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幽霊の涙 の商品レビュー

4.1

10件のお客様レビュー

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2021/08/27

シリーズ6巻目。 話の流れにご都合主義的な不自然さを感じることもあったが、共感の方が勝ってノンストップで読み切った。 読後感良し。次が楽しみ。

Posted byブクログ

2013/06/23

江戸の時代小説で多い、人情味溢れる、ほのぼのする時代小説である。 主人公の珠世は、相手の気持ちを察して、余計な口出しをせず、行き届いたおもてなしをする理想の女房。うらやましい限り。続きが楽しみだ。

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2013/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お鳥見女房シリーズ六弾。試練は三代にわたって続くのか!家督とお鳥見役を継いだ長男の久太郎に密命が下る。かつて父と夫も務め、深い傷を二人のこころと家族に残した、あの陰働き。他国の不穏な動きを探る久太郎は消息を絶ち、行方知れずに。留守を預かる珠世と嫁の恵以らは不安が募るなか、ひたすら耐えて待つしかないのか……。家族の情愛の深さと強さを謳う感涙の連作時代小説。物語の展開が早くなり戸惑い気味。2011/09/22発売、図書館。 ①お鳥見女房②蛍の行方―お鳥見女房―③鷹姫さま―お鳥見女房―④狐狸の恋―お鳥見女房―⑤巣立ち―お鳥見女房―⑥幽霊の涙―お鳥見女房―。諸田玲子オフィシャルウェブサイトには、「小説新潮」(3/22発売)・・・「お鳥見女房」シリーズの最終話、「来春まで」が掲載と記載が有りました。

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2012/07/01

L お鳥見女房 そうそうご隠居死んだんだったーと流れを思い出しながら、珠世の子供たち、源太夫の子供たちの成長と生活にほのぼのしつつ。長男の久太郎がお役目で赴いた相模で九死に一生、助けてくれた娘に想いを寄せられ…という話。久太郎を探しにきた同僚を娘の手前もあってやり過ごしたシー...

L お鳥見女房 そうそうご隠居死んだんだったーと流れを思い出しながら、珠世の子供たち、源太夫の子供たちの成長と生活にほのぼのしつつ。長男の久太郎がお役目で赴いた相模で九死に一生、助けてくれた娘に想いを寄せられ…という話。久太郎を探しにきた同僚を娘の手前もあってやり過ごしたシーンで思わず諸田ー!って叫ぶ。真面目だけが取り柄の久太郎もそうなっちゃうのね。 とはいえ、主役の珠世は抜群の安定感。どの話も珠世あってこそ。

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2011/12/07

長男久太郎の“いい意味”で弱いところ、人間味が垣間見えるエピソード。 男だからというのではなく、生身の人間っぽい一面が見えた感じ。 そして、なにやら暗雲立ち込める矢島家…。

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2011/12/04

このシリーズは本当どれも最後まで一気読みできる。単純で先が見通せるストーリーなのだが、それでなお飽きさせないのは著者の筆力だろう。

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2011/11/14

「小説新潮」に2年前から掲載された、シリーズ6作目。 御鳥見役とは、老中支配下で将軍の鷹狩りと狩場の管理を担当する役職だが、幕府の隠密御用も務める。 珠世はその御鳥見役矢島家の娘として生まれたが、包容力があって情と機知に富み、自然と矢島家には人が集まる。 前作で他界した父久...

「小説新潮」に2年前から掲載された、シリーズ6作目。 御鳥見役とは、老中支配下で将軍の鷹狩りと狩場の管理を担当する役職だが、幕府の隠密御用も務める。 珠世はその御鳥見役矢島家の娘として生まれたが、包容力があって情と機知に富み、自然と矢島家には人が集まる。 前作で他界した父久右衛門も夫伴之助も密偵先で別人として暮らし、本人も関わった人も傷ついて来たが、今度は息子久太郎が海防の様子見てくるよう命じられた神奈川で行方不明となり、背後に幕閣内の対立があると取り沙汰される。 かつて矢島家に居候し大名家に仕官した石川源太夫の子供達は、今も遊びに来るが、長女の里から父親が縁談を次々壊すので、結婚相手を選んでくれるよう頼まれ、候補を自然に里に会わせ、二人は愛を育てて結ばれる。 息子の密偵中、鷹場の仕事に復帰した伴之助は、自信過剰で暴走する若手の失敗の責めを負って処分を受けるが、かつて鷹姫と呼ばれた嫁の働きで処分を解かれる。 息子の久太郎は、道案内を買って出た寄留先の下男によって崖から突き落とされていた。崖下の海で漁師と孫娘に助けられ、記憶を回復し折れた足も治ったが、素姓を明かせないため記憶が戻らないふりをしていたが、石川源太夫の息子源次郎が自分を探しに来ているのを知って抜け出し、かつての寄宿先に行く。源次郎が下男に捕らえられ二人とも殺されかけるが、追って来た孫娘に助けられ江戸へ戻る。 孫娘は裏で指図していたのが豪農であることを突き止めて、久太郎に知らせにくるが、珠世が話を聞いて久太郎に知らせずに帰した。その後孫娘が事故死したと知って珠世は神奈川へ旅し、墓に手を合わせる。

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2011/11/05

待望の「お鳥見女房」シリーズ最新刊。 諸田先生、刊行ペースが遅すぎます。せめて前巻が文庫落ちしないうちに新刊だしましょうよ。 雑誌掲載は H21年8月 H22年2月・H22年8月・H22年12月 H23年2月・4月・6月 後半の4話は骨格が固まったからか、2ヶ月おきでサクサクと進...

待望の「お鳥見女房」シリーズ最新刊。 諸田先生、刊行ペースが遅すぎます。せめて前巻が文庫落ちしないうちに新刊だしましょうよ。 雑誌掲載は H21年8月 H22年2月・H22年8月・H22年12月 H23年2月・4月・6月 後半の4話は骨格が固まったからか、2ヶ月おきでサクサクと進んだのですが、前半は半年おき。 父が、夫がそうであったように長男久太郎にも「密命」が下る。そして同じ試練が…。 一話一話の物語の他に一冊全体に跨る「大きな物語」が進行するバランスがいいんだな。 長男久太郎の嫁恵似様がすっかり「嫁」から「女房」に。あの「鷹姫さま」がすっかり。 いろいろな話が落ち着くところに落ち着いて、そろそろこのシリーズも終わり時かなぁ。

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2011/11/03

【収録作品】幽霊の涙/春いちばん/ボタモチと恋/鷹は知っている/福寿草/白暁/海辺の朝 シリーズ第6作。密偵として探索の旅に出た久太郎の苦しみと、残された家族それぞれの喜怒哀楽を描く。 珠世の明るさと辛抱強さ、包容力に憧れる。理想的な「母」だ。

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2011/10/31

珠世は「こんな女性、こんな母になりたいものだ」という理想の人なんですね、私にとって。 ちっともなれないので、時々このシリーズを読んで「ああそうだった、これではいけない」と反省するわけです。 どんなに心配でも笑みを絶やさず前向きに考える、にっこり笑って大丈夫と安心させてあげる、...

珠世は「こんな女性、こんな母になりたいものだ」という理想の人なんですね、私にとって。 ちっともなれないので、時々このシリーズを読んで「ああそうだった、これではいけない」と反省するわけです。 どんなに心配でも笑みを絶やさず前向きに考える、にっこり笑って大丈夫と安心させてあげる、こんなことよほどの胆力がなければできません(と思う)。 これからもこのシリーズを読みつつ反省していくことになるのでしょう。(あぁ、進歩なし)

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