悪魔と小悪魔 の商品レビュー
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今まで読んだ小説で1番好きな作品。 悪魔と少女の知恵比べ、だけではない。 特異なキャラクターが多数出てくるし、地獄とこの世の行き来だけじゃなく、タイムリープもおこるので難解な部分もあるけど世界観がとにかく好き。 少女がなぜ賢くなったかを知った時はキュンとなった。
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悪魔として人間に呼び出され、いつも通り、願いをかなえたら、はい、さようなら、のはずが大悪魔のバルザサーの方が振り回されるハメになる。 まさかの聖水を食らって魔力を失い、人間に戻ってしまうし、人間に戻ったら戻ったで、自分を呼び出した蜜を助けなければならないのに、なかなか思うようにならない。 そんなわけで、蜜の親友にして隣人の仁緒の家で生活することになるが、仁緒はなかなかの食わせ物でなかなかバルサザーの思う通りには物事が進まない。 こんなことは初めてで、バルサザーは混乱するし、以前の自分にはありえないような失態も数多くしでかすけれども、実は今の事態には、裏があって……という話でした。 全然甘くないけれど、実はラブコメ。 この事態がもっと甘くなるのは、もっともっと先だけど、とても将来に期待できる、いいラブコメでした。 どっちが悪魔で悪魔じゃないのか、途中でわからなくなるし、割と頭を遣わされたりするし、ネタバラシがバルサザーの絶叫で行われるせいで、「え? どういうこと?」ってなったりもするけど、とてもテンポよく読めました。 楽しいいちゃいちゃしてないラブコメを読みたい人にオススメします。
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本作は本物の悪魔と小悪魔的な少女が織りなす知恵比べが主なテーマとなっている。 地獄で若いながらもやり手として知られている悪魔 バルサザーはある日地上へと喚起される。そこにいたのは二人の子供、蜜と仁緒であった。バルサザーはいつものように「三つの願いをかなえる代わりに、その魂をいただく」という取引を持ち掛けるが、ひょんなことから悪魔としての力を失ってしまう。その後魔力が戻るまでの間、仁緒の家でハウスキーパーとして働くことになったバルサザーは彼女が極めて珍しい魂‘黄金‘の持ち主であることを知り、何とかしてこれを手に入れようと様々な策を弄する。しかし仁緒はそれらをことごとく跳ね除け反対にバルサザーを陥れていく。 果たしてバルサザーは仁緒の魂を手に入れられるのか、この知恵比べが行き着く先とは…。 この作品はあらすじを読んでおもしろそうだと読み始めたが、久々に当たりを引いたと感じる。個人的に思うこの作品の良いところはバルサザーの悪魔なのに所々で見せる人間ぽさとパズルのピースがはまっていくように物語が展開していく構成の上手さである。特に終盤では今までの出来事が一気につながって思わず声を出して驚いてしまった。またこの物語は所々にユーモアや数学や文学的知識が盛り込まれていて一度読みだすと次はどんな風に展開していくのか楽しくなって読む手がどんどん進んでしまった。 各登場人物の性格も一癖も二癖もあって飽きなかった。特に仁緒の憎めなさったらもう何とも言えない。 この作者の他の作品も読んでみたいと思う。
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「バルサザーよ。真実とはこのようなものだ。人間に生まれた以上、恋に勝る喜びはない。悪魔が誇る永遠の自由も享楽も、愛する人なくしてはただただ空しい――」 「惚れた女が一緒なら永遠の自由や享楽がますます楽しい、というのも真実だろう」 「まさに然り。悪魔であることにも利点はある」 (P...
