒りっぽいけど(^-^;

Posted byブクログ

2013/09/28

唯我独尊ともいえる発言を連発してもあまり嫌みがないのがいい。 エッセイなので、哲学書にありがちな小難しさもほとんどなく、あっさりして読みやすい。

Posted byブクログ