「バルサザーよ。真実とはこのようなものだ。人間に生まれた以上、恋に勝る喜びはない。悪魔が誇る永遠の自由も享楽も、愛する人なくしてはただただ空しい――」 「惚れた女が一緒なら永遠の自由や享楽がますます楽しい、というのも真実だろう」 「まさに然り。悪魔であることにも利点はある」 (P.292)
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新書購入 ファンタジー。ホームコメディ? 悪魔召還もの特有の、人間と悪魔の知恵比べ、的なストーリー。 バルサザーは元人間の有能な悪魔。虫歯の痛みがいやで、18才で悪魔になったというルネサンスっ子(悪魔にとっては若造という意味)。 六年前にわりと仲のよい、同じく人間出身の大悪魔マルドゥクが犬に呼び出されて、二つしか願い事をしてもらえず、けっきょくただ働きさせられたのを笑ったのだが、今回、エンジェルという魂がとっても天国向きで収穫してもふわふわ地獄を漂って、いつしかするっと逃げてしまう「風船」みたいな魂の「蜜」という子に召還されてしまう。 つまり、苦労しても実入りがない。 このとっても特殊な蜜を使って悪魔を召還したのは悪知恵に富んだ美少女「仁緒」で、つまり彼女が小悪魔。彼女の魂は黄金で、価値あるものだった。 蜜は化け物みたいな母親(バルサザー曰く「白クジラ」)に捕まり、鎖につながれて逃げられなくされている。がりがりにやせてるし、このままでは死んでしまいそうだから、助けだすことになるのだが、エンジェル魂の蜜はこんなすさまじい虐待(監禁されて名前もなく、ペット扱い)されていても、家族をそこそこに愛しているので、殺すのはだめ。 バルサザーは召還早々、白クジラがいつも適当に放つ、悪魔払いの聖水を運悪くクリーンヒットでぶっかけられて魔力を失い、人間になってしまう。 仁緒に助けられて、仁緒の家(蜜の家のお隣)でハウスキーパーをやりながら魔力の回復を待つことになる。 そして。 魔力をなくして役に立たなくなったバルサザーのかわりに、再度かわいそうなマルドゥクが風船の蜜に呼び出され登場。犬は食えないわ、つぎは風船だわ・・・哀れな大悪魔。しかし、さらに悲劇が彼を襲う。 仁緒は蜜に入れ知恵をいっぱいした。 三つの願い。 蜜は三つ目に願った。 「私とあなたの立場を入れえて」 白クジラの餌食にされる大悪魔。 大悪魔になった蜜。 ・・・なんかこう・・・もしかして主人公はバルちゃんでなく、マルちゃんでは。。。と思うようなかわいそうっぷり。でも、最後は彼はむくわれる。すごーく幸せになる。・・・・やぱり、主人公? あちこちに謎はあり、しだいに解けていく。 それにしても、ハエの魔王は魔界をリストラされて、人間界で清掃会社立ち上げてるし、そんでこの会社・・・たわしも金庫にしまう、備品の徹底管理振り。無意味にすごい。 人間になったバルサザーもすごい。 プロのハウスキーパー並みの仕事をやれるのだから。一番落ち着くのがキッチンとか、もう本職では? 最後のほうではケーキ作ってる。 仁緒の母親が再婚するからお祝いに。 ちなみに、呼び出されて一年後で、彼はまだ仁緒の家でハウスキーパーしているのだった・・・・。
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ラノベだよねぇ?と。 あっちへ行ったりこっちへ行ったりとにぎやかに飛び回りつつも、きれいに収まった展開がナイス。あとがきを読んでこの話の成り立ちに納得を得る。 悪魔ってすごい。
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バルザザーちゃんかわええなぁ 途中読みにくい?ところも多くて、もうちょっとわかりやすい風にしていただけたらなあ、と思いつつバルザザーがかわいいので満足です。何度も言うけどバルちゃんかわいい。
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悪魔が小悪魔な少女に振り回されるお話。キャラや世界観は悪くないと思うのだが、それらを作者が巧く活かしきれてないように感じる。 ノベルよりもアニメなど映像の方がよりわかりやすく面白い作品に仕上がるかも。
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たまたま読む機会があって手にしてみたが、いわゆる世界観というものに入り込むことが出来ず、途中で断念。理解はできないものの文だけは最後まで追っていったという感じ。 不必要なところに説明がやたらと多く、説明が足りなくて理解ができない部分が多い。 もしかしてライトノベルというやつに手を出してしまったのではないかと後悔した。
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契約を交わし、その魂を貰う悪魔。 その中でも若くてやり手な悪魔が出向いた先にいたのは 価値のない魂と、価値がありすぎる魂。 見事、というのを通りこして、おっそろしいものがあります。 ここまで思考を張り巡らせる…手を読み続けるのもすごい。 知恵が回り過ぎている、というのもあります...
契約を交わし、その魂を貰う悪魔。 その中でも若くてやり手な悪魔が出向いた先にいたのは 価値のない魂と、価値がありすぎる魂。 見事、というのを通りこして、おっそろしいものがあります。 ここまで思考を張り巡らせる…手を読み続けるのもすごい。 知恵が回り過ぎている、というのもありますが ネタばれを読んでしまっても、すごいとしか言いようが…。 いや、一番驚いたのは…一応『呼び出した』人物の『正体』ですか? あぁそりゃやせ細ってないと…駄目かと。 そして最後…。 もしかして、これがすべて『手に入れる』ための行動だったとしたら…。 怖い、怖すぎる…w
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